鬼九郎五結鬼灯 舫鬼九郎 3 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2017年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167908874

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ3作目。今回は短編5作で、鬼九郎以外の面々を主役に据えながら、1つ1つが読み応えのある作品に仕上げられている。
     どれも良いが、『怪談高尾』はホラーとミステリを混ぜた独特な雰囲気と展開で先が読めない面白さがあった。全員集合で犯人を嵌めるのはお決まりであり、この話の読後が一番良かったと思う。
     ただ本作のハイライトは最終話の『九郎非情剣』。九郎の出生の秘密が判明。私の予想は将軍の腹違いの兄弟だったが、その更に上で、かつ実の親に命を狙われるという非情。皆が九郎を守るために命を張る場面は心揺さぶられる。決して大きく感情を顕にしない九郎が涙するシーンは、それが皆への感謝の嬉しい涙であり、親に殺されかける悲しみの涙、惜別の涙であるのが辛い。
     これだけ面白いシリーズ。話題にならなかったのが不思議。次がシリーズ最終巻。早く読みたいようで終わってしまう寂しさよ。

  •  鬼九郎とその仲間たちを様々な怪異が襲う、血沸き肉躍る時代劇アクション。

     この巻は、今までとは変わって多彩な登場人物それぞれが中心となって連なる短編小説の形をとっており、前巻までとは違った楽しみを味わいました。

     それぞれの人物が活かされ、その中で鬼九郎の出生の秘密が徐々に明らかにされていく展開も興味深かったです。

     次巻が最終巻ということで、寂しい気もしますが、早く読みたいと思わざるを得ません。

  • シリーズ第3弾は大きな流れは少し休憩で、主要メンバーそれぞれにフォーカスした短編で構成されているスピンオフ的な一冊。
    敵方から見れば無敵のチームに見えるだろう面々ですが、個人になればいろいろと弱みや事情もあるのだという裏話を知ることで、最終巻をより深く味わうことができそうです。

  • 「長兵衛獄門首」「女難徳兵衛」「怪談高尾」「重ね十兵衛」「九郎非情剣」とこのシリーズの主要キャストの播随院長兵衛、天竺徳兵衛、高尾太夫、柳生十兵衛、舫九郎それぞれを主人公にした5つの短編で構成されている。
    鬼九郎を中心とした仲間の絆が深まっていき、さらに九郎の出生の秘密が明らかにされ、最終巻に向けて、より心情を深めた三巻目だ。

  • 【ついに明かされる鬼九郎の出生の秘密!】旗本殺しの罪を着せられた幡随院長兵衛。鼠に顔を食われた遊女の亡霊に悩まされる高尾太夫、そして九郎出生の秘密がいま明かされる。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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