てらさふ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167906764

作品紹介・あらすじ

自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。

北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が後ろに回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。

ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネートされるが、それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった――。

てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所とは? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。

みんなの感想まとめ

夢を追い求める中学生のふたりが、独自の方法で成功を目指す姿を描いた作品です。主人公たちは、地方の小さな町で出会い、それぞれの個性を活かして「てらさふ」という目標に向かって進んでいきます。弥子は計画を立...

感想・レビュー・書評

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  • 2021.10.24市立図書館
    「いますぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150」で(柚木麻子『本屋さんのダイアナ』ともども)斎藤美奈子さんが推しているのを読み、気になって借りてみた。「本屋さんのダイアナ」をおもしろく読んだ高2次女が先に読み始めた。

    タイトルは「照らす(みせびらかす、ひけらかす)」の古い表現から。
    地方の中高生の女の子、タイプの違う二人(人目につくタイプと「そうじゃないほう」)で組んで売り出すといえば「あまちゃん」が思い浮かぶが、こちらの連載が2012年秋からで、「あまちゃん」の放映は2013年春からなので、偶然の一致か。
    弥子が卵の黄身なら、ニコが白身という設定で、ウィキペディアに載るほどの有名人になることを夢見て、弥子が作戦を立て、ニコをプロデュースしていく。思いがけない出会いに導かれて意外と順調にことは運んでいくが、意図した変化と意図しない変化をへて、ささやかな居場所をみいだす一人と再起を心に期す一人となる。どちらの子の心情も生々しい。みんな自分が正しいし、その自分を守るための方便が必要なんだなと思った。無敵で多感な年頃の自意識がよく描き出されている作品。

  • うーん。あまりにも現実感がない。
    そして…気持ち悪い。

    ごめんなさい。嫌悪感が半端なくて
    強すぎる表現になってしまって。

    それでも読み終えたのは
    作者の筆運びから目が離せないという
    一面があったことは否めません。

    でもこんなことは現実であっては
    いけないと思います。

  • 【芥川賞受賞希望(史上最年少で)】北海道の小さな町で出会ったふたりの中学生は「ここではないどこか」に行くため、一緒にある「仕事」をして有名になることにした!

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著者プロフィール

1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。他の著書に、『ロコモーション』『静かにしなさい、でないと』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。最新刊『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作に。

「2025年 『棺桶も花もいらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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