銀翼のイカロス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.35
  • (143)
  • (135)
  • (33)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 1171
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909178

作品紹介・あらすじ

半沢直樹が帰ってきた! 今度の敵は政治家だ! 出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。 500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。 果たして半沢の運命やいかに? 痛快度100%、無敵のエンタメ小説「半沢シリーズ」第4作、待望の文庫化です!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 池井戸潤の半沢直樹シリーズ第4作目。前作の「ロスジェネの逆襲」と同様に期待通りの作品で、これも一気に読み終えました。
    今回は前作で証券子会社に出向していた半沢が前作における功績で銀行本体(東京中央銀行)に戻っていて、営業部次長として破綻しかけている日本を代表する元国営の航空会社を再生させる物語。
    時代は政治的に政権交代のあった時代で、新政権の国交省女性大臣がパフォーマンスで半沢の前に立ちはだかる。立ちはだかる敵はそれだけではなく、そのタスクフォースの弁護士、金融庁の検査官、そして同じ銀行の中にも敵がいる。
    銀行の中の敵の親分に当たるのが紀本という常務なのだが、この「銀翼のイカロス」の後に刊行された「花咲舞が黙ってない」に登場する人物と比較すると、より興味深く面白い。後に刊行されたのに時代設定は半沢直樹シリーズより前の設定で、合併前の銀行が舞台になっている。
    紀本という常務、合併前の銀行(東京第一銀行)の企画部長だった。その時に合併する相手方銀行(産業中央銀行)の企画部調査役だったのが半沢で、企画部長の中野渡が合併後の現在の頭取。今回の銀行内部の確執は合併前から起きていたのがわかる。
    そして今作品の実在するモデルを思い浮かべると航空会社は日本航空、新政権は民主党になるが、実際には確か京セラの稲盛和夫が会長として日本航空に入り1年で再生させたと記憶している。この時は倒産したあと会社更生法の下での再生なので、半沢が銀行主体で債権放棄をせずに再生させる今回の物語は全く別の物語になっている。
    そして半沢が次から次へと敵をなぎ倒していくのがいつものことながらスカッとするのである。続編がまだみたいだが、待ち遠しい。

  • ★4.0
    半沢直樹シリーズの4作目。半沢の敵に政治家までもが登場し、風呂敷を広げすぎた感は否めない。それでも、やっぱり面白いものは面白い!小気味の良い勧善懲悪っぷり!そして、ご都合主義で間違ったプライドしか持っていない、半沢の敵となる行員たちの相変わらずさに苦笑するばかり。どう考えても自業自得なのに、自身の行いは棚に上げて他者に貶められたと思い込む、こういった人たちの思考回路が理解できない。そんな間違ったプライドを持った人が多い中、半沢の上司・内藤部長、検査部の富岡、中野渡頭取は素晴らしい人格者だと思う。

  • 面白い。小説には感想は不要かもしれない。
    半沢直樹というバンカーの横にいる感覚で読ませてもらった。
    素晴らしい作品。

  • 相変わらずの金融水戸黄門でスッキリ読めた。
    実際には不正をした人間だって事情があったり、単にバカだったりするだけで邪悪の権化ではないから、こうスッキリはせんけども、それをしてもらえるのが本当に気持ちがいい。
    あとがきを読んで、民王に興味が出た。

  • “評価が定まるのは、常に後になってからだ。もしかしたら、間違っているかも知れない。だからこそ、いま自分が正しいと信じる選択をしなければならないと私は思う。決して後悔しないために”...。頭取、男だねぇ...。第3弾に続き、花が登場しないのは少々物足りないが、今作は中野渡頭取にすべて持って行かれましたね。半沢が認めたロールモデル、納得です。続編に期待しています。

  • TVドラマ化もされた人気の『半沢 直樹』シリーズ、第4弾。
    スケールも大きくなり、スピード感もあり、一気に読みました。さすが、池井戸作品は、面白いですね。

    今度の敵は、一癖も二癖もある政治家たちや、底が見えない弁護士など。更に、敵は内部にも...
    まさしく、前門の虎、後門の狼のごとし。

    破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の再建を任された半沢。しかし、古い体質の社長を始めとした社員たちは、なかなか改善策に前向きに対応しない。
    そんな中、政権が変わり、新しい国交大臣が乗り込み、改善策の否定に加え、突き付けられたのが、銀行の債権放棄。その額、何と500億円とか。
    とても飲める数字ではない。

    しかし、銀行上層部は、何故か債権放棄に前向きに?
    そこには、東京中央銀行の合併に伴う、深い闇が隠れていた...

    最後、中野渡頭取の決断に、感動しました。
    本書の最初に登場する牧野副頭取の遺書にも深く関係しますが、仕事や人生に対する男達のプライドを強く感じました。
    良書。

  • 半沢直樹シリーズ第4弾。知り合いからのおすすめ本。ドラマも見てないしシリーズ一冊も読んでなのに、いきなり4作目を読むのはどないかなと思ったけど、めっちゃ面白かった。設定とか状況がとにかくわかり易い。物語はテンポ良く進む。一つのヤマを越えたあとの場面の切り替えが鮮やかで、思いっきり省略されてるし連続ドラマを見てるような感覚。たまに、感動するところもある。登場人物が一人一人きちんと描かれてて、後半は出なかったけど、サッチャーと呼ばれる谷川さんとか魅力的な人もいろいろ登場。一気に読めた。

  • 珍しく、ドラマチックで動きのある物語を読んで、新鮮だった。
    面白かった、半沢直樹のドラマをおもいだした、かっこよかった。

  • 相変わらず、池井戸潤の作品はキャラクターの善悪が分かりやすく表現されていて読みやすい。
    内容も現代社会であった出来事にちょっと似せている?(今作で言えばJALと民主党政権のあたりか?)ため、のめり込んでしまった。

  • 半沢パターンでした。

全84件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ「ノーサイド」(仮)原作を担当する。

銀翼のイカロス (文春文庫)のその他の作品

銀翼のイカロス 単行本(ソフトカバー) 銀翼のイカロス 池井戸潤
銀翼のイカロス: 半沢直樹4 Audible版 銀翼のイカロス: 半沢直樹4 池井戸潤
銀翼のイカロス Kindle版 銀翼のイカロス 池井戸潤

池井戸潤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

銀翼のイカロス (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする