キャプテンサンダーボルト 下 (文春文庫)

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 783
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909543

作品紹介・あらすじ

俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないか―― 稀代の人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。 下巻には本編の後日譚となる書き下ろし掌編小説をボーナストラックとして収録! 少年時代の悪友ふたりと一匹の犬が、世界を破滅から救うために大博打を決意する。 逃走する相葉と井ノ原、そしてポンセと呼ばれる一匹の犬。二人と一匹を追撃する銀髪のテロリスト。すべての背後にあるのは「村上病」をめぐる秘密らしかった。ウィルスの発生源とされる蔵王の火口湖「お釜」に何があるのか? そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか? 太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎を追う女性・桃沢瞳の助けも借りて謎に挑む二人(と一匹)。だが事態を解決するためには、あの銀髪の破壊者との直接対決は避けられない―― 平凡な男ふたりが世界を救うために命をかける。その胸にあるのは少年時代の思い出。ちりばめられた伏線たちが反撃のために収束、破滅へのカウントダウンが点滅する中で、人気作家コンビが腕によりをかけて紡ぐノンストップ・エンタテインメントは白熱のクライマックスに突入する!

感想・レビュー・書評

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  • 私の推理はこうだ。最初の数章は、相葉を伊坂、井ノ原を阿部が担当した。プロットは決めておいたが、結論と細かいところは全然決めていなくて、2人のキャラが確立した辺りから、いろいろシャッフルしてきた。ボーナストラックは、上巻が伊坂、下巻が阿部である。

    とはいえ、おそらく4-5年ぐらいは回答は明らかにされないだろう。明らかにされるタイミングがあるとすれば、映画化のときだ。実際、これほど映画化に向いた原作はない。原作自体が既に話題性満杯だし、作者本人たちはモデルにしていないと言っているらしいが、プロデューサーが頑張って、相葉を相葉雅紀、井ノ原を井ノ原快彦に演ってもらったら、ヒット間違いなしだろう。ついでに村上病に関連して、村上春樹のちょい出があれば決定的である。これは、見事なバディ映画であるのと同時に、「ゴールデンスランバー」を彷彿させる、ノンストップエンタメ作品でもある。

    2018年2月11日読了

  • 実に胸熱の、これでもかというくらいのヒーローものである。回収されてゆく伏線と鮮やかな解決。伊坂氏の陽気なギャングを読んでいるかのようだった。

  • 本屋大賞2015年8位。阿部和重と伊坂幸太郎の共著。阿部和重のは読んだことないけど芥川賞作家らしい。伊坂の本は娯楽小説の王道っぽいけど、ときどき政治的な主張が鼻につくとこある。この本は共著のせいか個人的なかたよりがなく純粋に娯楽を追求してる感じ。ユーモアと小気味良い展開が際立ってるし、ストーリーもわかりやすくサクサク進む。ただ、なんか物足りないのです。心が揺さぶられる部分がないというか。あと、オタクっぽいうんちくの部分がやや退屈。戦時中に米軍が秘密工場を破壊した時、他に誰かいたような記述があったけど、その伏線がどう回収されたのか良くわかりませんでした。筒井さんと何か関係あったの?

  • 導入は村上春樹「海辺のカフカ」の「Rice Bowl Hill Incident」を想起させる僕好みのドキドキ展開だったものの、結果「まあまあ」。どうせならいっそのこと最初から映画を撮っちゃえばいいのに。一番感動したのが文庫用に追加された「ボーナストラック」(下巻の方)、というオチ。

  • まあまあ

  • 友人のすすめで読んでみた。

    共感や教訓はないけど、興奮はある。
    全体的に浅く、思索をめぐらせたくなるような深みは感じなかったが、最初から最後まで飽きさせずに読ませるテンポの良さはさすが。

    作中の固有名詞が著名な作家などを意識して書かれていることは気になるポイントだったが、個人的にはディズニーランドで隠れミッキーを見つける程度の面白みでしかなかった。なんか深い意味とかあるのかな。

  • 最後の展開に無理があるけど、テンポ良く進むとても読みやすい作品でした

  • 2019.4.9読了

  • 伊坂さんの他愛もない表現ぶりが好きです。
    ただ、ちょっと偶然が多すぎるかな。

  • 阿部和重、伊坂幸太郎両氏の合作。伊坂さんの作品はいくつか読んだけれど、何かから逃亡する?話が多い気が…w この作品も映画ターミネーターの敵キャラ?(名前なんだっけ)みたいな奴にずっと追われてるし。相葉と井ノ原が出会ってからの展開がもう怒涛で読んでてホント楽しかった^^ 伏線もキレイに回収され、大満足!!星四つ半。

  • 謎の疫病『村上病』に端を発した陰謀に巻き込まれた悪友コンビ。すべての伏線が収束するクライマックスの下巻。
    世界は陰謀に溢れている説に従えば、すべての出来事は茶番劇である。今日のニュースも後で振り返れば、陰謀の成立の為かもしれない。登場人物にそれぞれモデルがあるようだが、では桃沢瞳は誰なのかと考えると、これは伊坂・阿部コンビの陰謀か。

  • はちゃめちゃ感あるけど、村上病とか設定が面白い。伏線回収は他作と同様楽しめる

  • 都合よくいきすぎと思いつつ、爽快感がたまらない。ボーナストラックがまたよかった。伊坂幸太郎がもっと好きになりました。

  • 阿部さんの作品を読んだことがないので、どの辺りが阿部さんっぽいかとかは全く分からず。伊坂作品しか読んだことがない私からしたら、全体的に伊坂さんぽさ溢れてました。伊坂さんの文章の軽快さが好きなので、読み心地に違和感を感じたとこが、阿部さん担当だったのかなとも思ったり。

    他の方のレビューにもありますが、国家権力と戦う男2人の友情、セクシーなヒロイン、アクションと、映画化したら画になるのだろうなという作品です。ポンセまで再現するのは難しいかなぁ。笑

    これの後にフーガはユーガ読みましたが、ちょっと無鉄砲で元気なキャラと、温厚ながらも芯に熱いものを持ってるキャラの組み合わせが重なりました。

    ボーナストラックにはほんとにほっこり。こういうのが文庫化の楽しみでもありますね。機会があれば阿部さんの作品も読んでみたいです。

  • 下巻になって物語はとんでもない方向へ進む。荒唐無稽だし都合が良すぎる気もするが、読んでいて飽きさせない。最後は爽快で、良質なエンターテイメントだった。解説でも触れていたが、結局二人の作者のどちらがどこを書いているのかはわからずじまい。でもそんなことを気にさせない力業だった。最後のボーナストラックにまたほろりとさせられた。二人の作者による渾身の長編大作。相葉が主演のスピンオフ作品を読んでみたい。

  • 上下巻を一気読み。犬のポンセが大活躍。文庫版についてくるボーナストラックも良い。伏線と国家レベルの危機、昔観た戦隊ヒーロー、これに音楽が加われば浦沢直樹作品っぽい。

  • 終章とボーナストラックが好き。ボーナストラックの終わりが良かったな〜

  • 家計が火の車である主人公の二人は、希少価値があるはずの謎の天然水を求め、様々な危機に直面する。犬猿の仲である二人は、常に啀み合っているが、隠れた友情の絆で結ばれている。ストーリーのテンポが素早い為、完全に我を忘れてこの追跡劇に吸い込まれた。結末をもう少し感動的なものにすれば、良い後味が読了後に残ったと思うが、それでもアドレナリンを噴出させる抜群のエンタメ小説だった。

  • よかった。
    ハッピーエンドでほんとによかった。

  • ノンストップで読んでしまう話の進み具合!結末までのもっていきかた!更に結末カッコいい!最後だけ何度もページを戻して読み返し感動!
    最高に面白かったです!

  • 1つ目先の目的地に着いたら次のトラブルにぶち当たる、の連続で流れが途切れない。
    段落も短いので読みやすい。

    でもなぜか上の後半から飽き始めて、下巻の怪人との対決辺りまで読むのが辛かった。。

    伊坂さんらしい会話と展開なのに何故か読みにくい。

    ウイルス散布を防ぐところはハラハラしたけど、
    最後は借金も無くなり大団円で一安心!

    面白かったなーとは思うのだけど、なんかイマイチハマれませんでした。。

    ポンセが最後まで活躍しまくりで微笑ましかった(´∀`)

  • 謎の病気「村上病」、テロ、雷神サンダーボルトの劇場版上映中止、B29墜落の謎。
    様々な謎の中で進行する バディ物のストーリー。
    なかなか楽しめました。

  • 「あるけど、ない。」まさに、そういう小説。

  • 銀髪の外国人(怪人)から逃れつつ、「あるけどない」村上病の謎を追う。一応ミステリに分類したけど、なんだろう、冒険もの?エンタメ?
    ラストの展開はかなり熱い!本当にそんなにうまく行くものか(いくら金庫でも空調くらいあるはず)という気がするが、まぁ面白いからよし。
    ダメ押しのボーナストラックがさらによし。男の友情、というより腐れ縁?なんだかんだでお互い大切に思える関係っていいなぁと思う。地味にお互い喜んじゃってるのがまた。

  • 映画を文字起こしした様に場面が眼に浮かぶ。
    映像化を希望。配役をあれこれ想像して楽しめる。
    伊坂ファンとしてはストレートな展開過ぎてちょっと残念。

  • 「キャプテンサンダーボルト」(阿部和重 伊坂幸太郎)[電子書籍版]を読んだ。何がどうなってお二人がこれを書くことになったのかという事は存じあげないし、どういう形で創作して行ったのかも知らないのだけれど、なんだか相乗効果みたいなものが感じられなかったというのが正直な感想です。

  • 映画化を狙った?と邪推したくなる、キャッチーな一冊。なんだけど、1×1=1、みたいな印象が否めない。
    勝手に期待してしまった分、少し評価が低め。。(2018.6.1読了)

  • 化学反応が起きてるかというと微妙だが

  • ボーナストラックがとても伊坂さん
    #伊坂幸太郎 #阿部和重 #キャプテンサンダーボルト #相葉時之(バッティングセンターの人) #井ノ原悠(コピー機営業マン) #ポンセ(カーリー犬) #御釜 #五色沼 #村上病 #あるけどない #銀髪の怪人

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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