桜の軌跡 ラグビー日本代表 苦闘と栄光の25年史 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167907372

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

ラグビー日本代表の25年間の苦闘と栄光を描いた作品は、歴史的な勝利や試合の裏側をリアルに伝えています。特に、1989年のスコットランド戦での勝利から始まり、2015年の南アフリカ戦に至るまでの道のりが...

感想・レビュー・書評

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  • ラグビーワールドカップが始まってからの日本代表チームやそのヘッドコーチ、メンバーの逸話が散りばめられており、内容も当時の状況がリアリティに描かれていて、面白かった。南アフリカ代表戦のレポートは数秒毎に何が起きており、選手が何を考えながらプレイしていたかが克明にしるされており大変面白かった。

  • (2016/11/30)
    1989年宿沢ジャパンのスコットランド戦勝利(28-24)を皮切りに、
    1991年の第2回ワールドカップでの初勝利、それ以降2011年までのワールドカップでの敗戦の歴史、
    2013年のウェールズ戦勝利(23-8)、そして2015年ワールドカップでの3勝までを、
    その時々の雑誌ナンバーの記事を掲載している。
    さらに2016年のハメットサンウルブズ、ジェイミージャパンを、永田洋光さんが書き下ろしている。

    ラグビーファンとしてはたまらん内容。

    ワールドカップの戦績を整理すると

    1987 第一回 0勝3敗 監督 宮地克実    主将 林利之        優勝 NZ      ホスト NZ,豪
    1991 第二回 1勝2敗 監督 宿澤広朗    主将 平尾誠二       優勝 豪      ホスト 5各国
    1995 第三回 0勝3敗 監督 小藪修     主将 薫田真広       優勝 南ア     ホスト 南ア
    1999 第四回 0勝3敗 監督 平尾誠二    主将 アンガス・マコ―ミック優勝 豪      ホスト ウェールズ
    2003 第五回 0分4敗 監督 向井昭吾    主将 箕内拓郎       優勝 イングランド ホスト 豪
    2007 第六回 1分3敗 HC ジョン・カーワン 主将 箕内拓郎       優勝 南ア     ホスト 仏
    2011 第七回 1分3敗 HC ジョン・カーワン 主将 菊谷崇        優勝 NZ      ホスト NZ
    2015 第八回 3勝1敗 HC エディー・ジョーンズ主将 リーチマイケル   優勝 NZ      ホスト イングランド
    2019 第九回     HC ジェイミー・ジョセフ主将 堀江・立川     優勝        ホスト 日本
      
    ということになる。

    1995年には17-145でNZに歴史的大敗(今もワールドカップ史上最多失点)した試合も含まれている。
    この前の試合、アイルランドには善戦(28-50)したにもかかわらず。
    https://www.rugby-japan.jp/2015/08/04/rwc1995/
    この試合を境にラグビー人気は地に落ちた。
    世界に通用しないスポーツは国内でも観客が足を運ばない、という時代に来た。

    私がラグビーワールドカップを一所懸命観るようになったのは2003年からかな。
    イングランドのウィルキンソンのドロップゴールは強烈だった。
    ジャパンは善戦しても勝てない繰り返しだった。

    こうしてみると、世界に勝つためには監督、HCが哲学を持っていることが必要であることが分かる。
    宿澤さんとエディさんには通じるものがある。
    勝つためのマネジメントをやっている。そして勝っている。
    ティア1に勝った監督はこの二人しかいないのだ。

    その意味で2006年の宿澤さんの急逝(享年55歳)はあまりに痛い。
    そしてこの本が出る直前の2016年10月20日に、ワールドカップ初勝利の主将であり、
    若手育成のためにプロジェクトを起こした平尾誠二さんが53歳で亡くなっている。

    エディはある意味日本を追われる形でスーパーラグビーに、そしてイングランドに渡り、
    今年無敗という実績を残している。
    一方エディが去った後のジャパンは、サンウルブズ、日本代表とも方向が定まらず、
    サンウルブズは1勝1分13敗、日本代表はアジアでは若手でも無敵だが、6月スコットランドに善戦も2敗、
    11月はアルゼンチンに大敗、ジョージアには勝ち、ウェールズは残り7秒まで同点の惜敗、
    しかしフィジーには完敗。
    選手は試合を経験し強くなってきているが、チームとしてどこに行くか、何を目指しているかはわからない。

    11月のテストマッチを終えて、改めてこの本を読むと、ちょっと嫌な予感がしないでもない記事が二つあった。

    ジェイミーが日本代表No8だった1999年のサモア戦、日本はスクラムで優位に立ちながら、
    最後の詰めをどう攻めるかで迷い、結果が出なかったというのだ。
    主将はアンガスだからジェイミーに罪はないが、なんとなく今のジャパンの迷走を予感させる。

    そして永田さんの書き下ろし。ジェイミーの会見に目新しいものはなかったとばっさり。
    しかも「ジェイミーはキックを重視との一部報道ははやとちり、ジャパンがキックを受けた時のアンストラクチャ
    な状況に対してコメントを述べたにすぎない」的な文章があったが、
    この11月のテストマッチではあきらかキックを重視していた。
    あえて敵にボールを渡し、そこから攻め込んでいた。
    それがウェールズにはある程度はまったが、フィジーには通用しなかった。
    これがトニー・ブラウンの戦略なのかどうか、私には到底分りえない。
    三洋電機はスタンドオフトニー・ブラウンの有効なキックで攻め立てたが、
    11月のキックは中途半端なものだった気がする。
    そもそもこの戦術、日本の選手は対応できるのか?
    布巻らは必死にタックルをしていたが、かなりのフィットネスと敏捷さが要求される。
    これからこの戦術が行けるところまで選手を鍛え上げる、そういう選手を使う、ということなのだろうか。
    そうなるとフランカーあたりは身体の大きさより速さということになるのか?
    しかし大きくないと止められないのもあるし、、、わからん。

    今のところジェイミーに哲学を感じない。勝利への道筋が見えない。
    要するに勝たなくてはだめなのだ。
    2019年に勝てばいい、それはその通り。
    しかし、善戦で満足するようなチームではだめ。
    フィジー戦は選手間にそういう空気(ウェールズ戦の善戦で満足)があったのではないか?

    アルゼンチンは3大会ほぼ同じメンバーで臨んで急激に強くなった。
    日本代表も2015年メンバーがあと2大会くらい頑張れればいいのだが、
    惜しいかな彼らはデビューが遅すぎた。山田五郎丸畠山ら同期は皆既に30歳。
    もって2019年。それも怪しい。
    その意味で大きい選手を優先したカーワンに2大会を任せたのは痛かった。結果も出せなかった。
    選手からは好評のHCのようだったが。

    エディのように選手に嫌われるHCが結果を出す。皮肉なものだ。

    11月のテストマッチを終え、いまだ見えないジェイミーのマネジメントに不安は大きい。
    6月はアイルランドと2試合闘うという。ここで勝たないと、2019年のベスト8はない、くらいの覚悟が必要だ。
    その際はリーチやツイにも帰ってきてもらって、(スーパーラグビーの途中だが)
    ベストな日本代表で臨んでほしいものだ。

  • 1989年(平成元年)の「スコットランド」戦での歴史的勝利以降に、スポーツ総合雑誌『スポーツ・グラフィック ナンバー(Sports Graphic Number)』に掲載された「永田洋光」、「藤島大」、「宿澤広朗」、「大友信彦」、「平塚晶人」、「中村裕」、「村上晃一」、「増田晶文」、「鈴木洋史」、「生島淳」等のラグビー関係の記事を厳選して編集した『桜の軌跡 ラグビー日本代表 苦闘と栄光の25年史』を読みました。

    ラグビー関係の作品は先月読んだ「大西鉄之祐」の著書『ラグビー 荒ぶる魂』以来ですね。

    -----story-------------
    「宿澤広朗」、「ジョン・カーワン」、「エディ」。
    “桜”かく闘えり

    ラグビーワールドカップ2015、「南アフリカ」戦。
    「日本」は「史上最大の番狂わせ」と称される歴史的勝利を挙げた。
    しかしこの凱歌に至るまでには、桜のエンブレムを胸に帯びた男たちの長きにわたる苦闘があった。
    1989年の「スコットランド」戦勝利から四半世紀余の“ジャパン”の軌跡を、ナンバーに掲載された珠玉の記事で振り返る。
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    1989年(平成元年)の「宿澤ジャパン」の「スコットランド」戦勝利("28-24")から、ラグビーワールドカップ(RWC)1991での初勝利… それ以降、2011年(平成23年)までのラグビーワールドカップ(RWC)での敗戦の歴史、2013年(平成25年)の「ウェールズ」戦勝利("23-8")、そしてラグビーワールドカップ(RWC)2015での「南アフリカ」戦勝利("34-32")を含む3勝までの軌跡を、スポーツ総合雑誌『スポーツ・グラフィック ナンバー(Sports Graphic Number)』への掲載記事から辿りつつ、書下ろし作品一篇を追加した作品です。

     ■はじめに
     ■序章 無上の4分間―南アフリカ戦最後のトライ ワールドカップ2015
     ■第1章 宿澤広朗「可能性」に挑んだ男
     ■第2章 「17対145」の十字架 1995~2003
     ■第3章 ジャパン5つの提言
     ■第4章 ジョン・カーワンがもたらしたもの
     ■第5章 渡来者たちの足あと
     ■第6章 エディー・ジョーンズの「ジャパン・ウェイ」
     ■終章 そして2019年へ―日本ラグビー「幼年期」の終わり
     ■ラグビー日本代表略年表

    ラグビーファンにとっては垂涎の内容… ずっとリアルタイムに応援してきた時代なので、苦しかった時代を含め、読みながら一緒に歴史を辿る感じでしたね、、、

    でも、やっぱりイチバン印象的で感動したのは『序章 無上の4分間―南アフリカ戦最後のトライ ワールドカップ2015』ですね… ラグビーワールドカップ(RWC)2015での「南アフリカ」戦については、何度振り返っても、その都度感動が蘇えりますね。

    ラグビーワールドカップ(RWC)1995での「ニュージーランド」戦の記録的大敗("17-145")以降の低迷… 特に「ジョン・カーワン」がヘッドコーチに就任する前のラグビーワールドカップ(RWC)2003までは苦しい時代でしたからね、それだけに忘れられない一戦です。

    そして、来年は日本で開催されるラグビーワールドカップ(RWC)2019… ここに向けて、さらに進化して欲しいです。

  • この本に限らずだけど、
    もっと大河ドラマのように
    時系列で描いてほしいんですけどね。
    でも、宿沢さんの話に興味も持ちました。

  • 【宿澤広朗、ジョン・カーワン、エディ。“桜”かく闘えり】一九八九年、スコットランド戦で歴史的勝利。それからの長い雌伏。ラグビー日本代表の苦闘の四半世紀をナンバーの厳選記事で総覧!

  • ラグビーワールドカップ2015、「史上最大の番狂わせ」と称される南アフリカ戦での歴史的勝利。ここに至るまでの桜のエンブレムを胸にしたジャパンの四半世紀を凝縮した一冊。

  • ラグビーを観てあんなに興奮したことはない。
    2015ラグビーW杯の南アフリカ戦。ラストのあの興奮を思い出した。

    もちろんエディーさんの功績は大きいと思うが、それまでのジャパンが築き上げてきたものがあったからこそ、あの南アフリカ戦の勝利があったんだと思う。
    これからのジャパンにも期待しています!

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    #2016年103冊目

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