華栄の丘 新装版 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167906399

作品紹介・あらすじ

中国古代に生きた名宰相の奇蹟の生涯



詐術とは無縁に生き抜いた小国・宋の名宰相・華元。大国・晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯をさわやかに描く中国古代王朝譚

みんなの感想まとめ

歴史の舞台で名宰相として生きた華元の物語は、権謀術数とは無縁の清々しい人徳を持つ人物として描かれています。彼の存在は、群雄割拠の中国古代において重要な名助演として際立ち、読者はその魅力に引き込まれます...

感想・レビュー・書評

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  • #群雄割拠の中国古代、舞台の主演ではないが、華元は、なくてはならない名助演だった。この人の存在を初めて知った歴史音痴だが、いきなりファンになってしまうとは。

    中国だし歴史小説だし、固有名詞が頭に残りにくく、何度も前に戻りながら読み進めた。そうしながらも、離れる事がなかったのは、ひとえに華元の人徳(?)。身を捨てて浮かぶ術、彼をそばに置いた君自身もまた、徳の人だったのだろう。

    負けるが勝ちなんて絵空事となってしまった現代の各国中枢に、1人でもこんな名脇役がいて欲しい。

  • 春秋時代の宋の執政・華元を主人公とした歴史小説。
    「保身については鈍い意識しかもっておらず、争いを好まず、たとえ争いが生じても先立って勝ちをつかみにゆかず、むしろ負けることによって真の勝ちを得ようとする精神のしくみをもっている」者として描かれた華元は、進退に温かみが通っていて、読んでいて爽やかさがあった。

  • 久しぶりの宮城谷作品。
    春秋時代の宋の宰相 華元にまつわる話。
    小国がいかにプライドを保ちつつ大国間を生き抜いて
    いくかを教えてくれる。
    我が国にも参考になるのではないか。

  • 宋国は殷の紂王の兄である微子が封じられた国。
    24代君主の文公の頃、右師である華元の物語。

    宋の代表として晋の将軍に堂々と自国の行いの正当性を論じ、ぬけぬけと贈り物の品を出す華元。後ろ暗い部分は全くなく、むしろ清々しい。

    それにしても、肉を食べさせて貰えなった恨みは恐ろしい。

    捕らえられ楚軍に送られた得揚の話は著者の創作か史実かは分からないが、長篠の合戦における鳥居強右衛門の逸話とよく似ている。武田勝頼と楚の荘王の器量の違いかな。

    宋も晋も鄭も同じ頃に同じ諡の君主が多すぎて混乱したので調べてみると、君主の諡号ってランクがあるんですね。だから諡号はどこの国も同じものになるようですね。

    難解な熟語が多くて、調べるにもIMEパッドで字を打ち込む必要があり、大変だった。それでも読む価値あり、素晴らしい作品。華元が大好きになった。

    「夏姫春秋」にも華元は登場するとのこと。そちらもいずれ読まねばと思っている。

  • 中国古代の話だが、歴史のことは全然知らなくてもとても引き込まれた。
    名君や名宰相というのは権謀術数に長けた人ではなくて人々から敬われる人。これは現代でもそうだと思うが、果たして世界を見渡した時に徳や礼を持って統治や外交を行っている指導者がいるのか…。
    「報告連絡相談」が組織の基本である現代人から見ると、この本に描かれているような仕事ぶりは全く評価されないだろうけれど、有能な人が独自の動きをして最善の結果を出すというのはあり得るし、カッコよく見える。だけど凡人には無理だなぁ。
    この著者の言葉遣いがとても素敵だった。難しい漢字や熟語を駆使した聞きなれない言葉も多かったが、その描き出す物語世界にとても合っていて、言葉が難解でも意味はきちんと伝わってきた。

  • 人は器量の大きな人に会って、自分の器量を拡げてゆくのです。

  • 2019/6/10 読了
    MVPは王姫

  • 久々に読んだ時代小説。華元という宋の宰相の存在も本書で初めて知ったが、淡々と華元を中心として宋の歴史を追いつつ、文公や王妃、家宰、華仲といった人間ドラマも描かれている。

  • 前職に華元に似た争わない人がいたが、今、常務になっていることを思い出し、合点がいったところである、

  • 難解。

  • 久しぶりの中国歴史物。中国の人の考え方や、古代中国なのに、今の日本現代にも通じる考え方が逆に新鮮

  • 【中国古代に生きた名宰相の奇蹟の生涯】詐術とは無縁に生き抜いた小国・宋の名宰相・華元。大国・晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯をさわやかに描く中国古代王朝譚。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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