あしたはれたら死のう (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167907488

みんなの感想まとめ

生きることの苦悩と希望を描いた物語は、主人公の遠子が自殺未遂を経て新たな人生を歩む様子を通じて、感情や人間関係の複雑さを探求します。記憶喪失と味覚の喪失を抱えた彼女は、かつての自分と共に死んだ少年・志...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館から借りた本。

    太田紫織の本はオークブリッジで読んでいたのと、
    やはり地元の作家さんということで、久しぶりに読んでみた。
    櫻子さんは苦手だったけれど、これはとても読みやすくてあっという間に読んでしまった。

    謎解きパートがハラハラというか面白かったのだけれど、
    もう少しひねりが欲しかった気もする。
    タイトルの「あしたはれたら」がなぜ平仮名なのかとか、変な勘ぐりをしてしまった。
    あと、援助交際のくだりも別に驚きがなくて、
    なんなら志信の相手はお父さんなのかと思っていたから、
    そこも違うのかという感じだった。

    出てくる人の感情の起伏が激しくて、
    やっぱりどこか生きてる人って感じではなく、創作における「人(キャラクター)」という感じがした。
    太田紫織の作品の登場人物はみんなキャラクターという感じがする。
    どこかに居そうな人、という感じがしない。
    そういう意味ではライトノベルだなぁと思う。
    内容的には浅い部分をどうしても感じてしまったけれど読みやすさはとてもちょうど良かったので、楽しめたと言えば楽しめた。
    ただ、帯広や北海道に住んでてこんな「わよ」とか「〜だわ」みたいな女性語を使う人は少ないと思う(笑)
    いるかもしれないけど。
    関東から来たお金持ちのお嬢様かと思われてそれこそ虐められそう。

    出てくる大人がみんなどこか歪んでいて、情緒不安定なのもシニカルだなぁと思ったりしました。
    学校の担任なんて、常軌を逸しすぎてて現実的では無いし。

    夢の中の言葉の「来て」は、
    最終的に「生きて」のきてっていうオチかなって思ってたから、違ったんかーいってなってしまいました(笑)
    深読みよろしくない。

  • タイトルからして、救いのない話だったら嫌だなと思っていたけど、強くて前向きな話だった。生きていくって大変だなとしみじみ感じる。

  • 太田さんの作品が好きだと再確認できました。自殺未遂をした遠子、直近の2年間の記憶がすっぽり抜け落ちた彼女が、自身の自殺の理由を探る。正直、色々なピースがありすぎてとっちらかっている印象なのですが、それがまた良い。次々と明かされる遠子の事情が落ち着く間もなく提示されていき、飽きることなく読み進められました。好きだからこそ、一つ一つの事情に対する遠子たちの心情をもっともっと知りたいとさえ思いました。表紙の爽やかな印象を裏切ります。好きな作品です。

  • 川に飛び込み、心中を図った遠子と志信
    遠子は生き延びるが、記憶を失う…
    ふたりの関係性をもっと深く知りたかったなぁ〜
    読みやすく、主人公と同年代〜年下の読者には良さそうに思います

  • なぜ「死」だけが漢字なのかとはじめは疑問に思ったけど、深い意味はなかったのかな。ただ死ぬのではなく遠子と志信とがともに逝くこうとすることを選択するまでのもっと深い心の交流と葛藤があったのではないかと思うものの、そこまでは書かれていないのがちょっと残念。

  • 「明日晴れたなら、死のうかな」とにわかに思った事があるから手に取ってみた。
    自殺を題材にした作品は人物の心の動きが鮮明に書かれてるから好きなんだけど、記憶喪失からのスタートだったからミステリ感の方が強く、真相も思っていたより浅く感じてしまったため、評価低めです…。中学生の頃でも読めたので読みやすさはあったかと思います。

  • 自殺未遂の結果、数年分の記憶と感情を失った少女、遠子。彼女は何故自殺を選んだのか、たどり着いた結末とは。
    なかなかに良い所を突いてくる青春ミステリである。悲しみ、喜び、切なさなどがある。中でも読者を鼓舞するメッセージは万人の心に届くのではないだろうか。主人公が得た能力をあまり活かせきれていない部分は首を傾げたが、一読に値する作品だ。

  • 良かった。

  • 最初の方は、主人公の同級生達のいじめがあまりに幼く羞恥すらも感じたのですが、後半につれて謎が解けていき、最後の十数ページは号泣してしまいました。
    これは私が家族に恵まれているからこその感想なのかもしれないので、もしかしたらあまり感動できない方もいらっしゃるとは思いますが…

    (以下、少々ネタバレ入ります)
    この物語の『わたし』である遠子と志信は、“面白くて、優しい、無責任な人間”の被害者だと感じました。“面白くて、優しい、無責任な人間”とは即ち、遠子にとっては父親、志信にとっては母親の元恋人のことを指します。
    遠子はヒステリックな母親を疎み、父親といる方が快いとすら感じていました。父親はヒステリックでもなく、怒りもせず、冷静に話を聞いてくれるからです。しかし、最終的には母親のヒステリーが心配故のものであると気づきました。
    一見腹立たしいことを言う人の方が、自分のことを想ってくれている場合も多いことに私自身、改めて気付かされました。
    志信の方も同じです。
    遠子も志信も遠子の母親も花子さんも、全員“無責任な人間”に人生を狂わされています。
    何故“無責任な人間”が面白くて優しいのかといったら、それは責任を取るつもりがないからです。だから、なんでも好き勝手できるのです。相手の後先も考えずに優しくできるのです。
    これからの人付き合いを考えさせられる話でもあるなと思いました。

  • 良かった、、、、、、、
    遠子と志信の2人を取り巻く環境がどんなものだったのか、記憶のない遠子がどんどん明らかにしていき、かつ遠子自信が変化することに対する周りの変化も読んでいて楽しかった。クライマックスのシーンは、私の語彙で表現することが不可能なほどよかった、泣いた。
    人にもおすすめしたい!

  • 読みやすく、まずまず面白いストーリーだったけど、後に残るものはあまりなかった。

  • 話の流れとしては面白いと感じた。

    しかし、人物像にブレを感じたり、
    伏線がとっちらかったままな印象。
    話の展開はおもしろいだけに、残念。

    もう少しシンプルにした方が、
    題名の『あしたはれたら死のう』のメッセージ性が伝わると思う。

  • 彼と彼女が心中した訳。
    生きるというのはとても大変な事で、理不尽な事は沢山あるだろうし自分の思い描く世界に生きる事はほぼ不可能であるからこそ楽しいのかもしれないが大半は来るしいだろうな。
    簡単には言えない事も多数あるだろうが、言葉に出来たら相手と少しでも話をしていれば何か変わっていたのかもしれないな。

  • 女子高生遠子,「あしたはれたら死のう」と書き残して自殺したが未遂,ここ最近の記憶と感情の一部を失い,まるで他人になってしまったと言われる。一緒に川に飛び込んだ同級生男子は帰らぬ人に。遠子は『わたし』がなぜ死のうとしたのか探り始める。

  • 「心中」したという噂の二人のうちの一人の少女が、学校に復帰。彼女は以前とは態度が全く違っていて……。かなりショッキングなタイトルですが、そのタイトルにふさわしい内容でした。だからといって衝撃的な題材を扱うだけではなく、それをどうしていけばいいか、見せ方も考えつつな展開。太田紫織さんの力を感じます。面白かった。おすすめです。

  • 入水自殺を図った遠子は一命をとりとめるが、感情の一部と、記憶の一部、そして味覚を無くしてしまう。

    「なぜ自分は死のうとしたのか」答えを探す話になっている。

    苦さは残るけれど、明日に向かう終わり方だったので良かったのかな。

  • 記憶が無いので仕方ないとはいえ、一人称なのにあまりに主人公が淡々としているので彼の想いや悲しみ、主人公の思いすらもさらっと淡々と明かされて終わった感じかな。

    こぼれたミルクは元に戻らない、だから〜みたいな話も理解はできるのだけれど、彼は死んだんだけどなあと思うとしっくりこなかったかな。死んだからこそ主人公は、というのもわかってるのだけれど。彼を辿った割に、母親以外の誰も彼のことを想ってる感じがしなかった。

  • 自殺した理由を自ら探す少女の話。
    一緒に自殺を計り、亡くなってしまった少年との関係は?
    なかなかの性悪だった少女が最後に見つけたものは。

  • 心中から生き残った女子高生。記憶をなくして自殺の原因が自分も周囲もわからない。家族や教師も隠し事があるようで …。明らかになる事実は唐突な感じもあったけど、最後まで面白く読めた。

  • 思春期ですなぁ……。     
    人は皆清濁併せ呑んで大人になっていくのだ。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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