影踏み鬼 新撰組篠原泰之進日録 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2017年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167909376

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プレミアム

みんなの感想まとめ

幕末の新選組を舞台に、篠原泰之進の視点から描かれる物語は、史実と創作が巧みに交錯し、読者をその時代へと引き込みます。新選組に入隊した泰之進は、伊東甲子太郎を慕い、仲間たちの内紛やそれぞれの想いを目の当...

感想・レビュー・書評

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  • 史実をもとにした物語。
    あいかわらず、どこまでが事実でどこまでが創作なのか分かりませんが、幕末の新選組の物語です。

    主人公は篠原泰之進。伊東を慕って、新選組に入隊。その泰之進の目線から語られる新選組。
    新選組内の内紛、それぞれの想いが描かれています。
    伊東が近藤たちに暗殺されると、泰之進は仇を討つため、近藤を追います。
    全体的に、盛り上がるシーンはありませんが、その時代がわかります。
    土方、近藤、斎藤と出てきますが、斎藤の描かれ方が単なる殺人者としていないところが、興味深いです。

    新選組を脱退し、激動の時代を生き延びた泰之進。
    最後はハッピーエンドでよかった

  • 新鮮な視点

  • 2026/1/12 読了

  • 新選組の小説などで脇役を演じて来ていた篠原泰之進が主人公の小説である。
    新選組から分派した高台寺党の御陵衛士の懐刀として伊東甲子太郎に信順する。
    泰之進の思考や生き方が題名である影踏み鬼として、何度も著される。
    新選組の卑劣な組織との対比が、高台寺党の洗練さを浮き出させる。
    最後は、葉室作品らしい感動を誘うクライマックスである。
    クライマックスは、葉室作品をまた読みたくなる麻薬である。

  • 幕末:沢山の若者が命をかけて思想を貫いていった時代、新撰組への見方も変わった。登場人物に中村半次郎が出て来たのには驚いた。時代も変わった最後のシ―ンで泰之進が萩野と松之助と出合って交わす言葉がとても切なく感じた。

  • クライマックスにかけるが最後はジーンと来た
    淡々と描写されているタイプで新撰組がどういう組織なのかを作者の主観的だが筋道に沿った解釈で窺い知ることができた

  • 土方歳三を人生の師と仰ぐ僕としては新選組物はほとんど読んだし所縁の寺や土地にも結構行った。
    今まで読んだものとは別の視点から書かれているので新鮮だった。
    エンディングが現代風でちょっとビックリしてホッコリした。
    久ぶりに新選組物を読んで懐かしくなった作品。

  • 副題「新撰組 篠崎泰之進 日録」

    葉室麟さん去年の12月にお亡くなりになってしまいました。

    実は本の貸借する友人が好きで読んだのを貸してくれるのと、
    夫が作者初期の頃好み、家に本があったりで、かなり読んでいます。

    (たしか、わたし葉室さんはもういい、といったような 笑)
    でも、もう作品は増えないのですね。

    司馬遼太郎さんような強い個性ではなく、臭みがないというのでしょうか、
    さわやかな人間観察なのにちょっとおかしみのある描写、真摯な筆はこび。

    この本の解説(朝井まかて)によると
    葉室さんも司馬さんに啓発を受けていらっしゃったそうです。


    「新撰組」という、映画に芝居に超有名な幕末の組織を
    近藤、土方、沖田というお決まりの登場人物が中心ではなくて、
    組織が瓦解する後半を篠原泰之進という人から見ています。

    あの幕末はほんとうに混とんとしていたのですね。
    武士社会が崩壊して、農工商の人々が武力修行して台頭できる世界。
    でもそれは弱肉強食、邪魔者は殺して自分が生き残るっていう世界でもありました。

    新撰組はそのモデルのような組織で、思想などあってないようなもの、
    結局権力欲に収れんし、崩壊の憂き目を見るのです。

    新撰組はちょっとアウトローな組織、と思ってましたが、
    幕末に一つの役割は果たしているわけで、
    作家が描きたくなるのも、もっともとわかりました。

  • 【生きている限り、人は何事かをなすことができる】伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、後に赤報隊に身を投じた久留米藩脱藩隊士、篠原泰之進。彼の目を通じてみた新撰組の隆盛と凋落。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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