さよなら神様 (文春文庫 ま 32-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.46
  • (51)
  • (108)
  • (126)
  • (31)
  • (14)
本棚登録 : 1330
感想 : 114
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908805

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 同著者『神様ゲーム』の続編となる短編連作。

    各篇の一行目で、自称神様から犯人の名前が明かされスタートするという斬新な仕掛けがあった。

    しかしながら、なぜならば…と逆説的に問うていく推理の設定が、短編ゆえの障害か、後付け的な印象が拭えず、どうやら私には合わなかった(私の読解レベルも原因だ…)

  • 神様ゲームの続編。
    何も考えんと読んでると、高校生の話かと思ってしまうわ!(ほんまは、小学生…)
    自分が、その歳の時なんか、「遊び」「ご飯」「テレビ」ぐらいしか考えてない。推理なんて、とてもとても^^;
    まぁ、そんなに自分の周りで殺人事件起こってないし、普通ないわ!
    今回は、全知全能の神様鈴木くんが、冒頭「犯人は◯◯だよ」で始まる。最初に犯人が分かって肉付けするパターン。刑事コロンボやな。古る〜^^;
    このパターンのエピソードが6つ。
    そんな探偵団の周りで死ぬか〜?とは思うけど、なかなか面白い。
    一番の衝撃は、最後の❤︎!(◎_◎;)

  • あれれ?意外にも面白かった!
    もっと嫌な読後感を覚悟していたのに、最後はすごーい!と鳥肌でゾクゾクでした。前作(他の方の感想を読んで成程!といろいろ納得した)より好きかも。

    「神様ゲーム」の神様、"鈴木君"が冒頭犯人を告げることからはじまる短編連作集。
    「バレンタイン昔語り」の叙述トリック(?)から俄然前のめり姿勢。「俺」に萌えながら一気に最後まで。

    「さよなら、神様」の"鈴木君"を見かけた一瞬のあいだに、走馬灯のように駆け巡る推理。そして最後のハートマーク。圧倒的な存在の神様に一矢報いた形を表した…ハートマーク。ゾゾゾ〜ワァと鳥肌が‼︎

    うん、たぶん好みが分かれる作者さんなんでしょうね、私は好きかもです。

  • 一気読みだった。あーなるほどって思うところもあったけど、これが小学生とゆうのは無理があるなと思った。神様ゲームの時も思ったけど。
    あとは「ヴ」を使う文章が少し気になった。
    女の子だった事にはだいぶ驚いてパニックになった。

  • 途中から違和感バリバリ叙述
    登場人物の年齢設定に違和感 
    結局神様には誰も勝てない/考えても意味がないお話

  • 「神様ゲーム」の続編。
    6編からなる短編集で最初の3編は前作と同じような流れなんですけど、後半3編がヤバい、マジでヤバい(語彙力)
    設定を生かしたトリックに前作同様の鬱展開のジェットコースターかと思えば、ラストの一文に全て持ってかれた...
    麻耶さんすげぇ...

  • 神様が神様だった。
    そして見事に騙されました!

    怖いのに、最後の「幸せです(ハートマーク)」みたいなのがさらに怖かった。

  • 前作が面白かったので、続編ということで購入。毎回、鈴木が犯人を冒頭で当てるので、読み始めからワクワクしつつ、やっぱりその通りになるっていう展開を楽しんでいたが。途中、「俺」と言ってた主人公の正体が分かるあたりから、私の中であれれ?に変わっていった。鈴木はあっさり転校して行くし、良い意味で期待を裏切られた感じ。成長した「わたし」に鈴木と思われる少年との一瞬の再開にはまた、胸を躍らせられたが、やっぱり最後がどうも解せない…。

  • 2020/03/08読了
    #このミス作品17冊目

    神様が先出しする事件の犯人の
    アリバイを解くというストーリー。
    若干無理やりな謎解きがあるものの
    最終局面の伏線回収は面白い。
    ただ、後味の悪い〆方でした。

  • 神様ゲームの時とは違った鈴木くん(神様)だったけど、中身の冷静で人間味のないところは同じで、1話1話の初めに犯人を伝えるところがあって読み進むたびにドキドキが味わえた。ちょこちょこ伏線回収もあって面白かった。

全114件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

麻耶雄嵩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×