うみの歳月 (文春文庫)

著者 : 宮城谷昌光
  • 文藝春秋 (2017年11月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909604

うみの歳月 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 無名時代の、しかも現代小説ということに引っかかりつつ手にして、前半の川端康成チックな恋愛物がまったく好きになれず、正直失敗したなあと思いました。ところが自伝風作品「発見者」がすごくよかったです。嫁姑問題とか雰囲気は重いのですが、その重さは生きていくことというより生活していくことの重さで、自分も身につまされる部分があり、共感しつつ物語世界にはまりました。最後の「みずうみ」は人物の名前は変わってますが続編で、短い話で重さもなく、すっきり読み終わりました。この二作だけでも読んでよかったと思える本でしたね。

  • 【若き日に書いた貴重な現代小説を初公開!】無名時代に書いた現代小説五編と詩一編を初めて収録。故郷の風光を背景に、魅力的な女性が登場する。作家の軌跡を知る貴重な一冊。

  • 青痩の地、東京から落剥の思いを抱え郷里に降り立つ。毎日が平穏無事に過ぎてくれるように願っているだけの生活が淡々と過ぎてゆく。多少の波風はたつものの力むことなく静かな三人暮らしを送る。粗大ごみの山もカメラを向けてみると趣を漂わせる。人の営みの無残さもレンズを通すと途端に輝いてくる。人によって捨てられたものは死んだ物かもしれないが、カメラのファインダーの中では立派に生きている。つまらない風景と思わせるのは人間の目。心のありようが別世界を見せてくれる。

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