起き姫 口入れ屋のおんな (文春文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (2017年10月6日発売)
4.30
  • (8)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 12
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167909413

みんなの感想まとめ

人と人をつなぐ仕事を通じて、主人公がさまざまな試練を乗り越える姿が描かれています。江戸時代の庶民の生活がリアルに表現され、特に主人公が直面する不運や家族の冷たさは、読者に深い共感を呼び起こします。浮気...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 江戸情緒あふれる小説
    しっとりと読みました
    ちょっとむかつく登場人物も含めて

    小さな起き上がりこぼし 起き姫
    それに守られて
    前へ前へ
    しあわせをつかんでいくおこう

    病をおして不屈の精神で書かれていたという
    作品たち、これからも読み継がれていきます
    ありがとうございました
     
    ≪ 口入れ屋 弱音をはかず 人つなぐ ≫

  • 口入れ屋は ただ紹介するだけではなく
    人と人をつなぐ仕事だとして
    懸命にそれぞれの行く先を思案するうちに
    おこうにも 思わぬ縁が芽生えることになります
    江戸の庶民の生活が
    しっかり描かれて読みごたえがあり
    これぞ 時代小説だな と満足のいく作品です

  • 表紙の絵を見て借りちゃったような。
    起き上がり小法師だじゃなく、下駄やら土瓶やらスズメやらに心惹かれた。

    旦那が浮気相手と子供を作っただけでなく、義両親も嫁のことを石女と決めつけて…
    その浮気相手が家に乗り込んできたら、義両親も浮気相手と一緒に嫁(笑)を追い出しにかかるし。
    そんな婚家に嫌気がさしてイイと思う。
    いやまぁ、当時としては、子なきは去れって当たり前に言われてたし。
    でもそんな場合は親戚から養子を…って手段がよくとられてたのに、よくよく義両親と旦那は浮気相手の方が良く見えちゃったんだね。曇り切ってるよ、その眼は。

    で、実家に帰ったら、弟夫婦からは返された結納金をアテにされて…
    それもそれで心休まらないし、いたたまれないよね。
    昔の乳母がやっている口入れ屋を引き継がせてもらい生き直し。
    ほろ苦かったりもしたけど、シリーズで読みたいと思った。

    ちょっとだけホッとしたのは、婚家ザマーミロ!

  • 石女と罵られ、旦那に浮気されたり家族から大事なお金を搾取されたり、不運が重なるおこう。
    生きていくために始めた口入れ屋では奉公人を想った仕事ぶりが立派。かつての乳母だったおとわを始め、世間では意地悪婆さんのように噂されていたお久米との良縁に恵まれたのは彼女の人柄によると思う

  • 夫の浮気相手に子どもが出来、婚家を離れたおこう。
    元乳母が営んでいた、口入れ屋・三春屋を引き継ぐことになります。
    人と人を結ぶ稼業である、口入れ屋が舞台という事で、そこに関わる人々の悲喜こもごもが、心情細やかに描かれています。
    おこうが自分が傷つかない為に、前の婚家で変に辛抱したり、友二郎との関係を、“かりそめ”と、割り切ろうとしてしまうところは結構共感できるので、終盤でおこうが自分の気持ちに正直になる事を決意したときは、しみじみ嬉しかったです。
    因みに、「起き姫」とは、起き上がり小法師の事でした。

  • 浮気相手に子供まで出来た夫に嫌気がさし離縁。実家でも心休まることなく行き着くところはかつての乳母の元 口入れ屋。
    人と人とを結ぶ口入れ屋。
    人が生き生きと描かれていてたくましくも微笑ましく暖かく読めた。
    面白かったなぁ。シリーズ化されないのが哀しい。

  • 杉本先生の本を読んだのがこれが初めてでとても面白かった。夫が浮気で子を生したことで婚家を出たおこうが元乳母の後を継いで口入れ屋の女主人になるお話。江戸市井のお話は大好きなのでこれから杉本先生の小説を沢山読みたい。江戸市井の話と言えば宇江佐真理先生がお書きになる小説も大好きだったが、お二人とも同時期に乳がんでお亡くなりになられていたと知って驚いた。ご冥福を祈ると共に、これからも残された小説で江戸情緒や人情を大いに楽しみたいと思う。

  • 201711/出てくる女性陣が、みな生き生きと力強く描かれてて面白かった!最終的にお店を引き継いでしまうラストがちょっと好みではなかったかな。

  • 文章が読みやすい。 人々の描き方がすばらしい!! 昔は女性作家の作品がなかなか読めなかったが、年を経るにつれてす~~と心に染み入るように文章が響いてくる。

  • 【江戸のおんなの心意気を描く名人芸】江戸のおんなを描いて「不世出の名人」と評された杉本章子、最後の傑作。大店の若新造から転身した人生の機微を描いて、泣かせます。

全10件中 1 - 10件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉本章子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×