夢三夜 新・酔いどれ小籐次(八) (文春文庫 さ 63-8 新・酔いどれ小籐次 8)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 185
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908799

作品紹介・あらすじ

正月。小籐次は望外川荘で新年の膳を囲んだほか、おりょうの実家に駿太郎も連れて挨拶に行き、さらには久慈屋でも祝い酒を頂戴するなど宴席続きだった。そんな中、昨年来、同行を求められている伊勢参りについて昌右衛門と相談したが、どうも昌右衛門の歯切れが悪い。なにか悩みか、心に秘めたものがあるようだ。一方、年末年始に立て続けに掏摸を捕まえた駿太郎は、奉行所から褒美をもらうことになった。駿太郎とともに招かれた小籐次は、面倒ながらも町奉行と面会し、帆船の絵本と眼鏡を贈られた。そんな折、小籐次は望外川荘で何者かに襲われた。小籐次は難なく撃退し、その刺客の腕を惜しんで手加減したが、刺客は口封じのため雇い主の矢に射抜かれて死んだ。しかも、その矢を見たおりょうが驚愕の声を発した。なんと、刺客の雇い主とはおりょうの実兄だったのだ。おりょうの兄は、なぜ小籐次を狙うのか。そしてその結末は――。書き下ろし第8弾。

感想・レビュー・書評

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  • 4年振りにこのシリーズを読んだが、意外に覚えていた。これまでは結構大きな事件に巻き込まれることが多かったように思うが、今回はその意味では地味。老眼鏡を手に入れた小籐次は、砥ぎ仕事に精が出そう

  • 南町奉行に老中、水戸の殿様までも懇意にしていく小藤次。末はどうなる?

  • 先に、お伊勢参りを読んでしまったが、この「夢三夜」も、面白くアッと言う間に読み終えた。

    今回は、小藤次の見た夢から、始まるが、、、駿太郎の活躍など、そしておりょうとの仲の良さも、ホンワカと物語りであった。
    しかし、おりょうの父 北村舜藍は、傲慢で身勝手で、不始末を犯した、長男の靖之丞を、自分の手で成敗せねばラらなかった。
    このままでは、舜藍は、息子を成敗した事を自分の命で、贖う事と、感じた小藤次は、機転を効かし、北村家に運び、病死扱いとする。
    武士の社会も、大変なのだと、、、、

    最後に、又、小藤次は、夢を見る。
    顔も知らない母君が、出て来るのだが、、耳から、おりょうの声が、聞こえて来る所で、おしまいになる。

    表紙の研ぎ仕事している小藤次と思われる老爺に、大きなメガネが、又上手に、描かれている。

  • 新シリーズ第八弾
    おりょうの実家との結びつきが成った後、実家を捨てた兄の挙動が、苦渋の決断の父
    少しずつ駿太郎の活躍も奉行所の認めることに

  • 2017.11.19.読了

  • 物語が進まずどんどんクドくなってるような気が?

  • 筒井奉行から眼鏡をもらった小籐次
    老いさらばえていく・・・

  • マンネリだけど、老眼鏡をもらった小藤次の反応がおもしろかった。

  • 20177月文春文庫刊。書下ろし。新シリーズ8作目。面白みのある展開は少なく、マンネリ。眼鏡をかけて刀を見る小藤次の表紙絵が楽しい。

  • 今回の事件は身内にかかわるだけに緊迫感がありました(主人公が強すぎるから、剣の勝負では緊迫感が出ないんですよね)

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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