鬼平犯科帳 決定版 (12) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2017年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167908713

作品紹介・あらすじ

池波正太郎生誕100年企画として、歌舞伎界の大看板・松本幸四郎を「鬼平」こと長谷川平蔵役に迎え、
映像化、ドラマ化。
「鬼、新時代。」が始まります!

21世紀の国民的時代小説ともいえる「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻の【決定版】は、
カバーデザインも見どころで、全巻揃うと圧巻の広重の世界となります。

第12巻収録作品は、「いろおとこ」「高杉道場・三羽烏」「見張りの見張り」「密偵たちの宴」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の7篇。

感想・レビュー・書評

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  • ▼鬼平シリーズ、50歳にして初上陸、ということで読んできたんですが、徐々に魅力が分かって来て、そうなると読み終わりたくなくなってきて(笑)、引き伸ばすように一度中断して「梅安」と「剣客商売」を手に取って。それらが終わっちゃったのでしぶしぶ(笑)?戻ってきました。

    ▼「いろおとこ」「高杉道場・三羽烏」「見張りの見張り」「密偵たちの宴」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」

    ▼どれも久々に鬼平を読むと「ああ、やっぱり鬼平がそりゃいちばん安定だな」というオモシロサ。敢えて言えばこの巻だと「密偵たちの宴」が印象に残ります。

    鬼平シリーズの、裏主役とでも言うべき密偵たちが、「きれいに盗む、美しい盗みを俺たちで一度だけやってみたくないか?」という、トンデモない欲望に流されてしまう。

    ▼ひとの弱さというか、罪に走る業というか、そういう世の中の残酷さ、不公平さ、そして不可解さというか、そういうことがやっぱり脈々たる主題なので、平蔵というイチゴがのっかって読みやすくなってるのが素晴らしいんですが、根っこは一種ドロドロと、かつ不条理なんですよね。それが良いんですね。

  • 鬼平さんの息子である辰蔵さんが、ハタチを超えているのに(超えているからか?)めっちゃ岡場所ってところが好きなのに辟易するけれど、世の男性はそんなものなのでしょうか?

    鬼平さんのワンちゃんになっている元盗賊さんたちが、鬼平さんに黙って真の盗賊として「お盗(つと)め」を世に示そうとした話は、人間らしくて良かったです。

    この巻では、鬼平さんがかなり疲れているっぽいし、最後は疲れが抜けなくて奥さんとともに熱海へ養生へ行くところで終わっていたけれど、激務で大変だよね。
    大丈夫かな…。

  • 池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈12〉』を読みました。
    『決定版 鬼平犯科帳〈11〉』に続き、池波正太郎の作品です。

    -----story-------------
    若き日、平蔵と左馬之助は高杉銀平道場の竜虎といわれ、もう一人又兵衛を加えて三羽烏とも呼ばれたものだった。
    それから幾星霜…盗賊となった又兵衛、火盗改方の長官・鬼の平蔵、二十数年ぶりの凄絶な対決を描く「高杉道場・三羽烏」。
    彦十に五郎蔵、粂八の元・本格盗めの男たち、いまはお上の手先だが興が乗り、〈昔とった杵柄〉に話がまとまってしまう「密偵たちの宴」。
    ほか「いろおとこ」「見張りの見張り」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の七篇を収録。
    -----------------------

    文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1974年(昭和49年)6月号から1974年(昭和49年)12月号に連載された作品7篇を収録して1983年(昭和58年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第12作です。

     ■いろおとこ
     ■高杉道場・三羽烏
     ■見張りの見張り
     ■密偵たちの宴
     ■二つの顔
     ■白蝮
     ■二人女房

    盗賊の頭・長沼又兵衛は、かつて本所・高杉道場で、平蔵、岸井左馬之助とともに、三羽烏と呼ばれた男だった(「高杉道場・三羽烏」)……腕利きの密偵6人衆が集まり、盗賊だった頃の思い出話を肴に、飲んで飲んで、その挙句……(「密偵たちの宴」)、、、

    ほかに「いろおとこ」「見張りの見張り」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の全7篇を収録。

    テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、平蔵の密偵となって働く元盗賊たち6人が酒の勢いから昔の血が騒ぎ出し盗みを企む『密偵たちの宴』が最高に面白い! 高利貸しの医者の屋敷に狙いを定めるが、盗みの準備を進めている最中に、別の盗賊が狙っていることに気付き一網打尽、その後、盗みを決行し、盗んだ金を返して悦に入るが、彼らの仕業であることを平蔵に見破られ、一同震え上がるというオチまで付いて愉しめます、、、

    その他では、かつて本所・高杉道場で、平蔵、岸井左馬之助とともに、三羽烏と呼ばれた長沼又兵衛が盗賊の頭となっていて、平蔵と激しく斬り合うことになる『高杉道場・三羽烏』、

    が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。

    平蔵を取巻く登場人物の存在感も幅広く、関係性も濃くなり、それぞれの人間味に深みがでてきて、巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第13作以降も順次、読んでいこうと思います。

  •  「密偵たちの宴」思わずニヤリ。遊び心溢れる作品。「二つの顔」テレビで観た。花沢徳衛のはまり役。絶妙なキャスティング。

  • 池波正太郎鬼平犯科帳シリーズ第12弾
    平蔵が少し体調が弱り気味で、周りの者たちが様々な事件と働きをする。
    密偵たちの盗めの虫が(笑)それも平蔵にはお見通し。

  • 1 2 3 - - - 7

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    盗賊の頭・長沼又兵衛は、かつて本所・高杉道場で、平蔵、岸井左馬之助とともに、三羽烏と呼ばれた男だった(「高杉道場・三羽烏」)。腕利きの密偵六人衆が集まり、盗賊だった頃の思い出話を肴に、飲んで飲んで、その挙句…(「密偵たちの宴」)。ほかに「いろおとこ」「見張りの見張り」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の全七篇を収録。

  • 鬼平犯科帳、やめられない、とまらない

  • この12巻の七編はなかなかイイですよ。私のおすすめは、「密偵たちの宴」ですかね。

  • 「いろおとこ」「高杉道場・三羽烏」「見張りの見張り」「密偵たちの宴」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の7篇。密偵たちが自分の腕を自慢したくて仕事(盗み)を働く「密偵たちの宴」が面白かった。

  • 【アニメ「鬼平」ファンが、ただいま原作へ移行中】大きな活字でふりがなを増やし、圧倒的に読みやすいと評判の決定版。十二巻と十三巻では、平蔵のみならず、真の盗賊の魅力も全開。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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