とっぴんぱらりの風太郎 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.71
  • (34)
  • (91)
  • (76)
  • (10)
  • (0)
本棚登録 : 721
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906894

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 天下は豊臣。なれどその時代はすでに戦国の世から、戦のない
    徳川へと移り変わろうとしている。そして戦う武器すらも
    刀から銃や砲へと変わっていくとあっては、伊賀の忍び忍者稼業も
    もはやお呼びではなくなるのであろうか.....

    ただでさえ決して優秀とはいえず、しがない伊賀忍者の端くれ
    風太郎(ぷうたろう)にとっては死活問題。
    ある仕事に失敗したことがあだとなって、風太郎は忍びの職を追われ
    ニートとなってしまうのだ。風太郎(ぷうたろう)ならぬプータロー。
    その名を地でいくはめになってしまうとは~。(笑)

    京の都のはずれ、吉田山の麓にあるあばらやに住み、その場かぎりの
    日雇いの仕事をしながらのらくら暮らす、そんな風太郎の前にある日突然
    "因心居士(いんしんこじ)"と名乗る瓢箪のものの怪が表れて──

    そのものの怪(因心居士)は
    "瓢箪の種を蒔いて育てよ" と告げる。

    なまけた暮らしにうだつの上がらない青年(二十歳)風太郎の目の前に
    突然ものの怪が表れ説教させられて、おまけに"種を蒔いて育てよ"だなんて
    まるで日本むかし話かおとぎ話かのような始まり。忍びの世界とはいえど
    コミカルに話が進んでとても和ましい展開が続く上巻です。

    されど忍び。
    大坂の陣を目前に、一度は職を追われたはずの風太郎にも
    忍びの影が密かに忍び寄っていたのでした。

    つづく...。

  • 2019.3.30再読。久々の万城目ワールド。この世界観がすごくいい。

    忍びの世界しか知らなかった風太郎が国を出て、京都での暮らしの中で人の情に触れ、変わっていく。再び忍びの世界に戻り、仲間との違いや自分の心の変化に気がつく。

    いくさの世に翻弄され。瓢箪の神様に翻弄され、黒弓のペースに流されながらも結構いい感じで変わっていく姿に惹きつけられた。

  • ええ?これが万城目さん?という印象の歴史小説です。果心居士の相方の因心居士(万城目創作)が大暴れしますから、やや奇譚的ですが。
    では、誰に似ているのか考えたときにまず思い浮かんだのが「果心居士の幻術」の司馬遼太郎さん。もっとも歴史小説は好きですが、司馬さんに嵌り込みすぎて他の人の作品を広く読んでいる訳では無いので、狭い視野の中ですが。そういえば司馬さん初期の「梟の城」が良く似た雰囲気だった気がします。重厚と言うか全体に重苦しい雰囲気が漂う歴史小説です。
    人物造形が良い。底抜けに明るい黒弓、真面目な常世、詐略の百市、皮肉の蝉、そして取り得のない主人公の風太郎。その中で秀逸なのが豊臣秀頼。場外に出ることも無く、取り巻きに囲まれ続けた20年の生活。頼りない痴呆のような外見の内に、真の貴人だけの思いやりや決断力を持ち、主人公達の内面を引き出し、それぞれが無理のない多面性を見せて行きます。
    前半ややや冗長感がありますが、後半は一気に走り始めます。最後の炎上する大阪城を背景にした50ページを超える忍者同士の凄惨な戦いは素晴らしい緊張感でした。

  • 【忍者×マキメワールドの大大長篇!】伊賀の国をクビになった忍びの者、風太郎。謎の「ひょうたん」に誘われ運命は流転し始める! 奇才マキメの超絶戦国絵巻、開幕!

  • 読みやすい
    瓢箪の作り方なんて初めて知ったけど、結構大変なんだ。
    よくよく考えたら、中身を小さな穴から取り出すわけだから…、そうか…腐らせて…。
    忍びの大変さと、何だかんだそんな中でいい人な風太郎。
    下巻も楽しみ

  • 表紙や挿絵が格好良くて良い。
    ただ話としては長い上に、主人公の情けなさが目立つ序盤が読んでいてあまり楽しくなかった。
    下巻から面白くなっていくと思います。

  • ザッツ万城目ワールド♪
    天下は豊臣から徳川へなろうとする頃、度重なる不運の末、あえなく伊賀を追い出され、京の町でしがない日々を送る“ニート忍者”の風太郎(笑)
    あるとき出会った“もののけひょうたん“に大きく人生を変えられる(^^)
    上巻では真田丸が出てきたりと、昨年の大河とシンクロするシーンも結構あり、違ったオモシロさも(^^)
    下巻はやがて訪れる冬の陣へ♪

  • 上巻 なんか冗長に感じる
    連載だったから?

  • (上下巻あわせての感想)
    時は豊臣から徳川に移り、いろいろあって忍者を首になった風太郎君。
    京に出てニート生活をはじめるも、不思議なひょうたんと出会い、
    豊臣方に巻き込まれていきます。
    全力で展開される万城目ワールド。文句なく面白いです。
    20160930

  • エリート忍者が仕事で失敗して仕事もせずにフラフラする前半と、バイトを始めて謎の瓢箪仙人やら、高貴な人との出会いやら、ホノボノ瓢箪を育てたりなど、展開が面白い!

    鈍感な風太郎に思わずツッコミを入れたくなってしまう!

    それと自分も瓢箪を育てたいと少しだけ思ってしまった。


    いずれにしても下巻が楽しみ!

全80件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

とっぴんぱらりの風太郎 上 (文春文庫)のその他の作品

万城目学の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

とっぴんぱらりの風太郎 上 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする