銀翼のイカロス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.34
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本棚登録 : 2338
レビュー : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909178

作品紹介・あらすじ

半沢直樹が帰ってきた! 今度の敵は政治家だ! 出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。 500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。 果たして半沢の運命やいかに? 痛快度100%、無敵のエンタメ小説「半沢シリーズ」第4作、待望の文庫化です!

感想・レビュー・書評

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  • 池井戸潤『銀翼のイカロス』文春文庫。

    半沢直樹シリーズ第4作。貰い物の文庫本。シリーズの前3作は既読である。

    サラリーマンたる者、上司であろうが、政治家であろうが、物怖じせず、己れの信念に従い真っ直ぐに突き進む半沢直樹のような姿に憧れるものだ。とは言うものの現実では、なかなかそうはいかず、己れの信念と現実との大きなギャップに悶々とするのだ。そんなフラストレーションを晴らしてくれるのが、半沢直樹を主人公にしたこのシリーズである。半沢直樹が小説でもテレビドラマでも支持されるのは、こういう所なのだろう。

    東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹は、頭取から破綻寸前の帝国航空の再建を任される。新政権の女性国土交通大臣、銀行上層部、帝国航空上層部と一筋縄ではいかない敵と対決する半沢直樹の運命や如何に……

    今回も様々な試練に立ち向かい、痛快で見事な決着を見せてくれた半沢直樹。世の中、こういう男ばかりなら、さぞや良い社会になるだろう。

    本体価格760円
    ★★★★★

  • R1.10.13 読了。

     半沢直樹は巨大航空会社の担当に。今度の敵は政治家、国交大臣、謎の再建弁護士、さらに銀行内部の旧T派の行員などなど。今回も半沢直樹の奮闘ぶり、同期入行組の友情、心強い上司達と未曾有の問題に立ち向かっていく。
    中野渡頭取、検査部の富岡部長代理がかっこよくて、こんな人たちと一緒に仕事できたらなあって、うらやましく思いました。今回もやはり文句なく面白かった。
     次回作も期待したい。

    ・「波風を立てず、長いものには巻かれろのことわざ通りに振る舞ったに違いない。だが、半沢はそうはしなかった。結論ありきの検討ではなく、白紙から検討を重ね、愚直なほど真っ直ぐに、唯一正しいと信じられる結論を導き出したのだ。」
    ・「たとえ相手が政治家だろうと、関係ない。この際、きっちり片を付けてやる。やられたら、倍返しだ。」
    ・「つまり自然の流れってものがある。因果応報が世の中の理だ。であれば、それに従うのが1番楽なんじゃないですか。欲を捨てれば、真実が見えてくる。たとえばオレみたいにね。悪いものは悪い。いいものはいい。要は、それだけのことなんです。」
    ・「物事の是非は、決断したときに決まるものではない。」
    ・「評価が定まるのは、常に後になってからだ。もしかしたら、間違っているかも知れない。だからこそ、いま自分が正しいと信じる選択をしなければならないと私は思う。決して後悔しないために。」

  • 半沢直樹シリーズの4作目?
    これまた会社の方にお借りした一冊。

    出向先から銀行に復帰した半沢は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。
    そのタイミングで政権が交代し、新政権が政府主導の再建機関を発足させた。
    自主再建可能であるにもかかわらず、500億円もの借金を棒引きしろと無茶な話が持ち込まれる。
    何故こんな話が罷り通るのか?その裏に隠された銀行内部の闇とは!?

    半沢はこの窮地をどうやって切り抜けるのか!?


    サラリーマンにはたまらないですね!この半沢直樹さん!
    きっと誰でも経験したことがあるだろう社内の派閥や確執。正しいことも捻じ曲げられ、隠蔽されていく。

    「従うより、逆らうほうがずっと難しい。」

    という半沢の言葉にある通り、半沢のように立ち向かっていくことは容易ではない。

    なかなか自分たちが出来ないことを代弁してくれるからなのか??
    半沢人気がここまであるのも頷ける。

    あー!スッキリ!!爽快!!

  • ちょっとお勉強チックなビジネス書や堅い本を読むことが多かったので、
    リフレッシュしたくて手に取りました。

    安定の池井戸さん。
    人気の半沢シリーズ第四弾。

    今回のテーマは、JALの再生を元ネタとする企業再生モノ。
    悪役が社外・社内で蠢き、半沢と対決します。
    色々と苦労するのですが、最後は正義が勝っちゃうという
    お決まりのパターンは安心感があります。
    読者もそれが分かっているので、
    いかに読者に「いくら何でも、今回の半沢は厳しそうだ…」と
    思わせるかが著者の見せ所なのですが、
    池井戸さんはこの難しいお題をしっかりこなしてくれます。

    個人的に勉強になったのは、
    今回は政治家も悪役として登場し、
    半沢と対決するのですが、
    政治家の視点をこの小説を通じて、
    疑似体験できたということでしょうか。

    この小説をきっかけに、実際のJALの再生にも興味が出てきました。
    こっちも合わせて読むと、池井戸さんの小説の奥深さが
    多面的に理解できそうな気がします。

    まぁ、そんな小賢しいことを考える必要もなく、
    面白い小説は、面白い、以上(で、よいと思います)。

  • 一時代が終わった。もうすぐ出る新作も、時代がさかのぼるとのこと。そりゃ、中野渡頭取であるからこそ半沢が正しい事をやれたんだよね。。旧S、旧Tの融和が行われた東京中央銀行のその後の話も知りたいんだけれどね。。
    帝国航空、政治争いの手段にされたけど、この物語の中でも結局当て馬的でなんか気の毒。。。でもここでも新しい時代が来つつあるよね。
    気になるのは富岡がラストの方で飲み屋で一緒に語ったのは?中野渡頭取で間違いないの??
    ってことと、オネエ黒崎さんが、ドラマのラストでも半沢と仲直り(?)するのかってこと。


    初読 2019.9.6
    「やられたら、倍返しだ」
    4作目にして実はたった2度目のこの言葉。。
    ぶれない半沢、がすごかった!そしてもちろん中野渡頭取も!
    あとがきを読みながら。。JALって銀行が債権放棄したんだと改めて知る。なんか大変だった記憶しかないけど 労働者、銀行マン、それぞれの思いになるほどと思い、そして政治家には嫌悪感しかない。。。
    あ、的場首相は若干(!?)まともだったかな???
    改めて自分も新年を持たねばと思うが、でも、それはやっぱり彼らに任せとこうとつぶやく自分に苦笑。
    いい本。シリーズ再読したいが、それはまた。。

  • ここまで来ると、もはや負ける心配ゼロの貫禄。
    全ての敵が雑魚キャラにしか見ない。

  • 半沢直樹シリーズ、第4弾。
    私事をひとつ。
    文庫本+ブックカバー派の私。
    単独レザーを使用したかったのだが、厚みの関係で却下。
    依って、ブックキャリーを使用。(Makuake)
    さて、本題。
    今回は、政治とカネ絡みのストーリー。
    理不尽なヤツを期待通りに捻じ伏せてくれた。
    スカッとするね〜
    私もスカッと出来る人間になりたい。
    そして、続いて欲しい「半沢直樹」続編希望。
    ‘19.11.09読書完了

  • 半沢直樹一気読み終了!
    立場に関係なく、周囲のために動けるヒトになりたいなあと思った、頭取オトコマエすぎ

  • 久しぶりに読む半沢直樹シリーズ。
    相変わらず、かっこよすぎる~(*^-^*)
    相手が巨大組織であろうと大物政治家であろうと、理不尽な圧力には一切屈することなく信念を貫く姿勢は、いつ読んでもスカッとする。
    今回は半沢個人を攻撃し陥れようとする悪者は特に登場しない分安心して読めたが、私利私欲に駆られ、自身の立場を忘れてなりふり構わない輩、臭いものに蓋をしようとする輩はいつの時代にも変わらず存在するものだ。混沌とした不安定な現在の世の中、将来が読めず不安ばかりが募るが、この本が心の活性剤となり、頑張って生きていこうと思わせてくれているのは確かだ。
    とにかく今は、ドラマ化が楽しみです。

  • チョットやり過ぎ。
    だって、等身大の主人公だから気持ちが入るんだけど、ここまで来るとチョット現実味が薄れる。
    でも面白いね。
    ある意味、この作者はサラリーマンを知ってるし、だからこそ逆転の発想も分かってる。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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