死神の浮力 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2641
レビュー : 253
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906474

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計115万部、大ヒット作待望の文庫化!娘を殺された作家は、無罪になった犯人への復讐を計画していた。人間の生死を判定する〝死神〟の千葉は、彼と共に犯人を追うが――。

感想・レビュー・書評

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  • パッとしないまま終わってしまった…。「死」について考えさせられるセリフは何度かあったけど、全体のストーリーはのっぺりしているというか。グイグイ読ませる感じは無かった。千葉の興味無さそうな立ち振舞いが伝染したのかも。それこそ 対岸の火事 のような。ある意味この話に合っている感覚なのかもしれないけど、もう少しハラハラが欲しかった。ただ、最後の千葉のセリフは良かったな、、

  • 『いつか僕たちは死ぬ。これはもう逃げようのない「絶対」の決まりだ』

    人間を1週間調査し、死か見送りかを判断する死神、千葉。今回の調査対象は、良心のないサイコパス本城に娘を奪われた山野辺夫妻。彼らは本城への復讐を画策するが…

    死について考えさせられた作品。前作以上に、死神千葉の、ちょっと的外れな言動にクスリとしてしまった(笑)今作は復讐や人間の避けられない死がテーマなだけに、前作より格段に重苦しいものの、その分千葉の率直な言動がそれを和らげてくれた印象も強かった(これが死神の浮力なのかっ!?)

    病に侵され、死んでしまった山野辺の父の、自由奔放な生き方は、最初は「なんだこの人」と思ったけど、最後は強い父親だと思いました…
    死という絶望が迫っていながら、誰もが避けられない死を、誰よりも直視して、誰よりも怯えていながら、誰よりも"死"というものを子供に教えようとした…
    父親の『俺が弱っていくことに、あたふたしないでくれ』『死んだ時が、俺の寿命だよ。俺はちゃんと、寿命通りに生きるから』って台詞が印象深かった。
    そして肝心の復讐の結末ですが、途中まで紆余曲折あったのに、意外とあっさり…

    参考文献のあとに、作者が『作中で主人公たちが死についての言葉を交わし、様々な意見を口にしますが、僕自身は死のことについて何もわからず、ただ恐ろしくて仕方がなく、偉そうなことは何も言えません。』と言ってます。
    こんな作品を生み出した張本人が何を言うんだ!と面白おかしく感じつつ、人間皆そんなもんだろうなぁ…と思いました。

    死について考えさせられる作品だったけど、死に対して私たちは無力だなぁと感じさせられました。(別段悲観するわけではなく、死が『逃げようのない「絶対」の決まり』であることを再認識したという意味で)

  • 特に理由はないのだけど、最近伊坂幸太郎作品を読み返していて、死神の精度を読んだので、次は死神の浮力をと思い、久しぶりに文庫を購入しました。引き続き、みゅーじっく好きの死神が、事故など不測の事態で死ぬ運命をそのままとするかを判断する仕事をするため、対象の人を観察するため関わり、物語が進行します。

  • 伊坂らしい怒涛の伏線の回収はないが、
    独特な気持ちよさの残る一冊

  • そりゃもう安定。安定中の安定。
    これはそれ以上でもそれ以下でもないです。

    見過ごせない箇所が1つあったけど見なかったことにします。

  • 活字に目覚めるきっかけが前作「死神の精度」だったのだが、死神は短編向きという先入観と、殺伐とした題材に実は敬遠していた本作。長編かつ重い内容だが、死神・千葉の存在はその重さをそれこそ【浮力】で緩和してくれるし、彼のヒーローばりな活躍が拝める終盤は正に真骨頂。還元キャンペーンの結果はまさかの斜め上だし、山野辺父の愛情には思わず胸が熱くなる。ほろ苦くも暖かい結末にふと垣間見えた千葉の妙な人間味といい、気付けば見事に堪能させられていた伊坂ワールド。死神はやはり唯一無二の秀逸さ。記念の100冊目は原点回帰でした。

  • 2018.06.17.読了
    伊坂氏の作品、合うなーおもしろいなーと思う時と
    なんか合わないわー、よくわかんない!という時がある。こちらはその中間。

    本作は、死神が娘を喪った山野辺夫妻の元にやってきて犯人への復讐を実質的に手伝うことになるという展開。
    なかなか面白いのだけど、読了までに時間がかかった。
    おお、おもしろいぞと思う時とバーッとページが進む、そしてもたつく。その繰り返し。

    作中に死に対する恐怖や覚悟、生きることへの執着と絶望について語られる場面が多々あるがここにはいちいち頷けた。

    エピローグも良かった。死神 千葉さんと香川さんのやりとりは面白い。

  • 黙々と命の監視をこなす死神千葉。
    彼の天秤にかけられる命の重さは、
    サイコパスもリベンジャーも均等である。

  •  ツメが甘すぎるなあ……(´ェ`)ン-…
     決着の付け方がいくらなんでも、だし……(´ェ`)ン-…
     拳銃はともかく、この日本でプラスチック爆弾なんか(どんな金持ちでも)個人がホイホイ入手できるもんかいな?……(´ェ`)ン-…
     リンチにあった千葉さん、体も衣服もズタズタなはずなのに、いつの間にかそのことについては触れられなくなったり……(´ェ`)ン-…
     犯人の企みも夫婦の復讐計画も、運任せ・手落ち・思いつきだらけのザル……(´ェ`)ン-…

     ……まあ、寓話と言っちゃえばそこまでなんだろうけど、雑さの言い訳に「死神」を持ってきたような感じがして、どうにもいただけない一作……(´ェ`)ン-…
     重いテーマを死神のキャラで緩和するという意味もあるんだろうけど、これも本題からの「逃げ」のように思える……(´ェ`)ン-…

     また、パスカルやらカントやらの箴言の引用も異常に多く、かつあんまり意味がなく、いたずらに枚数を増大させている感……(´ェ`)ン-…
     内容に比して、1.5倍くらい長い……(´ェ`)ン-…

     皆さん、こういうのが好きなのかなあ……?(´ェ`)ン-…
     自分は、もっとかっちり細部を詰めた小説のほうがいいけどなあ……(´ェ`)ン-…

     まあ、いいか悪いかはともかく、たしかに「これぞいささか作品」という小説ではあるね……( ´ ▽ ` )ノ

    2018/06/05

    (復讐物なら西村寿行が定番( ´ ▽ ` )ノ
    「わが魂、久遠の闇に」なんか、ラストの衝撃がハンパねえぜ!( ´ ▽ ` )ノ)

  • 死神の精度の方が好きかな。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業後、SEとして働くきながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。
2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。
上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されてきている。

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