後妻業 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167906290

作品紹介・あらすじ

小説が現実を凌駕した、あの話題作が文庫化&映画化!

結婚相談所の男と、結婚した老齢の相手と死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。世間を驚愕させた恐るべき後妻業を描く超問題作!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

悪女とその周囲の人々が織り成す緊迫した人間ドラマが展開され、読者を惹きつけてやまない作品です。結婚相談所を舞台に、資産家の年寄を狙う後妻業の女、小夜子を中心に、彼女を取り巻く悪人たちの巧妙な策略や裏切...

感想・レビュー・書評

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  • メチャクチャ楽しめた。悪い人が多数登場。
    胸糞悪い後妻業の女、資産家の年寄を供給する結婚相談所の所長、その二人を追い詰める探偵、サオ師の悪いオヤジ、小銭で情報を横流しする警察、出所したてのヤクザ、
    悪い人が登場するたびに期待がバク上がり、そしてハラハラドキドキ。
    映画化の影響で何となく手に取る事を避けてしまっていましたが、素直に、もっと早く読んでおくべきでした。
    面白かった、オススメです。

  • 限りなく5に近い4
    読み応えバッチリな作品。
    徹底的な悪女の小夜子を中心に描かれているが小夜子のコントロール役の柏木と彼等の所業を調べ尽くし、挙げ句の果てに強請ろうとまでするする本多も主役級に描かれている。
    三者三様とも一筋縄ではいかず、追いつ追われつする様に手に汗握る感じが止まらない!
    小夜子と柏木はチームではあるのだがお互いを全く信用していないことがよくわかるやり取りを読んでだからこそここまで後妻業を続けられたのかなと妙に納得してしまった。
    ただ、最後がかなりあっけなく拍子抜けだったので梯子を外された感も否めなかったので☆5にはできなかった。
    黒川作品としては軽妙さが少なくかなり硬派な作品。
    映画もいつか観てみよう。

  • 金の猛者たちが金の匂いを嗅ぎつけて自分達だけが潤おうとする、こんな世界観は黒川さんしか描くことできん。面白すぎて旅先でもページを捲る手が止まらなかった。
    よって、星5つです。

  • 強欲で非情なお婆さんに、同情の余地が無く、これ程のわるが本当にいるのだろうかと思ってしまった。けれど、以前まるでこの小説そのままの事件が有ったことを記憶していて、つい当時の事を検索してしまった。顔写真を見て(そうそうこの優しげな顔の初老の女だった)としっかり覚えていたところをみると当時大きく報道されたのだろう。その時初めて(後妻業)なる言葉を知った。犯罪の究明に奔走する探偵(元刑事)も悪を憎むと言うよりも結局はお金。ただ娘達の父親に対する愛情はちゃんと描かれていたのでそこだけが救いだった。

  • なかなか面白い犯罪小説でした。主人公の女性はサイコパスですね。
    後妻業がどのように行われ、そしてその犯罪がどのように明かされていくかが詳細に描写されており興味深い。それらを取り巻くさまざまな人間がストーリーに深みを与えている。

  • 感想
    後妻業恐ろしいな。保険金がないと殺人しても警察が調べないとかあり得そう。


    あらすじ
    中瀬耕造は91歳。妻に先立たれ、後妻として小夜子を迎えた。ある日、耕造は脳梗塞で倒れる。小夜子が血液凝固剤を飲ませていたのだ。

    耕造の二人の娘のうち、妹は小夜子を怪しんでいる。小夜子は資産家の老人の資産を奪うべく、それを目的とした柏木が経営する結婚相談所から派遣された女だったのだ。

    小夜子は、耕造が脳梗塞で入院している間に、金庫を開けて株や投資信託を現金化する。その後は耕造を空気注射で殺したのだった。

    中瀬の娘たちは同級生の弁護士を頼って、探偵社に依頼して小夜子のことについて調べ始める。小夜子が何度も結婚を繰り返し、後妻業を隠そうとしてきた実態が見えてくる。

    柏木と小夜子は、娘たちの捜査と元マル暴調査員の調べによって追い詰められていく。小夜子は、刑務所から出所した弟の黒澤に殺され、柏木と黒澤がそれを処理する道すがら警察に逮捕される。

  • 悪い人たちがいっぱい集まりました!

    騙し騙され、外道が集まるとこうなってしまうのか…。どこにも救いがない気がした。
    寂しい老後を少しでも明るくなれば…結婚相談所に登録したご老人をターゲットにする後妻業が想像上の犯罪ではない所がまた怖いし気持ち悪い。

    被害者家族は悔しくても金輪際関わりたくない気持ち分かる。どうにもならない人はいるものだ。

  • さすが黒川先生、軽妙なテンポと関西弁で、後妻業をいきいきと描いていました。終盤は無理矢理結論に持っていった感は否めませんが、疫病神シリーズ同様、楽しく読ませて頂きました

  • 映画を見たのでストーリーも結末も分かっているはずなのにサクサク進んでおもしろかった!

    関西弁でザクザクと切り捨てるような会話が好きなのか黒川さんの小説ハマります!

    結婚相談所の会員のおじいさんを騙して遺産を奪うというはなし

    まぁお年寄りで奥さんもいなくて寂しい毎日に、演技とは言え自分を好きと言ってもらえたら騙されちゃうのかなー
    人の弱いところを突くのがうまいのかなー

    やっていることは悪いが、小夜子のように思ったことを思ったままに言ったり行動できればストレスないだろうなーある意味うらやましい

  • みんな悪いなー。
    映画を先に見ていたので、大竹しのぶと豊川悦司の顔を思い浮かべながら読んだ。
    守屋弁護士が誠実で唯一まともな印象。

  • めちゃくちゃ面白かったな。中盤で探偵が登場して三つ巴の構図になってからのスピード感が凄い。全く中だるみなしで一気に読まされた。しかも出てくる悪党が誰も勝ち逃げしないで終わるラストもなかなか良い。実際には被害者置いてけぼりなんだけども。黒川博行ならでは。

  • とんでもなく恐ろしいオンナを主人公にした犯罪小説。

    冒頭から描かれる小夜子の犯罪が物語の全てかと思ったらば、とんでもなく恐ろしい犯罪が次々と描かれ、ゾッとした。参考文献からすると、黒い看護婦事件、木嶋佳苗事件をモデルにしているようだ。

    前半から中盤までは小夜子と結託する結婚相談所の柏木の数々の悪行が少しずつ暴れていくが、後半からは二人が向かう破滅への道がテンポ良く描かれる。

    が、終盤になぜか急に失速し、やけにあっさりとした結末を迎えたことが残念でならない。

    帯によれば、この夏、大竹しのぶと豊川悦司の主演で、『後妻業の女』というタイトルで映画公開されるようだ。

  • 表紙に書いてあるとおり 
    ぶっちぎりの悪女が出てきました
    悪 悪 金 金…でした

    こんなにも悪い人がいるんだなぁと読んでいて怖かったです
    そして そんな怖い人を調べると 怖い事実がどんどん出てくる

    警察は保険金がらみじゃないと 不審死扱いしないの? 怖いわーね

  • ロードショーされてる時に映画を見に行ったことがありすごく面白かった記憶があるが、原作もかなり面白かった。


    欲に塗れた悪人たちを徐々に追い詰めていく展開はスカッとしたが、追い詰めていく側の人間も実は...。

    金銭に突き動かされる人間って、ここまで罪悪感なく罪を犯してしまうのか。逆に清々しいというか。(身近には絶対いてほしくないけど)
    そういう人間は、傍から見ると本当に滑稽だし、哀れだ。
    結局最後は全部自分に返ってくるんですよね。世の中そんなうまいこと行きません。


    地元周辺が舞台になっていて、今自分が住んでいる周辺に小夜子が住んでいたり、その辺も面白かった。
    解説でもあるように、リアリティがあり土地の匂いを感じることができた。違和感のない大阪弁も相まってテンポが良く、スピード感もあり読みやすかった。


    面白い本をちびちび読み終えると、一気読みすればよかった...と後悔することがよくあるが、後妻業もそう感じた一冊。

  • 毎日の楽しみは就寝前の1時間、発泡酒を飲みながら読むエンタメ本。亀田の6:4ではなく、私の理想とする3:7の柿ピーをアテに飲む淡麗ほど美味しいものはないと思います。

    で、黒川博行さんの後妻業。面白かったーー!読み始めたらやめられず、寝る時間を削ってしまいました。
    とにかく、登場人物殆どがクセがありキャラが立っています。本作は69歳の小夜子が結婚相談所を根城に、相談所の所長と組んで再婚を希望する資産家を物色することが物語の中心。小夜子の全財産掠奪を阻止しようとする資産家の娘、興信所の探偵が絡み、先の展開が気になる一級の娯楽小説になっています。会話は99%大阪弁。この大阪弁がエグい物語展開をさらにエグくしています。
    とにかく、面白いです。特に還暦過ぎは後妻業の恐ろしさを知る為に読んだ方がいいかもです。女性に優しくされて、公証遺言状をねだられたら後妻業の心配をしましょう。

  • 以前、テレビドラマで「後妻業の女」として木村佳乃主演のドラマがあったが、原作はもっとエグい
    ドラマのラストは主役2人がフェリーで逃げ切ったが、原作のラストはまた違う これ以上は言わないが…
    資産家の老人が不審死を遂げる… 結婚詐欺とは違う
    籍を入れたり内縁の妻だったり
    戸籍に書き足されることは厭わない
    何とも恐ろしい限りだが、それがいつまでも続くとは限らないのが世の常なわけで、そこを探偵が追い込んでいくところが興味深い
    元々は相続人の弁護士から依頼された案件なのに、元刑事の探偵がその性格からかどんどん操作にのめり込んでいく
    もちろん探偵はお金も家庭も全て幸せな境遇では共感できないわけで、そこそこすさんだ生活をしている
    ラスト 報われないところが何故かホッとする作品

  • いいねえ、映画より面白い

  • 初の黒川作品。
    テンポも良く読みやすかったけど、ラストがちょっと呆気なかったかな。
    小夜子がとにかく胸糞悪かった。笑

  • 前半、小夜子&亨の掛け合いがとても良かった。
    2人とも悪事に罪悪感など持たないクズ人間だが、小説というフィクションだからこそ、楽しめた。
    現実に周りにいたらもちろん関わり合いになりたくないが。
    後半少しバタバタしたが強引さは感じなかったしきれいに終わったと思う。納得のいくラストだった。

    小説を読んだ後映画をテレビで見たが、所々違うかな。ラストも違うか。映画は、小説よりもポップにリズミカルに作られていた。あの濡れ場いるかな?笑

  • 91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した―。
    高齢の資産家男性を狙う“後妻業”を描き、世間を震撼させた超問題作。結婚相談所所長の柏木と会員で後妻業のパートナー小夜子が、高齢の資産家に公正証書遺言書で自分に遺産が行くように言葉巧みに書かせ、なかなか死なない資産家を事故や病気に見せかけて殺す手管、元刑事の探偵が後妻業の柏木と小夜子を追いつめていくサスペンス、小夜子と遺族の遺産の遺留分を巡っての駆け引き、小夜子と柏木の末路、金と欲に眩んだ人々のコミカルな描写特に小夜子の突き抜けた銭ゲバぶりもあって痛快なピかレスク小説に仕上がっています。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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