銀翼のイカロス (文春文庫 い 64-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909178

感想・レビュー・書評

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  • 半沢直樹シリーズ4作目!
    いや〜今回もアクが強いキャラが暗躍してましたね。 最後は半沢直樹にやられてたけど(^^;; 黒崎も出てておもしろかったです笑  
    「やられたら、倍返しだ」はやはり名ゼリフ!!!!

  • 今度の半沢の敵は、政府です。
    まさに政治と金の話。

    半沢が担当する事になった帝国航空は、政府系の開発投資銀行をメーンバンクとする企業。
    OB企業年金問題等や赤字続きで再建計画通り進まず、政府系に守られている安心感からか、企業自体に危機感がない。
    そんな時、衆院選解散。
    政権交代し与党になった新政党の国交大臣白井により、帝国航空措置の為タスクフォースが発足される。

    今回は中野渡頭取の昔の話がちらりと出てきます。
    半沢も頭取も、自らの地位をかえりみず正しい事を貫く姿勢に毎回すっきりとした読後感です。
    正論だけじゃうまくいかない事も多い世の中で、半沢のように自分が信じて学んできた事を曲げないで生きていきたいなぁと認識させられるシリーズです。
    悪人への論破は読んでいて気持ちいいですね。^ ^

  • 半沢直樹シリーズの4作目?
    これまた会社の方にお借りした一冊。

    出向先から銀行に復帰した半沢は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。
    そのタイミングで政権が交代し、新政権が政府主導の再建機関を発足させた。
    自主再建可能であるにもかかわらず、500億円もの借金を棒引きしろと無茶な話が持ち込まれる。
    何故こんな話が罷り通るのか?その裏に隠された銀行内部の闇とは!?

    半沢はこの窮地をどうやって切り抜けるのか!?


    サラリーマンにはたまらないですね!この半沢直樹さん!
    きっと誰でも経験したことがあるだろう社内の派閥や確執。正しいことも捻じ曲げられ、隠蔽されていく。

    「従うより、逆らうほうがずっと難しい。」

    という半沢の言葉にある通り、半沢のように立ち向かっていくことは容易ではない。

    なかなか自分たちが出来ないことを代弁してくれるからなのか??
    半沢人気がここまであるのも頷ける。

    あー!スッキリ!!爽快!!

  • ここまで来ると、もはや負ける心配ゼロの貫禄。
    全ての敵が雑魚キャラにしか見ない。

  • 半沢直樹シリーズ4作目

    2作目、3作目より対立構造が分かりやすい印象。
    悪役が型にはまって悪役してました。

  • Audible読了
    日本航空編きた。こういうリアルな設定は嬉しい。異業種の事情やニュースの裏側に触れられて、勉強にもなる。
    最初から出てくる政府系銀行とは?知ってるようで知らないワードも、調べてみてなるほどね〜、と知識が広がった。半国営のようなインフラ系のメガ企業には、こんな風に資金が流れているのか。これも金融という仕組みの一つなのね。

    話の本筋とは別に、頭の良い人が、情報の弱い者から搾取するように作り上げられている、少なくともそう見える社会。それは一見、幸福度とは比例しないかもしれないが、知ってしまうと逆に悔しい気持ちになる。中途半端に知ると、行き場のない怒りになる。まさに情弱の悲しきがここにあるようだ。

    ただそれは、あらゆる業界、階級でも同じことが言えるのかな。情報を持っている者が有利にゲームを進められる。ポゼッションがあれば、当然勝利につながりやすい。どの情報が強いか選別するセンス、それを獲るセンス、活かすセンス。一流のバンカーという池井戸キーワードが、より一層幅広く迫ってきた。
    人が金を作るのか。あるいは、金が人を作るのか。
    金が血液だとすれば、その答えは自ずと出てくるだろうと思う。

    ひとまず金は…必要十分でいいなってことかも。

  • ドラマが始まったのでつい誘惑にまけて?再読。

  • チョットやり過ぎ。
    だって、等身大の主人公だから気持ちが入るんだけど、ここまで来るとチョット現実味が薄れる。
    でも面白いね。
    ある意味、この作者はサラリーマンを知ってるし、だからこそ逆転の発想も分かってる。

  • 中野渡頭取の生き様、半沢直樹の一貫性、話題性だけで抜擢された国交大臣、面白いです。

  • 半沢直樹シリーズ第4弾。今回は政治家が立ちはだかる。
    どんな仕事をしていても、人の道に外れたことをしてはいけない。そして仕事にプライドを持つこと。本作のメッセージだと感じました。

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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