東京の下町 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2017年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167908232

作品紹介・あらすじ

戦前の東京・日暮里
そこにはつつましくも温かい
庶民の暮らしがあった……。

夏祭り
上野動物園、黒ヒョウ脱走事件
町の映画館
火事
物売り
町の正月
演芸・大相撲
食物あれこれ
ベイゴマ・凧その他
説教強盗その他
捕物とお巡りさん
戦前の面影をたずねて
(目次より)

感想・レビュー・書評

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  • 戦前戦後あたりの東京下町における人々の生活や考え方、感じ方が非常に良く分かり大変得るものが多かったと感じました。当時の文化を伝える貴重な資料との評価はその通りと思いきます。

  • 下町の様子がクリアに想像できた。
    細かく思い出せるという事は、作者は幸せな子供時代を過ごしたからだろう、世間より生活レベルが高いと思った。

  • 戦前の下町(日暮里/千駄木あたり)の風景。その時代の皮膚感を理解するに最適な書。昔は汚く不衛生でろくでも無いのを実感する。戦後昭和レトロ好き女子を馬鹿にする方は、戦前昭和好きのオジサン(お姉さん)たちをタコ殴りにしていただきたい。

  • 風化してきてしまっている、著者が生まれた日暮里の様子が克明に描かれている。
    若い世代には、わからない昔の暮らしが伝わる。
    下町ブームで昔の暮らしを懐かしむ風潮があるが、それ以上に不衛生や大変さがあったと語るのは著者の本音だろう。

  • 吉村昭の、子供の頃のエッセイが好きで購入。何度か読んだことのあるエピソードもあるんだけど、何度だって読みたい。

    淡白な文章はエッセイでも同じで、だからこそ、急に遠くに去る光景や人々の背を追ってしまう気持ちになる。戦争の波、白黒でしか頭に浮かんでいなかった少女に突然色がのる瞬間。つい自分も少年吉村昭になって息をつめていたり。

    当時の日常の資料としてもいいとのことだが、もう遠くに去ってしまった日々を思うのも、生きることを振り返るためにはいいかもしれない。

  • 【東京・日暮里に育った作家が故郷を描く珠玉エッセイ】戦前の東京・日暮里界隈で育った吉村昭が、その思い出を鮮やかに綴った名エッセイ。食べ物、遊びから戦災まで、下町の暮しが甦る。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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