シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167907402

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるストーリーが展開され、ダンス捜査官が友人であるカントリー・シンガーを狙うストーカーと対峙する様子が描かれています。ストーカーは彼女の歌詞に沿って周囲の人々を襲い、その正体を掴むためにダン...

感想・レビュー・書評

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  • キャサリン・ダンスシリーズ第3作。
    休暇中のダンスが、友人でもある有名歌手のストーカー犯罪解決に協力する。
    ダンスの好きな"音楽"の世界を舞台に、派手な(派手過ぎる)展開が続きます。

  •  リンカーン・ライム・シリーズはニューヨーク。一方、このキャサリン・ダンス・シリーズはカリフォルニア。遠く離れた2つのシリーズなのに、それぞれのシリーズにそれぞれのシリーズ主人公がゲスト出演してくれる。このサービス精神がディーヴァーという作家の真骨頂だろう。本作でも、おそらく作家持ち前のサービス精神は、様々な意味で発揮されている。

     今回は、若き女性カントリー・シンガーとそのファンのEメールのやり取りで幕を開ける。ファンと言っても度を超えればストーカーとなる。そのラインはおそらく場合により様々だが、無論ディーヴァー作品では、その場合は半端ではないデシベルだと思って頂いて構わない。

     コンサートクルーの一人に最初の被害者が出る事件を機に捜査陣形が組まれ、そこに我らがキャサリン・ダンスが登場する。ダンスは人間嘘発見器。人間の行動や動きや表情や声音のパターンから真実を見抜くキネシクスという特殊技術を持つ捜査官。

     コンサートを前にした人気シンガーと、ストーカーの対決構図は次々と起こる新事態により歪められ混乱し、善悪関係も不明確極まりない状況となってゆくのだが、それかディーヴァーらしいと言えばらしいのだ。

     ライムとアメリアか応援に訪れ力を貸す一幕、二転三転の展開や入れ子構造による事件の重層化構造などなど、いつもながらのサービス精神にも溢れた作品であるが、何よりも本書の特徴は、ゲスト・ヒロインたるケイリーのカントリー音楽であろう。

     彼女の作る歌は事件のキーワードにもなるが、それ以外にも多くの曲が、小説とは別に音楽の作詞活動にも熱心だというディーヴァーによって創作巻され、巻末には何とそれらの歌詞集が掲載されている。また、それらの曲は、実際にカントリー・ミュージシャンにより作曲・演奏・録音され、アルバムとして販売されるばかりか、ネットで視聴することもできる。

     早速、YouTubeで検索視聴したが、なかなか良い曲ばかりで好感が持てる音楽集であることに驚かされる。ぼく自身、カントリー・ミュージックに詳しいとは言えないまでも、現役でアマチュア・バンド活動をしているので、作中の音楽や楽器に関わるシーンが多くディーヴァーの趣向が熱く込められている本作は、ミステリー外の作家の素顔という部分で格別だ。

     ★リンク先はこちら→
       https://youtu.be/Qv5IpYeEl20

     創作上の歌手ケイリーを想ってまた曲集を聴くつもりだが、読後までこんなに楽しめるなんて何と予想外の作品なのだろう!

  • 2019/8/1購入
    2019/8/12読了

  • キャサリン・ダンスシリーズ#3。

    ダンス捜査官の友人であるカントリー・シンガーにつきまとうストーカーの影。犯人は、彼女の歌の歌詞に沿って、次々に彼女の周りの人間を殺していく。ストーカーの素性はわかっているが、相手はなかなか尻尾を出さない。ダンスのキネシクス(相手を読むスキル)と利口な犯人との渡り合いの行く末は・・・という話。

    途中からリンカーン・ライム物になっててワロタ。

    読みどころはやはり、そのスキルを使った自白誘導の醍醐味。

  • キャサリン・ダンスシリーズの第三作。

    前作の最後で交錯していたキャサリンの恋愛模様が気になっていたので、
    冒頭で二人のうち片方とつきあいはじめているのがわかって、一安心。
    と思いきや、不穏な方向へ。
    でも、いわゆるコージーミステリーではないので、
    あまり恋愛関係を絡ませてほしくない。

    事件の方は、休暇で会いに行ったカントリーシンガーへのストーカーからはじまる。
    他人のシマでの捜査は、キネシクスのエキスパートをもってしても、
    なかなか思うように進まない。

    (下巻へ)

  • いつものヤーツー
    だけどライムよりダンスの人生が
    どうなっていくのかの方が気になります。

  • ◆作者の深い知見が邪魔をすることもある?

    売れっ子女性カントリーシンガーに、影のようにつきまとうストーカー。そして彼女のヒットソングの詩に沿って殺人事件が起きる・・・・

    面白い。上下合計600ページを超える分厚さなのだが、一気にすいすい読めてしまう。

    が、この作品は弱点があるだろうな、と思う。作者であるディーバが「評論家」とも呼べるレベルの音楽好きということだ。自分がなまじ音楽が好きで、知識・知見が広く深いがゆえに「語って」しまうのだ。話の筋とはちょっと違うところに、深い音楽への造詣が語られてしまい、どうしても緊迫感が削がれるきらいがある。

    ディーバは音楽が好きで好きでたまらない。自分の(音楽への)思いを語りたくて仕方が無い。それが、時として顔を出し、冗長化してしまうんだな。

    そして、今回の探偵役はキャサリンダンス。

    ディーバのミステリーの主役・探偵役は、

    ・リンカーンライム+アメリアサックス
    ・キャサリンダンス

    この二種類に分かれる。

    前者は髪の毛一本、砂粒一粒から犯人へアプローチしようという「証拠アプローチ」。
    後者は人間の態度やしぐさから、本当の心の奥底の気持ちを表に出す「心理アプローチ」。

    本作は、ライム・サックスもわき役として登場はするけれども、主役はキャサリンダンス。ということで、「心理」がベースとなり、人と人とのコミュニケーションのあやが、結構重要な要素になる。客観的な証拠ではなく、人の気持ちや心がベースになるということ。そこでの、音楽への熱い造詣は私の気持ちを脇道に誘ってしまう感があるのだ。

    ドキドキ・ハラハラしながら、「次は・・?次は・・・?」と、ページを繰るテンポが鈍る・・・という感覚かな。


    話自体は、流石のディーバ。

    今回も二転三転するジェットコースターストーリーに、脳みそが快く揺さぶられた。やっぱりディーバは面白い!

  • 感想は下巻にて。

  • カントリー歌手のケイリーは熱烈なファンのストーカー行為に悩まされていた。
    やがて、彼女の元交際相手で現ボディーガードが殺される。彼の家を調べると何かが盗まれた痕跡があった。更に義理の母も危うく命を落としかける。全てがストーカーのエドウィン・シャープの仕業かと思われたが、ボディーガードの家から物を盗んだのは別の人物で、ケイリーの秘密(ボディーガードとの間に生まれた子供のこと)が表立たないためにとった行動だった。
    またケイリーが襲われた時、助けに入ったのもエドウィンだった。
    事件は収束したかに思われたが、実はケイリーを襲ったのはエドウィンで全て自作自演、ケイリーの目を自分に向ける為だった。

    主人公のキャサリンダンスがあんまり捜査に役立って無さそうなのと、終わりのお父さんに反抗して出て行ったのに直ぐ戻って来てハッピーエンドなところが、えっ?ってなった。

  •  キャサリン・ダンスシリーズ。
     人気歌手に付きまとうストーカー。そして殺人事件がおこる。
     
     歌手ケイリーの友人としてそこにいて、捜査に加わることになったダンス。
     なんか、警察社会って閉塞しているよね、って思うのはまぁ、お決まりのパターンなんでしょうね。

     話は、二転三転していき…。
     ただでさえ、転がっていっているのに登場人物の過去とか思惑とかが、交錯するので完全に五里霧中。
     ま、これがディーヴァーの醍醐味なんだけど。

     ケイリーの歌というか歌詞が重要なアイテムになるのだけど、ディーヴァーが書いてるそうな。
     すごいな。
     
     ついでに、ライムも出てきて…。
     まるでオールスターゲームのようでした。
     
     面白かった。

  • ジェフリー・ディーヴァー『シャドウ・ストーカー(上)』文春文庫。キャサリン・ダンス・シリーズの第3弾。

    なかなか手の内を見せてくれないスリリングな展開。リンカーン・ライム・シリーズとも味わいの異なるディーヴァーらしいミステリー。

    キャサリン・ダンスの友人の歌手・ケイリー・タウンの側近が何者かに殺害される。そして、第二の殺人が…犯人はケイリーに付きまとうストーカーのエドウィン・シャープなのか。

  • (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)今のところそんなにおもろくない。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]下巻で爆発だろ!

  •  ジェフリー・ディーヴァーのキャサリン・ダンスもの3作目。元々はリンカーン・ライムシリーズのスピンオフものだったのが独立したシリーズになっている。徹底物証主義のライムと対照的にキャサリンはキネシクスによる事情聴取のプロという位置づけだ。同じ著者でありながら、これまではライムものほど驚きの二転三転ジェットコースター展開がみられない感じだったが、本作はなかなか引っ張りまわされる。そのあたりはさすがにうまいし、この著者になじみの薄い読者はおおっと思うだろうが、ライムシリーズの初作から読み続けて何度も騙された身には、残りページ数をみて、ああまたひっくり返るなと簡単に読めてしまうのが玉に瑕。それはしかたないが、本作の大きな欠点は主役たるケイリー・タウンの魅力のなさだろう。最悪な父親ほどではないが、いい気なものだとしか思えない。そしてキャサリンの私生活の優柔不断さも相変わらず。本家のライムシリーズはそんなことないのに、こちらは人物造型に失敗しているのでは。

  • ダンスの友人のカントリー歌手のコンサートに出向く。ストーカーの存在により不気味な背景を維持しつつ、連続殺人が発生する展開。ライムと異なり、物証から迫るのではなく緻密に事実から推測するのがライムシリーズと差別化がなされていて面白い。かなり複雑な人間関係な印象。

  • 特に長編ミステリーの場合、プロットに難があってもそこまでのストーリーの面白さやその後の展開の期待感の大小が私の完読の試金石となっている。私の好きな作家であるジェフリー・ディーヴァーであれば尚更完読へのハードルは低くなる・・はずだった。
    映画館で張り込みをしていた刑事が犯人にまかれ、車中の拳銃まで奪われる(上巻22章)やケリーの姉と娘を空港に迎えに行く人間が別人だとか(同23章)立て続けに「なぜ可能?」という疑問が気になりだすともういけません。その前にも、重要な情報を報告するケリーが音も立てずにダンスの背後に迫ったりと意味の分からない描写(同21章)もあったりで、私にとって、ディーヴァー14作品目で初の途中棄権となってしまいました。実は、キャサリン・ダンス・シリーズの前2作を読まずにこの作品を選んでしまったのも原因の1つかもしれません。もちろん、読者を混乱させるためだけの(ありえそうもない)作為を多用するのは本作で初めてではありませんが、それは作為の主体である犯人が超一流の犯罪者だから説得力が担保されるのであって、犯人が(単なる)ストーカーなのにという私の先入観も完読を邪魔をしたのかもしれません。

  • シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫)

  • キャサリーン・ダンス シリーズ。
    今回もまたユニークな犯人が出てくる。

  • 今までと違うストーリー展開。ゆえにこの後への期待が高まる。

  • 2016/12/04読了

  • 僅かな仕草や表情から感情や嘘を読み解くキャサリン・ダンスが主人公のシリーズ3作目。

    感想は下巻で。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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