逢沢りく 上 (文春文庫 ほ 22-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906955

感想・レビュー・書評

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  • NHKラジオの「青春アドベンチャー」で聴きました。
    父親の浮気、母からの母娘関係拒 否など繊細な年頃の娘さんにはなかなか厳しい環境の中で彼女は固いからを被って自分を守る手段を取って生きる。
    その殻を破ってくれたのは彼女を手放しでそのまま受け入れてくれた遠い親戚であり友。
    無条件でうるさい事を言わず世間体を気にしないで付き合ってくれる人々がいるって幸せだなあ。
    回り道をしたけれどこれからの彼女の行き先は明るい事だろうな。

  • 考えられさせる話。

  • 完璧な管理のもと育てられ、悲しくないのに泣くことができる、特別な存在のりくを、あくまで「普通〜」に受け入れる関西の人々。
    母親の影響や刷り込みってすごいよなあと共感しつつ、まわりの環境が変われば、そちらのほうにも間違いなく影響される。
    ラストはこう描くのね!という驚きもありつつ、多感な時期にたくさんの人とかかわることがどんなに素敵なことかと泣いてしまった。

  • 東京のねこむーらんどに行きたい!

  • 上下巻まとめて読了。

    猫村さんのタッチで描かれた
    ナイーヴ中学生女子と、
    それを取り巻く人々の物語。

    「りく」は特別で、
    彼女は潔癖で。
    でも、若さゆえの弱さがある。

    何より母親がメンへラ。
    それが、毒。

    りくの刺は母の毒。

    関西ディスりもすごい。

    女の私から見ると、
    りくが同級生にいたら鬱陶しいし、
    りくの母が同級生にいたら、胸くそ悪い。
    りくの父が会社の社長ならば、毎日死ねと思う。

    さて。

    ラストでりくが自分のためにはじめて?
    泣くシーンは、
    いじらしくてかわいい。

    そんな話。

  • いつでも泣けちゃうとか、見た目が美しいとか、その性格とかかなり珍しいのかもしれないけど、それ以外の部分に、周りを惹きつける魅力があるのかなとも思います。可愛げない印象だけど、お母さんへの意地みたいな、プライドみたいなものもこの年齢少しはあると思うし憎めなくて魅力的な主人公。

  • 嘘泣きできるりくが羨ましい

  • 【展示用コメント】
    「まるで蛇口をちょっとひねるように 涙をこぼすことができる」(本文より)

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001683618

  • 少女漫画というより、もはや文学。
    わたしもむかしはこんなガラス細工のような繊細なこころをもった少女だった、はず。
    いまはただの経産婦になりました。
    女子高校生におすすめのマンガです。
    感性がにぶらないうちに読んでください。
    でも、中年女子が読んでも、むっちゃ泣ける~

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著者プロフィール

1974年生まれ。関西在住。2003年7月より、「きょうの猫村さん」をネット上で連載。2005年7月に初の単行本『きょうの猫村さん 1』を出版し、日本中の老若男女を虜に。2015年には『逢沢りく』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著書に『きょうの猫村さん』『カーサの猫村さん』シリーズのほか、『僕とポーク』『山とそば』『B&D』がある。

「2017年 『2018年「きょうの猫村さん」卓上カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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