降り積もる光の粒 (文春文庫 か 32-14)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908584

感想・レビュー・書評

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  • 旅行雑誌などに連頼されたエッセイをまとめた本。

    角田さんの人柄、嗜好品、旅のスタイルがよくわかる。

    今、この本に書かれているような旅をしてみたいと思う。

  • なんて素敵なタイトル。
    旅で経験したことはすべて光り輝く粒となって自分の中に蓄積されてゆくんだ。楽しかったことも、感動したことも、美しい景色も、人の温かさもすべて。そしてちょっとしたトラブルでさえも。
    海外一人旅はまだまだ自信がないけど、やっぱり旅に出たい。個人的にはチータンタンを教わったカップルとの出会いから結婚式までの件が好きだったなあ。

  • 共感できる話が多かった。安心して読める感じの文章も好き。
    終盤に出てくるルポは,それをテーマにしっかりした本で発信されるべきことなんじゃないかと思ったけど,私みたいに何の気なしに選んだ人間が出会うことができるということで,このスタイルの方が良いのかなとも思う。

  • 旅が好きだけど旅に慣れない。美食を楽しむ日もあれば、世界最貧国で危険を感じることもある。それでも旅に出る著者の旅の美しい思い出を綴る珠玉のエッセイ。
    前半は旅にまつわる楽しい思い出話が中心だが、後半の「アフリカ 声なきメッセージ」から、人間の思想や風習、倫理観について深く考えさせられる。

  • しっかりとした理性的な文章の旅に関するエッセイ。
    旅の思い出中心なので、あまりその旅について書かれているわけでは無く、感覚的な事が多い。前半似たようなエピソードも多く、笑うような内容でも無いので淡々と読んでいましたが、後半のアフリカ関係の話は興味深く、惹きこまれました。

  • 角田さんの旅エッセイいつも楽しく読んでいるのですが、後半は少し重い内容でした。「失ったものは取り戻せない新たに作らなければいけない」そうですね、つい元通りにとか取り戻しましょう、と言ってしまいますが全てを元に戻すことなど出来ないんですよね・・・。

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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