恋愛仮免中 (文春文庫 は 40-51)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908492

感想・レビュー・書評

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  • 私にとって、よく名前もみるし、代表作も分かるけど、読んだことはない作家さん達の恋愛小説アンソロジーとのことで面白そうだなと思い購入しました。
    それぞれに面白かったり、感動したり、共感したりしてとても良かったです。

  • いろんな作家さんが書いた短編集。私は原田マハさんのお話が好きかな。

  • どれもジーンとくる感じの話。
    煮え切らない彼氏が急に会社を辞め、他を探そうとする28歳女性、予命いくばくかの妻との天体に関する思い出を思い返す話、京都の英語ができるタクシードライバー、両親が離婚していて、母はスナック経営父は理容室経営している中学生の話ともりだくさん。

  • 恋愛「仮免」中というタイトル通り、何とも不器用な恋模様。ほろ苦いながらもほのかに甘い、様々な味のするアンソロジーだ。
    ・奥田英朗「あなたが大好き」
    う~んこの作品は、個人的にはあまりハマらなかったな、ちょっとありきたりというか…。恋愛に求めるもの、結婚に求めるもの…何が大事かって簡単には決められないからね…結婚に焦るアラサー彩子の、決断のその後が知りたいよ。
    ・窪美澄「銀紙色のアンタレス」
    「ひと夏」での少年の成長が瑞々しく描かれていて、爽やかながらちりっと切ないところもツボでした。主人公の真が恋する儚げな年上女性も素敵だが、幼馴染・朝日の、真に対する恋心もまた健気でねえ…。窪さんの長編は割と濃厚な空気が漂うが、今回のようなアンソロジーの短編はまた違った雰囲気で、ホントいい作品が多くて大好きなんです!
    ・荻原浩「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
    泣いた、泣いた。夫婦の絆って何だろうと考えさせられて。そういう意味では色々タイムリーで、すごく心に刺さってしまった。病床の妻との残り少ない日々と交互に語られる、若かりし頃の思い出エピソードもまたかわいくっていじらしくって…だからこそ、たまらなかった。
    ・原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」
    舞台は京都、妻と仕事を失ったタクシー運転手が出会った、ボストンからやってきた初老の金髪女性。数日間の京都観光でそれぞれの心模様が浮かび上がり、凝り固まっていたものがほどけていく様を丁寧に描けるのはマハさんだからこそだなぁと。
    ・中江有里「シャンプー」
    こちらは少女の成長が瑞々しく描かれていて、繊細な年頃の恋心を上手に掬い取って表現しているなと思った。中江有里さんの作品、すごく久々に読んだけど、いくつもの文学賞を受賞した錚々たる面々との競演でも全く引けを取らないクォリティの高さ!主人公ミサトが恋するシャンプーボーイのタケル、私も恋に落ちました。シャンプーのシーン、すごくドキドキしちゃって、私も彼にシャンプーして欲しい…とうっとりした。ミサトの髪をさり気なくアレンジするシーンもまた大好きです!

  • 普段読まない作家のショートストーリーを読めて、他の作品も読んでみたくなった。

  • 5人の作家による恋愛アンソロジー

    奥田英朗 「あなたが大好き」
    窪美澄 「銀紙色のアンタレス」
    荻原浩 「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
    原田マハ 「ドライビング・ミス・アンジー」
    中江有里 「シャンプー」
    の5編が収録されています。

    窪美澄さんの作品を楽しみにしていましたが2016/10/17に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で少し残念でしたが、それでも再び読み返したらやっぱり好きだなと感じました。
    16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキしたり、おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が脳内映像に浮かんで来たり、おばあちゃんの作るおにぎりが食べたくなったり、終始無駄のない文章で引き込まれました。

    荻原浩さんの作品も素敵でした。
    中学校の同級生だった二人が夫婦になり、けれど妻は今病室のベッドの上にいます。
    短編でありながら二人の歴史が凝縮されていて温かく、そしてとても切なかったです。
    いつまでも余韻が残ります。

    大好きな奥田さんの作品は今回も期待通りで、本作も女性心理の細やかさが随所に表現されていて主人公の彩子の気持ちに最初から最後まで共感しながら楽しめました。
    文章もリズミカルで温かく優しさもあって大好きな作品です。

  • いい歳して読むのはこっぱずかしいけれど感動ものです。

  • 好きな作家さんばかり。面白かった。すぐ読んじゃった。全部好きだなー

  • こういうアンソロジーすごく好き

  • 作家達の短編集。やっぱり奥田英朗が好きだな。

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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