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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167909222
作品紹介・あらすじ
書き下ろし時代小説の雄・上田秀人、文春文庫初登場!
由井正雪の乱の真相に迫る、スリリングな快作。
三代将軍、家光の治世下。水野備後守元綱は父が陪臣に降格されたものの、その処置に引け目を感じた家光に厚遇され奏者番となった。
そんな折、牢人となっていた林右近は水野家に召し抱えられ、足軽並みの低い身分だったがその働きぶりを上司に認められ、奏者番の重要な補佐役、下調べを行う留役に取り立てられる。
水野備後守は、奏者番として失態を犯すが松平伊豆守信綱に助けられ、以後、伊豆守に服従するようになった。
時代は移り、家光が死去。四代将軍家綱の治世となった折も折、由井正雪の乱が起こる。
備後守は、由井正雪の弟子でありながら、その謀叛の計画を密告したことで旗本に取り立てられた者たちの初お目見えの奏者番を担当することになった。ところがそのうちの一人、奥村八左衛門は謁見の場にも病気を理由に現れなかった。不審に思った備後守は、右近に奥村の身辺調査を命じる。だが、彼の仲間も兄弟も、久しく八左衛門の姿を見ていないという……。
由井正雪の遺書、そこに記されていた紀州大納言頼宣の名、そして姿を見せぬ奥村八左衛門。由井正雪の乱の裏には、〝知恵伊豆〟松平信綱の驚くべき遠謀があったのだった。
みんなの感想まとめ
出世欲に燃える奏者番・水野備後守元綱と、その家臣・林右近の活躍を描いた物語は、由井正雪の乱という歴史的事件を背景に、緊迫した陰謀と人間ドラマが展開されます。水野備後守は、家光の治世下での失態を経て、松...
感想・レビュー・書評
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奏者番陰記録 遠謀
2017.09発行。
この本は、シリーズ本ではありません。
この物語は、出世欲の旺盛な奏者番・水野備後守元網とその家臣で留役になった林右近の活躍を書いています。
林右近は、水野家が潰れた後はどうなったのか、また元の浪人に逆戻りしたのかが気がかりです。
《基本情報》
時代小説
著者/上田秀人
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知恵伊豆か・・・
由井正雪に・・・
深いなあ -
【書き下ろし時代小説の雄・文春文庫初登場!】奏者番に取り立てられた水野備後守はさらに出世を目指すが、由井正雪の乱に係わったことでその裏にある驚くべき陰謀に巻き込まれる。
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上田秀人氏の「奥右筆秘帳」シリーズや「御広敷用 大奥記録」等読んで、武士の記録係や珍しい仕事の内容等、そしてそこで蠢く上下関係の戦いを 読んだので、この「奏者版陰記録」なるものも、興味が湧いて読んでみた。
最初から、福島正則に対して幕府の言いがかり、難癖等の咎めで、領地を一時返還せざるを得ない状態が、記されている。
それによって、1ヵ月余りで、罪は許されるのだが、石高が、10分の1になり、旧臣の殆どが牢人のままになってしまう。
その中に林右近が居た。
水野備後守が、奏者番に任命されて、江戸家老中川兵庫へ留役、押合、右筆の者たちの人選を依頼し、その中で林右近も・・・・
しかし、牢人で、水野家に新規に入ったばかりの林右近は、パラハラに・・・
しかし、身辺清い林右近は、段々と重用されて行く。
松平伊豆守は「知恵の伊豆」、阿部豊後守は「律儀豊後」と評されるのだが、実力の差は、伊豆守が、上であった。
そして3代将軍家光が、逝去には、自害の殉死者5名。
松平伊豆守は、生き残り、城中からの風当たりは、強く、孤立状態。
戦国時代の武士も大変だったが、この時代の上位に立つ武士も、生き残るという事は、大変な時代だったのだと、感じてしまった。
その後の「由井正雪の乱」恩ある師を志を同じくしたものを密告し、新規召し抱えになる者中に、初目見えに来ない者が居るだが・・・・その正体は・・・
そして、由井正雪の乱の裏を語る頼宣と松平伊豆守の2人、そして、由井正雪が、伊豆の手の者だという事も・・・水野備後守が、驚く内容であった。
備後守の跡を継いだ元知は乱心で、水野家は改易に・・・・林右近は、どうなったのだろうか?
又、牢人になったのだろうか?と、思わずにはいられなかった。
著者プロフィール
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