ひさしぶりの海苔弁 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167907037

作品紹介・あらすじ

春の終わり、にょきにょき伸びるアスパラガス。真夏に囓るきゅうりの爽快さ。
目にしみるさんまの煙に秋の到来を感じ、酉の市で手に入れる切山椒は歳末の風物詩。
おつな味、いまの味が記憶の扉を開く。
惜しくも急逝された安西水丸画伯のイラストレーションも、単行本版から大増量して、計60点収録。
食を楽しみ、食を哲学する絶品エッセイ特盛83篇をご賞味ください。

【主な内容】
すいか相手にぶつかり稽古
どうする、目玉焼き
れんこん讃歌
パセリを丼いっぱい
パパパパパインはいかがです
ニッカボッカの男めし
南国おでんの宇宙
「うみねこパン」を盗み喰い
かまぼこ板の美学
さよなら、ホットケーキ
二十五年めのハンバーグ ……など。

みんなの感想まとめ

食をテーマにしたこのエッセイは、日常の食材や料理にまつわる思い出や哲学をユーモアたっぷりに描き出しています。平松洋子の独自の視点から、食材の魅力が生き生きと伝わり、特に秋のさんまやシンプルなのり弁の描...

感想・レビュー・書評

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  • うちでは母親のレパートリーにのり弁という概念はなく のり弁を初めて知ったのは たぶん高校生の時 友達のお弁当で見た時だったと思う。でも実際に自分で食べたのは それよりずっとあとで お弁当屋さんのお馴染みののり弁。のり弁の上に白身魚のフライとか ちくわの青のり天ぷらとかが乗ってるポピュラーなやつ。美味し〜と思って しばらく食べ続けた記憶が。何にしろ 気にいると飽きるまで食べ続けてしまう。そういえば最近のり弁食べてないな。今度ほっともっと行ったら のり弁にしよ。
    全くレビューじゃないな 笑。
    どのエッセイも平松洋子さんのこだわりが詰まってま〜す。オススメ。

    • nejidonさん
      ホワイトタイガーよーさん、こんにちは(^^♪
      コメント欄でははじめまして。
      いつも「いいね」を下さってありがとうございます!
      平松洋子...
      ホワイトタイガーよーさん、こんにちは(^^♪
      コメント欄でははじめまして。
      いつも「いいね」を下さってありがとうございます!
      平松洋子さんの食べ物エッセイは私も大好きですよ。
      そして「海苔弁」は二段にしています。
      薄ーくご飯を置いて海苔をその上に。これが一段目。
      それからまたご飯を置いて、おかかを全体に散らしてから海苔を敷く。これが二段目。
      自分のお昼用によく作ります。美味しいですよ!
      食べ物ネタで書き込みのはちょっと恥ずかしいですが、美味しい話は我慢できません。
      失礼しました。
      2020/11/09
  • 表紙のシンプルさに、ガツーン!
    海苔弁のシンプルさをダイレクトに伝えているわけだが、私のような素人が描こうとしたら、欲張って、どうにかして断面を見せようとか思ってしまうんだろうな…
    もちろん、平松洋子さんの食のエッセイなのだが、1編ごとに安西水丸氏のイラストが載っており、それは文章との絶妙の相性を見せている。

    一方、平松さんの文章の方といえば、この人の食べ物の描写はどこまで高みを目指すのだろうと驚く。
    あらゆる食材を描いて、(いろいろ読ませていただきましたが)かぶらない。

    そして、美味しさの描写もかぶらない。
    たとえば、さんまの描写、『ぎらりと光る蒼い刀が並ぶ』
    たしかに秋の刀の魚とは書くが、新鮮さがぴちぴちと伝わる。

    とんかつの衣を剥がして食べるダイエット中らしき女性の行為…『全裸のとんかつ』と、脱ぎ捨てられた衣の積み上がる様…これにそえた安西氏のイラストがまた…!

    グリンピースなどの超脇役、ちょっと乗っけるだけの使い道しかない(しかも子供たちには割と嫌われている)それも話のネタに。

    そして、「とん」と「ぶた」の呼び方についても疑問が解けた気がするし、「ニッキ」は「シナモン」の、日本の昭和の呼び方だと思っていたら、違う植物だったこともはじめて知った。
    知識とネタの宝庫だ。

    美味しい物の描写がすばらしいのと対をなして、「ドリアン」の描写がものすごい!
    本から悪臭がわき上がる気がした。
    ドリアンとアルコールが合わないのは、何か成分がケンカするアレルギー症状を起こすのかと思ったら、発酵が急激に進んで(特にビールなどと合わせると)ガスが大量発生するんですって!
    胃が爆発しますよ、すごいこと聞いた(読んだ)

    そして…美味しくも不味くも無い残念なものも、1点だけ書かれている。
    この、ぼんやり残念感…
    そんなものも律儀に取り上げているのが、もう神である。

  • 水丸さんのほのぼのとした挿絵に泣ける。水丸さんがいなくなって、本当に寂しい。

  • ごはんが美味しそうに感じられる本!これを読むと、自炊も俄然やる気が出てくる。
    なので今度の週末は、卵焼き、焼き魚、きんぴら、ほうれん草のごま和えを入れたのり弁作って、近くの山でランチしよう。

    あとはぱらぱらと。
    わたしはミニカレー断然賛成派
    目玉焼きへのこだわりは、同じく皆無
    ビアガーデンじゃなくていいから、ジンギスカンと冷え冷えビールで乾杯したーい!

  • ブクログのタイムラインでフォローしている方が平松さんの「あじフライを有楽町で」にいいね!をしているのも見て、本屋へ。
    本書と「あじフライを~」を纏めて購入。

    「あじフライを~」のタイトルから「サンドイッチは銀座で」「ステーキを下町で」の続きかと思ったが、別シリーズだった。谷口ジローさんとのタッグは、お店探訪や取材旅行中心で編集者が同行していたが、本書は平松さんの食に纏わる身辺エッセイ。「サンドイッチは~」より文書は短め。それでも、熱量の高い文章がグイグイくる。
    (引用)
    鍋のふたを開け、できたての熱々をつまみ食いする瞬間は油を舐める猫とおなじで、夜中にニヤリとほくそ笑む姿が怖いのは自分でも気づいている。
    絵が浮かんで笑った一文。

    すり鉢で作るジェノベーゼとか、茄子やみょうがの話など美味しい話が満載。表題作の海苔弁には、中学の頃、母親に作ってもらった海苔弁を想い出した。やっぱり二段重ねだった。あれは心が躍ったなあ。

    谷口ジローさんと安西水丸さんのイラストは対極的と思うけど、平松さんの文を読んでいる最中には、目に入ってくるイラストが輝いてくる印象。

  • 季節の移ろいを感じられておいしい食事があるだけで幸せなのかもね。

  • 「週刊文春」連載のエッセイに
    今回は安西水丸さんの挿絵つき。
    この大胆な表紙の装丁よ!

    海苔弁の思い出といえば
    私にとっては「バイトの昼飯」だわ。
    ファストフードでバイトしてて
    昼は米のメシが食べたかった(笑)

    魔が差して入ってしまわはった
    高級紅茶店はもしや右京さんご愛用のあの店?
    高いと思ったら意外に安い…と思ったら
    グラム単位の価格でやっぱり高かった!
    あたふたする平松さんが可愛い。

    他にも「なすは肉でした」とか
    「あぶない三つ巴」や「ニッキは冬の香り」など
    タイトルだけ並べても楽しい
    あいかわらずの食欲倍増エッセイでした。

  • なぜ文章がこんなにも滋味深いのだろう。

    京都「杉々堂」山椒餅
    東京駅キノクニヤ海苔弁

  • 今回もとてもお腹が空きました。
    前作までとは違って短いエピソードがたくさん入った一冊となっていましたが、面白かったです。
    レモンスパゲッティやにらの味噌汁、作ってみたいなぁと思うものもありました。
    「人生の救い」も読みたくなったし、石井好子さんのレシピ本はわたしも好きです、となったり、美味しいものを知ることだけではない世界が広がります。
    安西水丸さんの挿絵もほのぼのでかわいかったです。
    シリーズ続きも楽しみです。

  • 安定の面白さと美味しそうな食べものの数々。
    あっ、でもひとつだけ「これはない」と言っているのがあって、珍しいなと思った。ピーマンうどん。これからも美味しいピーマン「だけ」作ってねと言っているので、もちろんちゃんとフォローはされているけど。

    北陸の「もみわかめ」は以前頂き物で食べたことがあり、たしかに美味しかった。そして本当に減らない(笑)
    こんなふうに作られているのか~、と思うとまた食べたくなって・・・。
    なんかそういう魅力、引力があるよね、食べもののエッセイって。
    平松さんに限らず、バックボーンまでよく見ておいしく食べる人の書いたものは、だいたい楽しいし体験したくなる。

  • 平松洋子さんの食べものエッセイ。
    週刊誌連載のなのでとにかくテンポがいい。
    あっという間に読み終えられる。

    そして作る料理、食べに行く料理、両方とも食いしん坊の雰囲気が炸裂していて
    とにかくおいしそう。
    これは反則だ。

    うますぎる本。

  • 週刊文春に掲載されていた食事に関するコラム
    83回をまとめた一冊。

    本書のタイトルもインパクトありますが、
    83個のコラムのタイトルもインパクトのあるものが
    多数あります。

    1つ1つの話は非常に短いエッセイですが、
    筆者の経験や分析が散りばめられており、
    話題になっている食事が食べたくなる内容ばかりです。

    パラパラ読めてお腹の空く作品です。

  • 平松氏の文章を読んでいるとなんだか安心する。今回も食べてみたいものが目白押しでした。

  • 日々の合間に少しずつ、食事を味わうように楽しむことのできた一冊でした。

  • いかにも美味しい文章。深く頷くことしきり。

  • 池波正太郎御大に始まり、グルメエッセイをこよなく愛する僕にとって、著者の本は一種の精神安定剤のようなもので、何も考えずにぼーっとしながら読むことができる。

    挿絵は惜しくもなくなってしまった安西水丸で、83編の様々なエッセイに合った独自のイラストレーションが楽しい。

    タイトルにもなっている海苔弁は、東京駅構内のスーパー「KINOKUNIYA」のスペシャルな商品が紹介されており、次の出張のタイミングでぜひ買いたいという気にさせられた。

  • 食欲の秋にどんぴしゃり。あまりたくさん食べることは出来ないけれど、少しでも美味しいものを多く知りたい!食べたい!な、食いしん坊の私にうってつけ。読むだけでお腹が満たされます。食べることへの執着心が増す、食への愛が溢れたエッセイ。これからは、もっとゆっくり味わって食べよう。…できる限り。まずは、お腹を満たすためだけの食事は止めようと思います。

  • 大好きな平松さんのエッセイ。
    そう言えば私海苔弁て食べたことないや と思いつつ読んでみる。作りたいなって思うことはあってもあまりに簡単なためかやっぱりまだ作ってない。から食べてない。
    貝づくし 粉わかめ さぬきうどん 丁寧なジェノベーゼ
    毎度毎度お腹が空く。
    青いレモンは読んでいるだけでエラが痛くなってきた。空腹の身にはなんとも辛い。と言ってもウミネコのエサに手を出してはダメでしょ。
    ニラどっさりお味噌汁作らなきゃ。

  • 何気ない日常を彩るように食材や料理そのものの魅力を余すことなく伝える食に関するエッセイ集。これまで口にしていたものから新たな魅力が溢れ出てくる。添えられる水丸氏の画も柔らかな印象を与えている。

  • 相変わらず平松洋子のエッセイは美味しい。しかも、このエッセイ集にはユーモアと蘊蓄もたっぷり詰まっている。安西水丸のイラストと共に綴られた食のエッセイ83編と文庫版のあとがきにかえて、平松洋子と安西水丸の対談を収録。

    どのエッセイも絶品なのだが、最も関心したのは『かまぼこ板の美学』冒頭の“ちくわは穴を食べるものだと思う。”という一文。何と哲学的で深い視点であろう。

    また、『奥州のぬか釜ごはん』で、岩手県奥州市の『農家レストランまだ来すた』が紹介されているのも嬉しい。平松洋子も胆沢区の絶品天日干しの新米の羽釜炊き御飯を味わったかと思わずニヤリ。次のエッセイ『ピーマンうどん』も同じ奥州市が舞台なのだが、ピーマンまんじゅうを誉めているのに、ピーマンうどんは…というのは残念。

    表題作の『ひさしぶりの海苔弁』からの『きょうも海苔弁』、そして止めの『おさしまいにー海苔弁の味』の3つのエッセイも面白い。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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