ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

著者 : 柚木麻子
  • 文藝春秋 (2018年2月9日発売)
3.67
  • (5)
  • (24)
  • (13)
  • (2)
  • (1)
  • 本棚登録 :269
  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910129

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 痛い、痛い、痛いーっ!

    今まで読んだ柚木麻子イチ、ヤバイっす。

    女友達との距離感が分からない、お嬢様キャリアOL栄利子。(まあ、読んでいく内に、男友達との距離感も分かっていない感があるけど)
    家が恵まれていて、お金もあって、仕事も出来て、見た目もキレイだけれど、女友達が出来ない。
    そんな栄利子が、お気に入り主婦ブロガーの翔子と出会ってからの、怒涛のストーカーぶりにまずはドン引きしましょう。

    連絡が取れなければメールラッシュ。
    どころか、突然の自宅押し掛け。
    話を合わせてくれないと不機嫌に。
    でもって後からゴメンねラッシュ。

    そうです。
    まさに「メンドクサイ女」のテンプレートと化していく。
    これ、男女の関係でもあるよね。
    そんなヤツだと思ってなかったと言われるまでの、変型を成し遂げてしまう人。

    しかし。これが女同士になると、不思議なことに関係を薄くすることは出来ても、バチっと断ち切ることが難しくなるのかな、と思った。
    同性だから、ずっと、分かり合えるのではないか。
    同じ視点で話が出来るんじゃないか。
    愛情ではなく絆なら、一生続くのではないか。

    ……何より、群れることの出来ない女は、欠陥品なのではないか。

    そんな幻想と恐怖の中で、栄利子は翔子を脅してまでも、親友としての契約を結ぶ。
    また、友達作れる側女子として登場する真織でさえ、自身の結婚式を親友たちへの生贄として捧げるために奮闘?する。

    女性タレントでも、同性に慕われる人とまったく受け入れられない人に分かれたりするけど(そして、同性に支持されることは一種のステータスにさえなるけど)あれって一体何なんだろう。
    女同士のもつれ合いヒエラルキーに、極力関わりたくないんだよな……と思ってしまう私は、ちょっと栄利子側に踏み込んでるんだろうな(笑)

    群れなくても自分一人でやっていける、と言い切れない弱さが、女性という立場にはあるのかもしれない。

    解説の重松清は『BUTTER』と重ね合わせて読んでいたけれど、私は『コンビニ人間』を思い出しました。
    普通であろうともがく、歪さ。
    自分の世界の押しつけか、相手の世界の押しつけという、ワンサイドゲームしか知らない関係。
    ただ、醜い衝突を繰り返すことで、おぼろげながら関わりの「形」を見つけ出しているようにも思う。
    そこを救いとして読めるといいな。

  • これはなかなか、えぐってくる物語

  • この小説の主人公は女性だが、同じ問題をかかえている男性も少なくないだろう。鈍感な人間が一番強い。

  • 男子も女子も独りになることを恐れてはいけない。
    昨今のSNSでは友達が多いことが「正」とされるが、その状況に疲れ始めている方も多いと思う。
    依存性が強いと思っている方、この本を反面教師にして独立してください。独りは自由になれます。

  • イライラ通り越して、恐怖だった。
    のに、読み進めて最後の方には少しだけ気持ちがわかるような気がしてしまった。

  • 怖い話だった。
    登場人物のキャラが強すぎて…。
    でも,重松清さんの解説を読んで腑に落ちる部分もあった。

  • こわっ。自分も女だけど、これだから女はイヤなんだと思っちゃう。ここまで大げさじゃないけど、誰でも少しは持ってる部分なのかな。。。こわっ。

    友達って、、、自然に仲良くなっていくものだと思ってたんだけど。合わない人とは仲良くならないし。これは友達ごっこでしょ。痛々しい。

  • 女性のいやな部分を存分に引き出した小説。
    はじめは全く共感できなかったけど、
    読んでるうちに、栄利子や翔子の持つ感覚は
    多かれ少なかれ女性は持っているのではと思い始めた。

    読み進めていくと不安になる小説だから、
    何か生活に大きな変化がある前は読まない方がいいかなと。
    余裕のあるときに読むと、客観的になれて面白いかなと思った。

  • タイトルに惹かれて購入。

    どの登場人物も痛々しい。
    男の自分でも心がエグられるような内容だった。
    同性の友達がいない、距離感をうまく掴めない、どこからが友達、家族って、SNS、他者との共感、多くのことを考えさせられる内容だった。

    最後に少しだけ光が見えた気がするのが、せめてもの救いだったと思う。

全27件中 1 - 10件を表示

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)のその他の作品

柚木麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
朝井 リョウ
恩田 陸
柚木 麻子
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)はこんな本です

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする