黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)

著者 : 浅田次郎
  • 文藝春秋 (2017年1月6日発売)
3.20
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  • 本棚登録 :195
  • レビュー :18
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907662

作品紹介・あらすじ

江戸城明渡しの日が近づく中、てこでも動かぬ旗本がひとり━━。新政府への引き渡しが迫る中、いてはならぬ旧幕臣に右往左往する城中。ましてや、西郷隆盛は、その旗本を腕ずく力ずくで引きずり出してはならぬという。外は上野の彰義隊と官軍、欧米列強の軍勢が睨み合い、一触即発の危機。悶着など起こそうものなら、江戸は戦になる。この謎の旗本、いったい何者なのか―。周囲の困惑をよそに居座りを続ける六兵衛。城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない。そんな最中、あれ? 六兵衛の姿が見えぬ!?勝海舟、西郷隆盛をはじめ、大物たちも顔をだす、奇想天外な面白さ。……現代のサラリーマンに通じる組織人の悲喜こもごもを、ユーモラスに描いた傑作。解説・青山文平

黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」と、学校の先生に言われたらしい著者の、本領発揮ともいうべき傑作。
    大政奉還による江戸城明け渡しが決まったにもかかわらず、宿直部屋に端座し動こうとしない六兵衛。
    しかも彼は、六兵衛を名乗るものの、それまでの本人とは全くの別人。
    彼はなぜ居座るのか、彼は何者なのか?
    ミステリアスな六兵衛に、興味は尽きない。下巻が楽しみ。

  • 江戸城明け渡しが決定された中、ただ一人居座り続ける御書院番士的矢六兵衛。しかも名も役職もそのままに本人だけが入れ替わっているという。
    官軍の物見の先手として江戸城に派遣された加倉井、幕府側の勝安房守と通弁福地源一郎があれこれ調べ様々な手を使っても一向に動く様子はなし。
    的矢六兵衛について調べる先々で聞く話は困窮と矜持の間で板挟みの武家の姿ばかり。仕事仲間、上司、家来と話す立場は違えど江戸末期の武家の遣り繰りの厳しさを誰もが語ります。
    何が目的で居座るのか、何故入れ替わったのかは全くの謎のまま上巻は終わりましたがはたして下巻で何が明かされるのか…。

  • 江戸城引き渡しが迫る中
    ひとりだけ、テコでも動かぬ侍ひとり

    悶着が起きたら、江戸が戦になってしまう。

    この侍「六兵衛」の正体は?そしてその行動の真意は?

    不気味なまでの意固地な六兵衛と
    何とか動かしたい官軍側のアタフタぶりがおかしい(笑)
    下巻が楽しみ

  • 2018年、4冊目です。

  • 時は江戸末期、西郷・勝の交渉により無血開城と決まった江戸城に、一人無言で勤番する御書院番士、的矢六兵衛。その六兵衛は実は一年前に本物と入れ替わっていた別人という奇想天外な設定。
    勝や加倉井の説得に応じず城内に居座りつづける六兵衛の真意は如何に? 幕末の江戸開城を巡るミステリー。

  • 江戸時代の終焉。無血開城の裏で、些細な、しかし厄介な問題が発生していた。
    御所院番士、的矢六兵衛なる、武士の手本のような所作を身につけた、無口な旗本が、官軍への城引き渡しを前に城内に座り込みを開始した。
    問題はそれだけではなく、当の六兵衛の正体が謎だらけであることだ。
    突如として官軍将校の職を押し付けられた尾張藩の御徒組頭の加倉井は、六兵衛を下城させるべく奔走するが…。
    黙して端座し続ける六兵衛と、その周りであれやこれやと策を練る幕臣たち。一方で加倉井は女房たちも巻き込み、その正体を探ろうとする、二転三転の推理も面白い。
    幕府の瓦解と新政府樹立の混乱の時代に生きた幕臣たちの胸中のリアルが描かれる。

  • 2017年7月19日読了

  • 結構くどい

  • うーん。
    私にはあまり合わなかったかな。

  • 『ゴロウ・デラックス』で紹介された浅田次郎氏の「黒書院の六兵衛」読了。
    幕末の江戸城引き渡しにおける悲喜劇。
    無言のままに居座る六兵衛という男が何者なのか、なぜそこに居座り続けるのか。周囲のドタバタ感が六兵衛のどっしり感と反比例して面白い。 また周囲の心理描写も素晴らしい。

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