鬼九郎鬼草子 舫鬼九郎2 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2017年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167908690

みんなの感想まとめ

時代活劇の魅力が詰まったこの作品は、江戸前期の政治的な緊張感と人間関係の複雑さを背景に、会津藩のお家騒動を描いています。シリーズ第2巻では、舞台が東北に移り、前作を上回る面白さが展開されます。登場人物...

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ第2巻は、江戸を離れ、作者得意の東北を舞台を移し、前作の面白さを大きく超えてきた。左甚五郎の配下がおっちょこちょいすぎる点と長兵衛たち侠客組が小物すぎる点は気になるが、十兵衛・九郎・徳兵衛の三銃士の活躍が楽しい。
     この江戸前期は戦国時代と江戸の安定期の狭間であり、政治的な苦心(配慮)が色々な事件を通して見ることができる非常に興味深い時代。会津騒動は名前以外を詳しく知らなかったが、この事件と絡めるのかと感心させられた。
     今回は天海も不気味な存在であり、より人間関係が複雑になりそう。1・2巻で悪役として描かれた左甚五郎だが、そろそろ仲間になりそうなほど愛嬌があるキャラになってきている。

  • シリーズ2作目にしてますます面白くなってきた。
    何の気なしに調べてみたら幡随院長兵衛や唐犬権兵衛だけでなく天竺徳兵衛、高尾太夫、夢の市郎兵衛、明石志賀之助までもが実在の人物だったとは、驚くと共に当時の江戸の街の賑やかな様子が偲ばれます。
    天海僧正の清濁合わせ飲む凄みや、左甚五郎のやや不可解な行動の裏側など、登場人物の賑やかさだけでなくストーリー展開も見逃せません。

  • 会津藩のお家騒動を巡って、舫鬼九郎、柳生十兵衛、天海大僧正たち前巻の面々が激闘を繰り広げる時代活劇。

    今回も多彩な人物たちが登場し、会津藩の謎を解くために左甚五郎を敵にまわして闘っていく展開に目が離せませんでした。

    そこにあの由比正雪が絡んでくるあたりは、風太郎作品を彷彿とさせ、盛りあがざるをえない感じでした。

    鬼九郎と十兵衛の剣劇も十分に満喫し、時代活劇の醍醐味を味わうことができました。

    次の彼らの活躍を期待せずには、いられません。

  • 【由比正雪・左甚五郎らの陰謀に挑む、鬼九郎と仲間たち】舫鬼九郎、柳生十兵衛、天竺徳兵衛、高尾太夫、幡随院長兵衛たちが、陰謀渦巻く会津藩で、宿敵・左甚五郎率いる根来傀儡衆と激突!

  • 会津で舫鬼九郎、柳生十兵衛と左甚五郎率いる根来衆と激突する。
    会津騒動をネタに、幕府と会津、その裏で動く柳生と根来衆という構図に、鬼九郎一味と天海和尚をからめ、由井正雪、丸橋忠弥まで出てきて、後の慶安事件を感じさせる展開。
    最後に明かさせる真相。
    歴史の中の事件を描きながら、まったくの娯楽時代小説。
    知っていなければ、実際にあった事件とは思わなかったかもしれない。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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