静かな炎天 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1030
レビュー : 144
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906740

作品紹介・あらすじ

・バスとダンプカーの衝突事故を目撃した晶は、事故で死んだ女性の母から娘のバッグがなくなっているという相談を受ける。晶は現場から立ち去った女の存在を思い出す…「青い影~7月~」・かつて息子をひき逃げで重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。晶に持ち込まれる依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く…「静かな炎天~8月~」・35年前、熱海で行方不明になった作家・設楽創。その失踪の謎を特集したいという編集者から依頼を受けた晶は失踪直前の日記に頻繁に登場する5人の名前を渡される。…「熱海ブライトン・ロック~9月~」・元同僚の村木から突然電話がかかってきた。星野という女性について調べろという。星野は殺されており、容疑者と目される男が村木の入院する病院にたてこもっていた。…「副島さんは言っている~10月~」・ハードボイルド作家・角田港大の戸籍抄本を使っていた男がアパートの火事で死んだ。いったいこの男は何者なのか?…「血の凶作~11月~」・クリスマスイブのオークション・イベントの目玉になる『深夜プラス1』初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日を描く「聖夜プラス1~12月~」。有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。苦境にあっても決してへこたれず、ユーモアを忘れない、史上最もタフな探偵の最新作。〈甘いミステリ・フェア〉〈サマーホリデー・ミステリ・フェア〉〈風邪ミステリ・フェア〉〈学者ミステリ・フェア〉〈クリスマス・ミッドナイトパーティー〉など、各回を彩るユニークなミステリの薀蓄も楽しめます。好評の「富山店長のミステリ紹介ふたたび」も収録。解説は大矢博子氏。

感想・レビュー・書評

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  • 葉村晶シリーズ。今回は短編集。安定の面白さ。
    とにかく優秀な探偵だ。
    なんだかんだ言って断れないところも人が良いというか。
    最後の話などは、よくもまあこんなに人に図々しくも頼むことのできる人間がいるものだとも呆れそうになった。
    葉村晶のことをうわあたいへんとか思いながら読んだけど、なんとか終わってほっとしたような気がしながら読み終えたかな。

  • 好きな人は好きらしいがこの著者さん合わないのかも。悪くない筈だが今ひとつ楽しめず残念。馴染みの場所バカスカ出るのと主人公のスタンスが共感できて面白かった。あと表紙が好き。

  • 重いスタートから、意外と軽やかな物語展開をしていきます。本格ミステリーらしい展開でスルスルと読めて楽しめる連作集です。探偵の職場がミステリー専門の書店という事で、海外ミステリー愛好家はかなりニヤリとするのではないでしょうか。
    悲しいかなミステリーが苦手な僕の評価はあてになりませんが、探偵側のスーパーマン化はほどほどとなっており、個人的には好感が持てます。

  • 葉村晶が縦横無尽の活躍?をする短編が6つ.ミステリー専門書店の店員と探偵社の調査員を兼ねて、書店の店長富山泰之にもこき使われる.どれも楽しめたが、表題作でバア様を合法的に熱中症で殺すことを企てた某町内会長の策略に引っ掛かりそうになった晶の冷静な観察力には感心した.古典ミステリーが数多く登場するが未読のものがほとんどだったので、これを機会に挑戦してみようと思う.

  • 葉村晶シリーズ短編集。どれも面白かった。「副島さんは~」と表題作がわりと好き。直観、推理力、不幸中の幸い?に恵まれた探偵さん。にしても富山店長の人使いと警察の間抜けさには参る。ちゃんと言い返してる葉村さんえらい。あまり効いてないけど。四十肩・・・今度は四十肩か。そうかー。最初の頃に比べればまだ怪我や病気の頻度はマシだなと思ってしまったけど。四十肩もきついよね。同年代なのですごくリアルにわかる。お大事に。

  • 一昨年のミステリーのランキングでは高評価を得ていたが、正直そこまで良いとは思わなかった。

    短編のせいもあるのか、どの話もなんか御都合主義。スッキリした結末とはいってない。もしかしたら連作で最後の最後で見事な関連付けがあるのかと思いきや、そんな風にはならず。

    主人公の女性は魅力的なので他の作品も読んでいたい気もするが長編の方がいいのかもしれない。

  • 葉村シリーズ。探偵であり書店員の葉村。どこにでもいそうな葉村がどんどん巻き込まれていく感じがすごく面白い。バイト先の書店の店長には振り回され頼まれたらなかなか断れない葉村。でもそれが調査につながっていき解決する。探偵小説としての面白さはもちろんだけれど、なにより葉村というひとりの人間の魅力、面白さを存分に楽しめる。四十肩になったりどこか怪我したりと運の悪さもあったりとそういうところが普通な感じでとてもいい。

  • 女探偵兼ミステリ書店のバイトの葉村晶が巻き込まれるトラブル。やっぱりこのシリーズは好きだなあ。にーやにやしながら読んでいました。

  • *ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集*

    このシリーズ、大好きです!主人公のキャラがきっちり確立されているので、物語が無理なくさくさく進むところがいい。人の持つ毒をさらりと織り込むところも。短編集なれど設定が凝っているので、一つ一つじっくり読むことをお勧めします。

  • 葉村晶シリーズ。短編集。
    相変わらずの無理難題にもめげずに取り組む晶、そしてしっかり結果を出す晶に感心。
    今回は前作のような酷い怪我を負うことはなかったものの、四十肩に苦しんだり風邪に苦しんだりと大変そう。
    角田港大先生が出てきてくれたのは嬉しい。
    それにしても富山店長の相変わらずの意地悪さと能天気さに段々と苛々してくる。彼もまた大けがしてるのであまり文句も言えないが。でもそれも自業自得なんだけど。
    それでもきちんと仕事をしている晶を見てると、社会で生きていくってこういうことなんだよなぁとも思えてくる。
    こんな理不尽に振り回されていてもきちんと仕事をこなしていく晶に励まされている気がする。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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