糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫 よ 31-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907471

感想・レビュー・書評

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  • これはシリーズ4作目?
    さすがに飽きてきた感がある。
    何なんだろう?主人公の気持ちに共鳴できないというか、違和感と言うか、応援したいと思わない。
    筋を追って、あーそうですか、という感じでの読了。
    シリーズはまだ先があるがしばらく措くかな。

    作品紹介・あらすじより--------------------------
    紅雲町にある小さな商店街が改装されることに。だが様々な思惑が絡んで計画は空中分解寸前に。お草さんはもつれた糸をほぐせるか?

  • '24年1月5日、Amazon Audibleで、聴き終えました。シリーズ、確か四作目。

    シリーズを久々に聴いて、やはり良かったです。温かな物語、でした。

    いつも殺人がおきるミステリーばかり読んでいると…本作のような優しい、「悪人が出てこない小説」を、読みたくなります。
    まあ、稀に読んで後悔することもありますが…本シリーズは、僕は大好きです。

  • 紅雲町のはずれにある小さな商店街、通称「ヤナギ」が大家の発案で改装されることになった。手掛けるのは新進気鋭の女性建築家だという。長年の客で、数日前に店の前で車に轢かれそうになったお草も改装話を見守っていたが、関係者それぞれの〈秘密〉と思惑が絡んで計画は空中分解寸前に…。大好評シリーズ、待望の第4弾!

  • *紅雲町にある小さな商店街が改装されることに。だが様々な思惑が絡んで計画は空中分解寸前に。お草さんはもつれた糸をほぐせるか?紅雲町のお草さん、好評の第四弾*

    今回も不穏な動きからの事件突入です。大好きなシリーズなのですが、今作は作為的な悪意が一番強く、少々辛い気分で読みました。甘く優しい作調でないのは承知なのですが。とは言え、いつもながらの丁寧で繊細な描写に引き込まれます。

  • シリーズ4作目のお草さんは身内じゃなければ小蔵屋ともあまり関わりないところに首を突っ込んでいる…巻き込まれるきっかけはあるんだけれど、危ないし妙なお人好しさはあるし、久実ちゃんが怒る気持ちわかります。
    お草さんにも自分を大切にして欲しい、周りの人のことばかり考えるのではなく。。そこがお草さんの魅力でもあるけれど。「いつ良一のところに行ってもいい」ってなってるのは悲しいな、わたしの身内もそうだったからお年寄りになるとこうなるんだろな。
    「ヤナギ」の改装に絡む皆さんも、それぞれの思惑でずいぶん遠回りした気がします。佐々木は問題外だけど、他の人はもっと早く話し合いしてたらすんなりまとまったのでは。そう簡単にはいかないのが人ですね。。

  • 別冊文藝春秋2013年11月号〜2014年7月号掲載のものを2014年8月文藝春秋刊。2016年12月文春文庫化。シリーズ4作目。町内のいくつかの商店が連なる場所の改装にまつわる謎と事件に巻込まれ、いつものように草のおせっかいな探索が始まる。陶芸家の隠された作品の謎解きが面白かったです。

  • 近所の廃れた商店街に買い物に行き、車に轢かれかけるお草さん。いつもと違い、不穏な感じで始まる今作。
    古い商店街というには、5店舗しかない柳ショッピングストリート。電気屋のマスコット人形を壊してしまい、それが元で地味に気色の悪い嫌がらせに巻き込まれる小蔵屋。
    このシリーズはこういう人の裏面みたいなのが薄寒くて、なかなかお草さんのようには割り切れない。
    色々ありつつも、今回も事件はいつの間にかなんとなく解決したような感じ。

  • なかなか渋いミステリでした。探偵というか問題解決に至るのが主役のおばぁさんで、ゆっくりまったりじっくり事件解決っていうのがなんとも言えない味があります。

    周りの若者たちに振り回されるでもなく、悪人に腹をたてるでもなく、自分のペースで季節を楽しみつつゆっくりゆっくり、おばあちゃんだけがたどり着く真実。それを公開して解決したりとか、どうしようとかじゃなく、

    あーそうだったのね。あなた。

    みたいなまったり感。罰するでもなく、その場を取り持つでもなく、おばぁちゃんだけが知って納得して、そしてまたゆっくり時がすぎてゆく、、

    そんな新しいミステリです。

  • シリーズ第4弾。
    今回は紅雲町にある商店街の改装を巡っての様々な波乱が起こる。
    ここにはいくつもの家族の物語が待っている。
    同じ町内の子ととはいえ、関係のない草までが首を突っ込むことになるのはいつものこと…
    そして、いつものように収まってはいくのだけれど、家族のことだけにそうそう上手くまとまらないこともあり、それぞれの胸に秘められた思いもまた味なのかも…

    2019.4.27

  • 陶芸や器についての描写も丁寧で、興味がわいてきます。ヤナギの街並みを想像しながらも読み進めました。
    人と人との間の事柄は、なかなか複雑です。主人公が人生経験豊富なお草さんだからこそ成立するシリーズなのだなぁと改めて思いました。

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。2004年、「紅雲町のお草」で第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。著書に「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ『誘う森』『蒼い翅』『キッズ・タクシー』がある。

「2018年 『Fの記憶 ―中谷君と私― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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