とっぴんぱらりの風太郎 (下) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167906900

感想・レビュー・書評

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  • なんという大作でしょうか。大作であり、傑作だと思いました。史実とひょうたんを絡めたフィクションですが、壮大な物語です。
    上巻でも書きましたが、再読です。詳細は全然覚えていませんでした。
    黒弓の境遇やこれから成し遂げたいことを風太郎に話すところは、ラストシーンを覚えているだけに辛く悲しかったです。
    芥下が風太郎に「必ず戻るのじゃ」と言うシーンもラストを覚えているだけに辛くて辛くて。
    本阿弥光悦が風太郎に見た「暗さ」は風太郎の運命を物語っていたのでしょうか。
    我が子を託した忍び4人にあたたかな声をかけ、最期の別れを告げるひさご様に泣かずにはいられなかった。
    詳細を覚えてはいなくても、ラストを鮮明に覚えているだけに、下巻は読みながらずっと辛かったです。上巻のようにクスッと笑えるところも少なかったように思います。

    本当は、因心居士からの依頼と、ねね様からの依頼を成し遂げた後は少なくとも風太郎と蝉と黒弓は無事に生きて都に帰ることもできたはず。なのに、これまでの風太郎の人生を映し出すかのように、最後も流れのままに、ひさご様のお子を連れ出す任務を背負うこととなり、辛く悲しい結末を迎えることになります。この、流れのままに運命に逆らわず乗っかっていってしまう風太郎が悲しくもあり、風太郎らしくもあると思いました。他の誰でもない、ひさご様の頼みゆえ、その重い任務を引き受けてしまった伊賀の忍びたちですが、「伊賀」というしがらみから解き放たれ、采女の指示ではなく、自分の意志で戦うことを決めた姿に悲しみとともに、胸が熱くなりました。それは風太郎だけでなく、常世も蝉も、そして黒弓も同じで、赤子を守り抜くことを「自分たち」で決めたのです。蝉が、ひさご様から名を呼ばれ感謝され、初めて人として扱われた気がする、ということを風太郎に言うシーンがありますが、伊賀の忍び達のこれまでの境遇を物語っていますね。

    それにしても憎き残菊たち・・・

    前回読んだとき、私は風太郎はその後助かったのではないかと思っていました。そう思いたかったのも多分にありますが。夫に「ねぇねぇ、風太郎は死んでないよね?」と先に読んだ夫に聞いたりしました。今回レビューを書くにあたって、Wikiをのぞいてみたら、はっきり「息を引き取る」とあり、少なからずショックでした。じゃ、黒弓は?せめて最後をきちんと見ていない黒弓はなんとか生き延びて、天川の母上のところに戻れたんじゃないの?!そう思いたい気持ちでいっぱいです、今でも。だって、黒弓ってこの物語の中でずっと、憎めない個性的な、独特のキャラだったでしょ・・・。
    でもたぶん、たぶん生き残ったのは百市だけ。ひさご様の赤子を守るということをやり遂げた風太郎、常世、蝉、黒弓は立派な死に様だったといえるのでしょう。史実の中にもこうした無名の勇者たちがたくさんいたんだろうなと思いを馳せました。

    あぁ、辛いけど、素晴らしい大作でした。

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      再読は良いですよね
      再読だから味わえたことも沢山あるのだと思います

      私もURIKOさんと同じで、万城目ワールド大好きです♡
      だから、こうい...
      再読は良いですよね
      再読だから味わえたことも沢山あるのだと思います

      私もURIKOさんと同じで、万城目ワールド大好きです♡
      だから、こういうレビュー読むと嬉しくなっちゃって☆.*.。(⁰▿⁰).:*・゜

      まだ読んでいない作品もあるので、少しずつ読んでいきたいです
      2024/07/22
    • URIKOさん
      >ハッピーアワーをキメたK村さん

      いや、ホント、今回ほど再読の良さを感じたことはないってくらい感じました!
      どんどこ、読んでいきまし...
      >ハッピーアワーをキメたK村さん

      いや、ホント、今回ほど再読の良さを感じたことはないってくらい感じました!
      どんどこ、読んでいきましょう、万城目作品を!
      2024/07/22
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      ٩( ╹▿╹ )۶オー!
      ٩( ╹▿╹ )۶オー!
      2024/07/22
  • 下巻は「大坂冬の陣」終結から始まる。太閤未亡人の依頼で案内した貴人に再会し、再び京に戻った風太郎だったが、月次組の襲撃を受けて瀕死の重傷を負う。何とか命は取り留めるが、因心居士との約束を果たすべく再び大坂へ向かう事に…。

    下巻は「大坂夏の陣」の終末を描き、風太郎ら伊賀忍者たちの決死の戦いが繰り広げられる。忍び同士の戦いは陰惨なものにならざるを得ず、白土三平の「忍風武芸帖」を思い出しました。

    読んだのは単行本だったので一気読みでした。読み終わって改めて感じたのは、著者がとても丁寧にプロットを組んで物語を作っていること。登場人物の台詞が色々な所で伏線になっていて、後になってそれらがきちんと回収されている。また、「幻術」を物語の重要なアイテムにしているけれど、出来事の解決策として安易に使っていない点も良いと思いました。

    【余談】
    大坂の地理等に疎いので、重要な舞台となる「巳さん」という神社、初めて知りました。並行して読んでいる「プリンセス•トヨトミ」でも重要な場所として出て来ますね。ある意味ではこの物語が「前日譚」であるという見方もできる。大阪出身の著者の、地元愛が感じられる作りだと思いました。

  • 万城目学さんの『とっぴんぱらりの風太郎(ぷうたろう)』
    『鹿男あをによし』と共にこの作品も心に残る作品となりそう!
    じわじわ来てる、来てる。。。
    家にあるのは文庫本2冊ではなく、750頁程の辞書のような分厚い単行本
    なかなか気が進まず手が出なかったんだけど、意を決して読んだ
    読んで良かったーッ(❃´◡`❃)
    タイトルからして軽いノリなのかなと思ったけれど、意外とシリアス
    それでも登場人物がみんな個性的なので面白い(個人的には黒弓推し)

    時代は、豊臣から徳川へ天下が移り変わる
    忍びの世界も色々あって、時代の移り変わりもあって、風太郎は伊賀を追い出されてしまう
    一つのひょうたんから話が始まり、自分で人生の道を選んでいるかと思っていたのに実は振り回されていて、あとは騙されたり、斬ったり斬られたりと怒涛の展開
    ラストは「ひょうたん屋を営みながら、風太郎と芥下と赤子は幸せに暮らしたとさ」となるであろうと想像していたが。。。

    『とっぴんぱらりの風太郎』を読了後に『プリンセス・トヨトミ』を読むといいみたい
    知らずに『プリンセス・トヨトミ』を読んでしまったけれど、仕方ない

    • ちゃたさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん

      こんにちは。こちらの本、虚々実々の駆け引きが面白かったです。長い話ですが、結構忍者の実態がリアルで歴史物と...
      ハッピーアワーをキメたK村さん

      こんにちは。こちらの本、虚々実々の駆け引きが面白かったです。長い話ですが、結構忍者の実態がリアルで歴史物としても面白かったです。
      私も「トヨトミ」から読んじゃいました(^-^;
      2023/03/26
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      ちゃたさん

      こんにちは!
      コメントありがとうございます♪
      前半は万城目学さんの作風ののほほんとした感じに癒され、後半はまさしく「虚々実々の...
      ちゃたさん

      こんにちは!
      コメントありがとうございます♪
      前半は万城目学さんの作風ののほほんとした感じに癒され、後半はまさしく「虚々実々の駆け引き」が面白く、そしてとても切なかったです
      忍びだったり、ひょうたんが喋ったり、ねねさまが出てきたり、それでいて史実と合っていてやっぱり面白いです!
      『プリンセス・トヨトミ』、忘れかけてしまっているので、そのうち再読しようかなあ。。。
      2023/03/26
  • 忍び稼業とはおよそ無縁な"瓢箪"がもたらした
    風太郎の運命とは果たして如何なるものなのか....

    瓢箪は幸運を招く縁起物とはいうけれど
    再び忍びの世界へと呼び戻されるはめ(?)になってしまった
    風太郎に、幸運の女神は微笑んでくれるのでしょうか。

    うだつはなかなか上がらないが、その心根には
    どこかしら真面目さがあって憎めない風太郎。
    そんな風太郎をはじめ、忍び稼業を共にする仲間たちにも
    それぞれの個性が光り、命を張ったその働きぶりには
    "がんばれ!"と声援をおくりたくなります。

    そしてなんといっても極めつけなのはひさご様♪
    辛く悲しい運命にありながらも、心優しいお人柄のひさご様から
    最期に託された願いを、なんとか叶えよう守ろうとして
    命をも顧みず、決死で立ち向かう忍びの者たちの
    真の心意気の力の入った展開に手に汗握りました。

    そして、風太郎たちが守り抜いたその証が
    「プリンセストヨトミ」へと繋がっていくのですね。

    その後の行く末を知る楽しみも残されているとは
    たいへん嬉しい限りです。^^

    とっぴんぱらりのぷう。

    • nejidonさん
      yumiieさん、こんにちは♪
      いつも楽しいレビューですね!
      きっと、読書そのものを楽しんでいらっしゃるのではと、勝手に想像しております...
      yumiieさん、こんにちは♪
      いつも楽しいレビューですね!
      きっと、読書そのものを楽しんでいらっしゃるのではと、勝手に想像しております。
      それにしても、「プリンセス・トヨトミ」に繋がっていくのですか?!
      がーん、知りませんでした。なかなか奥が深いですね。
      「かのこちゃん」を読んだ頃は「まんじょうめさん」だと思っていたほどのワタクシです・笑
      機会があったら読んでみたいものです。
      2018/01/17
    • yumiieさん
      nejidonさん こんばんは♪
      いつもありがとうございます!
      うわぁ..もしかして褒めて頂いてますか?^^
      ありがとうございます!!...
      nejidonさん こんばんは♪
      いつもありがとうございます!
      うわぁ..もしかして褒めて頂いてますか?^^
      ありがとうございます!!♪^^
      レビューは毎度お恥ずかしい限りですが、ほんとその通り♪
      読むことが楽しくて楽しくてしょうがない毎日です。(笑)
      物語の中に入り込んで喜んだり悲しんだり笑ったり泣いたりできることが
      嬉しくてしょうがないです。拙いレビューでも
      その気持ちが伝わってくれたのならとても嬉しいです。
      だけど私の方こそnejidonさんのレビューはいつもほんとに素敵で
      どれもこれもみんな読んでみたくなって、いいね!を
      連発でポチポチさせて頂いているんですよ!!^^

      そうなんです。私は「プリンセス・トヨトミ」を読んでいないので
      知らなかったのですが、読み終えてから他のみなさんのレビューを読んで
      繋がりがあると知りました。きっと登場人物は新しくなり
      お話も新たなる展開になるのでしょうと想像しています。楽しみです。
      うふふ^^確かにまんじょうめさんと読めますね。
      あれ??なんか最近どこかでこの名を聞いたような..
      朝ドラにいましたね~まんじょうめさん。笑
      2018/01/17
  • 本書、文句なく面白い。タイトルが気になって「とっぴんぱらり」を検索した。意外に多くの方が同じ行動をとられている。「とっぴんぱらりのぷぅ」で昔話の「めでたし、めでたし」にあたるそうだ。主人公の風太郎をぷうたろうと読ませていることに合点がいった。
    落ちこぼれ忍者の風太郎が意とせず巻き込まれる数々の難題に立ち向かう。主人公はいわゆるいい人なのだ。本人は不遇を周りの厄介者のせいと思っているが、恐らく本当に不遇なのは捨ておけず関わってしまう周りの人々なのだろう。楽しく読めるが、悲しい物語。このギャップに心が揺れる。タイトルのようなハッピーエンドかどうかは読まれた方々にお任せしたい。蝉左右衛門の生き様に痺れた。

  • 2019.4.4再読
    プリンセストヨトミへの伏線がいい。このまま終わらない的な感じで続きが読みたい!

    いやー、まいった。こうなるのかなーとの想像を超える展開。闘う者達の悲しい運命と、かすかな希望を持ちながら最後まで一気に読んだ。

  • 通勤時に少しずつ読んでいたが、
    プリンセス・トヨトミを匂わせる中盤から
    「もう仕事どころじゃない!」
    と仕事中もそわそわ(笑)

    ひさご様のシーンはずっと涙目だった私。
    最後はみんなで瓢箪屋をやりましょう〜
    なんて望んでたハッピーエンドじゃないんだ。
    悲しくて悲しくて…
    でも最後の最後はちょっと心が温かくなった。
    風太郎、瓢箪屋になれたらいいな…。

  • 終わり方は、戦国時代ならば仕方のないことなのか…でも悲しすぎた。
    今まであまり豊臣は好きではなかったけど、ひさご様が素敵なキャラクターすぎて、好きになりつつある。

    最後にやりとげた風太郎に、感動。

  • 面白かった。
    ついつい夢中になって
    駅を乗り過ごしてしまった。
    意地と自尊心、
    使命と義務、
    自由と尊厳、
    己の思うままに生きる。

  • ぷうたろう、「ぷ」なんですね。そんな間の抜けた名前でラストを乗り切ったのお前…
    帯の謳い文句は「ニート忍者」。なるほど風太郎はどこまでも非情の素破にはなれないやさしい男だったね。
    文庫版下巻の風の位置、最後まで読むと半身だけ覗いてるわけだと納得。
    文春で連載している時にたまに読んでいたけど、通して読むと司馬遼太郎の『梟の城』などの忍びの者を描く乾いた無情の雰囲気が感じられてよかった。
    百市の生き様や思いは、ほんと司馬遼太郎の忍び作品に出てくる女みたいで切ない。
    最後の一文を読んで、タイトル見て「とっぴんぱらりのぷう」の音を思い起こすとこまでが一セットなんだろうし、風太郎の特技を考えると「ぷう」の音でいいんだけど、なんとも悲しい気持ちに。

  • あらーー(・ω・)意外なテイスト。
    あれよあれよと展開して終った。寂しい。お笑いドタバタも好きだけど、こういうもの好き。
    人は見かけによるし、見かけによらない。

  • プリンセス・トヨトミや鴨川ホルモーなどの作家さんには珍しいハードボイルドと表現していいような時代小説。
    今回は伊賀で育てられた風太郎という、何も成し遂げたことのない忍びが成長していく話。
    色々な特殊な能力を持つ忍びの仲間や敵が出てきて、最後に伏線を回収していく物語。
    あまりにも人が死にすぎるため、笑顔で読むことはできなかったが、入り込んでドキドキした。

  • こんなにも遣り切れない話ってあるか。いくら風太郎に成長が見えたって、仲間を信頼することが出来たって、最後に希望が託されたって、悲しいものは悲しいんだ。勇猛な武将に注目を集めがちな戦国の戦いの裏で、懸命に生きた名も無き者たちの生き様は無駄ではなかったと思いたいが、勝っても負けても戦いは美化されるものであってはならないと思う。

  • 下巻は大阪夏の陣。上巻の最後のほうあたりから風太郎もいくさに加わらざるをえず、なんだかどんどんシリアスな展開に。立場上、伊賀忍者たちが仕える藤堂家の殿様は徳川方なのだけど、ひょうたんの中の因心居士と、ねね様からの頼まれごとのために、結局風太郎のみならず、黒弓や蝉左右衛門までが大坂の豊臣側に助成することになってしまう。何より「ひさご様」の正体はアノヒトだしね。

    前半で厭な奴だった蝉と百市が、どんどん良い奴になっていくあたりや、終盤の常世と蝉の「ここは俺にまかせてお前は先に行け」展開は少年マンガの王道展開でハラハラドキドキ胸アツだったけど、もどかしかったのは肝心の風太郎がそんな彼らの犠牲を活かしきれなかったところ。というよりこれはもしかして「一人称小説の限界」なのかもしれない。主人公が語り手である以上、彼が目にしなかったことは描写できない。がゆえに、先に行けって言われてるのに留まって風太郎はそれを見てしまう。

    わりと早い段階で、この小説が『プリンセス・トヨトミ』の壮大な前日譚であることには気づくので、ある程度結末は想像がつくのだけれど、それはつまり赤ん坊の命だけは助かる、という部分のみで、風太郎たちがどうなってしまうのかは、楽観していたら意外にもドライな結末でちょっとショックだった。芥下と一緒にひょうたん屋になって欲しかったな。あと結局残菊って何者だったのだろう。そこだけ若干モヤっと。

    とりあえず読み終えてからもう1度『プリンセス・トヨトミ』を読み直したくなります。ひさご様の願いはほぼ叶えられていたはず。あ、ひさご様と一緒にいた大助ってあれか、真田幸村の息子だったんですね。その名前もプリンセス~に引き継がれていたわけだ。

  • 大阪城での戦が終わったところから。

    人を殺めた経験からより卑屈になる風太郎。
    大阪城での戦で忍に戻れたかと思い更に采女からの指示に従うものの、良いように使われただけで戻れる訳ないと言われる。

    采女ってなんなんだよ。
    徹底した管理職というか、要らなくなれば人だろうが切り捨てていくけど自分でやる訳でもなく、頭は良いんだろうけど腹立つなぁ。

    蝉や常世も結局は伊賀に義理立てしても何にもならないと気付き、自分のしたいと思ったことをやろう!と思った矢先に死んでいくという。
    後半特に、ものすごい勢いで人が死ぬお話でした。
    戦とはそういうものなんだろうけど。
    風太郎も壮絶な脱出劇から右腕がなくなり、左足も動かず、ひさご様の子を逃して事切れるし。
    子を逃すという約束は果たしたけど、その後普通の人としての生活を送らせるという約束までは果たせないでいいのか!?
    もっと超人的であれ、と思ったけど、馬に約束の場所まで運んで貰えただけでも強引な展開だったのでもう無理かなとも思いました。

    でも風太郎、死んじゃうのかぁ…と読み終わってからも残念な気持ちが続きました。
    ひょうたん屋になって欲しかったなぁ。

  • 一章、二章あたりは、物語がどう進んでいくのか分からず読みにくさがあった。大きく物語が動き出してからは面白く読めた。
    風太郎の勘所の悪さや鈍感さには少しイライラしましたが、やはり物語にはどうしても必要な設定。

  • 上巻は少し手こずったが、下巻はさくさく。
    結果的に面白かった。
    何気にプリンセストヨトミにつながってて感動。

  • 2023.10.17再読。一読目も後半は一気読みだったが、今回も最後は読む手が止まらなかった。「並」以外の何でもない風太郎がたった一回の任務遂行のために踏ん張る姿は、ひたすら心を打つ。ご都合主義で主人公が仲間の力を一身に受けるのではなく、あの蟬ですら風太郎にその行く末を託す怒濤の展開。豊臣家の行先はわかっても、この子だけはと思わせる主人公の姿は、涙なしには追えない。ただ「肺が強い」しか取り柄がないと思われた風太郎が、正にその特技で最大のピンチを潜り抜けるカタルシスもあり。

  • 2020/7/20
    万城目さん容赦ないな…
    忍びやし、そんなもんなんやろうけど悲しいわ。
    ひさご様はすごくよかった。
    恐怖で支配しなくても、この人のために命を懸けようと思える人物だったのに。
    それに比べて伊賀の里の采女様やお殿様よ。
    いい人は死んでしまう法則は現実だけでよくないか?
    彼らの楽しい姿をもっと見たかったよ。
    痛快なの読みたい。
    この時生き残った赤ん坊から『プリンセス・トヨトミ』に続くんだって。
    なるほど。
    でもプリンセス・トヨトミ忘れちゃった。

  • 下巻は夏の陣が終わり、平穏な日々が戻ったのも束の間、血なまぐさい世界がまた戻ってきた(^^;
    高台院や秀頼はもちろんのこと、眞田の息子、大助まで登場します。そんなメイン級の人物たちをおさえ、忍びがスポットライトを浴びまくり(笑)
    ラストシーンは大阪城の天守が崩れ落ちるなか、無情な別離、託された希望、圧巻のクライマックス??
    難しいだろうけど、映像化するとめちゃ面白そう♪

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著者プロフィール

1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。2024年、『八月の御所グラウンド』にて第170回直木賞受賞。ほか小説に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『バベル九朔』『ヒトコブラクダ層戦争』『六月のぶりぶりぎっちょう』など、エッセイ集に『ザ・万歩計』『ザ・万遊記』『万感のおもい』などがある。

「2025年 『新版 ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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