ニューヨークの魔法の約束 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.95
  • (6)
  • (10)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 174
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907570

作品紹介・あらすじ

内容紹介あの日、守れなかった約束。口にすら出せなかった約束。やっと果たせた、涙の約束。後悔や叶わなかったこともある。そのすべてが大切な宝物。お節介で厚かましくて、憎めないニューヨーカーたちが、大都会の片隅で交わす約束は、切なくて温かい。地下鉄で花売りの女性と花を買った男性の「奇跡の約束」。若い女性とホームレスの男性が指を絡ませ、「小指の約束」。著者が泣きながら書いた最終章は、日本兵と闘い苦しみ続けたドンと著者の出会い、再会、別れ。そして「涙で守った約束」。読み終えて知るタイトルの深い意味と、行動する勇気の大切さ。人と人をつなぐ数々の約束に、笑い泣いたあと、きっと自分に「約束」したくなるはず。著者が、ニューヨークの人たちから教わったことを。もっとわくわくする人生を、思いっ切り、生きよう、と。繰り返しの毎日に心が乾いていたら、ニューヨークの魔法にかかってみませんか。あの『ニューヨークのとけない魔法』著者、待望の書き下ろしエッセイ【「ニューヨークの魔法」シリーズ(文春文庫)】大人気のベストセラー・エッセイ☆人と人のささやかな触れ合い、ニューヨークを舞台に描く。☆簡単なのに心に響く小粋な英語の言葉が、ちりばめられている。☆続きものではないので、どの本のどの話から読んでも胸を打つ。☆「ベストセラーの裏側」(日本経済新聞)、「売れてる本」(朝日新聞)、「ポケットに1冊」(読売新聞)など、人気書評コラムで取り上げられた話題のシリーズ。〈シリーズ既刊本〉『ニューヨークのとけない魔法』『ニューヨークの魔法は続く』『ニューヨークの魔法のことば』『ニューヨークの魔法のさんぽ』『ニューヨークの魔法のじかん』『ニューヨークの魔法をさがして』『ニューヨークの魔法の約束』〈シリーズに寄せられた読者の声〉「もっと楽な気持ちで人と接してごらん、と背中を押してくれる」「いつもこの本に戻ってきたくなる。心が落ち着く魔法の本たち」「シリーズを枕元に置いて、毎晩、1話読んでから眠ります」【「解説」から抜粋】 なんと表現したら良いのだろう。この読後感。 岡田光世さんが、またしてもやってくれた。 異なる文化、人種のるつぼと言われる大都会・ニューヨークの、日常のささやかな営みの中に心に深く染み入る感動。その数々を、いつも自然体で好奇心の赴くままに言動する光世さんが、感じたままをリズミカルに、今回も素直な文章に置き換えてくれた。 ほっこりした温かい気持ち。爽やかなスッキリ感。気がつかなかったこと、共感することがいっぱいある。このシリーズの特徴のひとつ“小粋な英語のフレーズ&光世流の訳”が随所に出てきて、鮮度の良い英語表現を味わいながら学べるお得感も嬉しい。 毎日の生活の中でどれだけ優しいふれあいがあるかは、どれだけ自分にその気があるかにもよるのではないだろうか。そう、背中をポンッと押してくれその気にさせてくれるヒントが、光世さんの『ニューヨークの魔法の約束』には溢れている。見過ごしてきたかもしれない瞬間の出来事にふっと心を寄せている自分を、新たに発見できるかもしれない。 (加藤タキ)目次はじめに第1章 街角の奇跡花売りに起きた奇跡少年を追いかける私を追いかける五番街の山羊さん路上に咲くマーラの紙の花イエローキャブの助手席花嫁さがしあなた、それでも日本人? 恐竜のお守り第2章 ようこそハプニング テーブルで水浴び 歩くひまわり 海老蔵かトランプか ヨッ、大統領! 眠りのソムリエが消えた 見知らぬ同士の小指の約束 語られるべき人生 空からクーラーが降ってくる第3章 どんでん返し マリーパットの日本での評判 マンハッタンを象が行進する サーカスが街にやってきた 消えていく風物詩 ある小さな紳士のお話 花嫁にキス、ですか 空飛ぶ宿題第4章 とっておきの出会い 騎馬警官、五番街をゆく ランチのおかずは、街ゆく人たち 二国のはざまで 日本の名前に変わっていった マンハッタンの夕焼け小焼け 地下鉄で、アケマシテ、オメデトーゴザイマス いじめられた僕の夢第5章 愛しいあなた プラダを着た悪魔のヒロインか ニューヨークが嫌いなウエイトレス 山の雫で乾杯 夫の追っかけ ストックホルムを歩くかわいい奥さま スニーカーとスーツケース 先生と呼ばないで 私への遺言第6章 ニューヨークな気分 太陽のキス 東京ではできない頼みごと 君たち日本人はワンダフル! トライベッカを疾走するイノシシ アバウトなゲイルと薬剤師 幻のビリー・ジョエル A New York State of Mind ニューヨークな気分第7章 出会い、再会、そして別れ 秘密を打ち明けて 越えられない壁 硫黄島からの手紙 だるまさん、お願い そして果たした、涙の約束あとがき 解説 加藤タキ著者について東京生まれ。青山学院大学卒、ニューヨーク大学大学院修士号取得。読売新聞米現地紙記者を経て、作家・エッセイスト。高校時代はウィスコンシン州に、大学時代はオハイオ州に、それぞれ1年間、留学。1985年からニューヨークに住み始める。今も、東京とニューヨークを行き来しながら執筆を続けている。okadamitsuyo.com facebook.com/okadamitsuyo

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なぜ英語圏にあこがれるか、というと。
    ”Hi!~" と気軽に声を掛けられるそんな明るさにあるのかもしれませんね。
    すれ違っても声をかけることはないし、ましてや子どもに声をかけようものなら通報されてしまう、なんて国もあるみたいですから。声をかけない、というのは不気味を通り越して不審者かもね。地方に行ったらそんなことはないと思うのですけど。

    14歳から渡米し、スピーチコンテストで優勝してしまって、それから米国暮し。
    行動力は本当にうらやましい。
    私の時代には考えなかったかも。
    娘も外に行っています。若い人の行動力っていいですね。(優勝はできなかった。。。ベスト4いきました~)

  • 『ニューヨークの魔法の約束』(著:岡田光世)


    読了した本がたまっています・・・

    付箋部分を抜粋します
    付箋も貼らずに読み進めた本もあります
    備忘録として、本のタイトルだけ紹介します

  • ニューヨークの暮らしが楽しく読める!
    そして、タイトル通り、ニューヨークの魔法があり楽しく暮らす知恵を教えてくれる。

  • シリーズ7作目。
    去年から読み始めて大好きになり、英語をもう一度勉強したいと思いTOEICを受けるきっかけとなったシリーズ。
    今作は少し悲しい話が多かったけど、最後の硫黄島の物語は全てを簡単に共感できない立場の二人が、相容れない部分も含めて互いを理解して敬意を払うことの素晴らしさに溢れていた。
    そうは言っても「海老蔵かトランプか」などユーモアに富んだエピソードもあって楽しさは相変わらずだし、印象に残るフレーズももちろん。

    ”I will pass it on.”
    私もいつか、これを譲ることにします。

    “It would mean the world to Don.”
    ドンがどれだけ喜ぶか。

    今年中にはシリーズ制覇したい。

  • シリーズの中で最も好きな一冊。

  • 【三十五万部突破の大人気シリーズ第七弾!】NYの地下鉄で若い女性とホームレスの約束、花売りと通行人の約束、71年前日本兵と戦ったドンとの約束…待望の書き下しエッセイ。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

作家、エッセイスト。
読売新聞アメリカ現地紙記者を経て、現職。高校、大学、大学院で各々米留学。85年からニューヨークに住む。現在は、東京とニューヨークを行き来しながら執筆を続ける。
著書に、『ニューヨークのとけない魔法』をはじめとする「ニューヨークの魔法」シリーズ(全9冊、文春文庫)、『泣きたくなるほど愛おしい ニューヨークの魔法のはなし』(清流出版)、『奥さまはニューヨーカー』シリーズ(全5巻、幻冬舎文庫)、『アメリカの家族』『ニューヨーク日本人教育事情』(ともに岩波新書)などがある。

「2022年 『ニューヨークが教えてくれた"私だけ“の英語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田光世の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×