陰陽師 蒼猴ノ巻 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.83
  • (20)
  • (31)
  • (30)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 279
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906276

作品紹介・あらすじ

弁才天はいつから琵琶を持つようになったのか?神々の逢瀬に歯噛みする猿、秋に桜を咲かせる木、蝶に変わる財物――京の不思議がつぎつぎに晴明と博雅をおとなう大人気シリーズ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • なんと、晴明が苦しげに悩む場面があるんですよ。「これで、よかったのかな、博雅よ……」とぽつりとつぶやくのです。心が揺らいじゃったのでしょうね。陰陽師としての自分のやるべきこと、やってきたことについて、つい考えちゃったのかな…なんて想像してしまいました。ちょっぴり傷ついたような晴明。博雅が傍らにいてくれて本当によかったです。その反面、道満は己の思うまま今回も行動しちゃいますね。なんやかんや言いながら仙女さまを助けちゃいます。道満はひとりで気ままに生きているぶん、心は身軽なんだろうな。たとえそれが悪だろうが善だろうが、自分が楽しければどっちでもいいって感じなんだろう……なんて思ってたけれど、何だかそれって思い違いしてたのかも、わたし。「不死などになったら、美味い酒は飲めぬ。笛の音を聴いても、それを心地よく聴けぬ。生命に限りあればこそ、酒が美味いのじゃ。なあ──」なんて嗤う心の中には、晴明たちと酒を飲み交わし博雅の笛に耳を傾ける場面が浮かんでいたのじゃないかしら。もしそうなら、それって心に大切なもの抱えているよね……なんて、そんなことをこれまた勝手に想像しちゃうと、道満も可愛ゆいやつだなぁなんて思っちゃいました。

  • 今回も楽しく読みました♪
    特に道満メインの話が面白かった!
    道満は悪役風で出てくるけど、根はいいヤツということがよく表れている作品だなと。
    他には「安達原」も切ない余韻が残る作品で印象に残りました!

  • 「鬼市」どこであろうと買い物したらちゃんとお金は払おうな。
    「役君の橋」珍しく一緒に行こうできないであわあわする博雅。
    「からくり道士」志和殿のいやカラクリ凄すぎでしょ・・・。そして萌えキャラすぎる。
    「蛇の道行」幾度生まれ直して、いとしいのか憎いのかももう分からない。かなしいし、切ないな・・・。
    「月の路」突然の百合にびびった・・・。しかし青猿お前・・・切ないやん・・・。
    「蝦蟇念仏」青猿お前息長えな・・・と思ったら、なるほど今巻のタイトル・・・と納得。
    「仙桃奇譚」孫悟空ネタまでやるか、陰陽師シリーズ。
    「安達原」これもなんか・・・切なかったな・・・。あとオチが意外と夢枕節では珍しいなと思った。
    「首をかたむける女」今巻のこばなし枠。博雅が相変わらず爆モテ。
    「舟」別におどろおどろしくないよ!

  • 飛んでこの巻です。 ゆ、百合!神様でさらっと百合。ありがたやありがたや。 言葉にするのは野暮ってもんですね。

  • 今回のは、一つの話が短くて、いっぱい入っている。
    一つ一つ、ゆるりゆるり楽しんだ。

  • 今回も奇妙ながら、面白い話で楽しませてもらった。博雅しか出てこない、など、新たなストーリーパターンあり。

  • 2018.4.1(日)¥200(-2割引き)+税。
    2018.5.9(水)。

  •  今宵も晴明と博雅のコンビが都の怪異を解決していく短編10編。

     久しぶりの「陰陽師」、この巻も晴明と博雅がホームズとワトソンの二人のような関係で読んでいてとても安心できます。

     この巻の10編のうち、一番印象に残ったのは、「安達原」のお話です。

     昔話にある山姥の怖い話かと思いきや、ラストは鬼でありながら人として思う心を描いた逸品でした。

     こういう話に出会う醍醐味が「陰陽師」の魅力なのでしょう。

     これからもやめられません。

  • 不思議な話し満載。今までもそうだけど。

  • 短編というのは、ありがたいなあとしみじみ。そして、陰陽師のシリーズは開けば常に違う世界へと連れて行って貰えると確約がある。
    ページを開けば、晴明と博之が酒を飲んでいて、埒もない会話をしている。笛の音が奏でられ、普段とは全く違う時間を体験できる至福。
    一編、一編の感想はこれというものはないのだけど、これはこれで贅沢な本。

全34件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陰陽師 蒼猴ノ巻 (文春文庫)のその他の作品

夢枕獏の作品

陰陽師 蒼猴ノ巻 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする