京洛の森のアリス (文春文庫 も 29-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910150

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにあるように「京都をベースにしたジブリ作品のようなファンタジー」。可愛くて癒された。軽い感じで読めて、だけど核心もついてくる。自分を偽らず、人に必要とされる、そんな仕事に就けたら幸せだなぁ。

  • 読みやすくて、めっちゃ面白かった。
    望月麻衣先生も「ジブリ」ファンらしく、このお話も「ジブリ」(『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』) のようなストーリで楽しめました。 益々、京都へ行きたくなっちゃった。
    魔法の言葉、それは感謝の言葉を忘れてはいけないもの。そして、自分を偽ってはいけないこと。自分が心から楽しめること。を学びました。
    次巻も楽しみです♪♪

  • 望月さんの作品が好きで、図書館で見つけて借りた。
    京都によく似た場所で繰り広げられるファンタジー?ファンタジーものはあまり読まないのだけれど、チャレンジ。
    ありすは両親を亡くして叔母のもとに行くものの、叔父の対応がひどく早く家を出たいと思う。京都の舞妓修行に出たと思いきや、ついたところは京都によく似た京洛の森?昔会った男の子との約束は?京洛の世界、自分に正直であることが生きていくために必要なこと。概念の違う世界でありすが見つけた仕事は・・

  • まさに京都を舞台にしたジブリファンタジーという言葉がしっくりきた。そこにアリスの設定が加わり面白い。
    ありすの辿りついた不思議のまちで、なりたいと願えば遠い現実ではなくまもなく叶う希望のように感じる。

  • 「森の中へ」
    辿り着いた先では。
    引き取ってもらえたのは嬉しいことだろうが、こんな生活をするぐらいなら施設の方が良かったのではないか。

    「殿下の巡行」
    ようやく気づいた。
    始めに言われた言葉の意味を理解しきれないまま過ごしていたからこそ、中途半端な存在になっているのでは。

    「天職と歪み」
    夢に見ていた姿に。
    それしか道はないのであれば仕方ないことかもしれないが、固定概念に縛られては楽しむこともできないだろ。

    「はじめの一歩」
    変わるために知る。
    ここに迷い込んでしまったのは偶然かもしれないが、自分と向き合う為に必要な大切な事なのかもしれないな。

    「大原の地図屋」
    金がない世界でも。
    仕方がなかったとしても、日が暮れそうな時間帯に警戒もせず一人で歩いているのは流石に無用心過ぎただろ。

    「森の秘密」
    運良く次の仕事は。
    何をしたら若返ったのか明確な答えがあるのだから、それを活かすことが出来る職種を探してみるべきだろう。

    「王太子の微笑み」
    遠目から見れたが。
    わざわざ車で迎えにきて連れられてきたのだから、迷い込んだという可能性は0である故に何故なのか謎だな。

    「あの日の真相」
    約束をした相手は。
    どこか人より秀でたものがなかったとしても、傲慢でなく感謝を伝えられていたら周囲の反応は違ったろうな。

    「陰と陽」
    助けにいくはずが。
    何があるのか分からないのだから、一時も警戒心を解くことなく常に周囲に気を配り行動しておうべきだろう。

  • あっという間に読了。両親を事故で亡くし、貧乏な叔母に引き取られ叔父にいじめられて進学することも出来ず、京都で舞妓になるため家を出るありす。かわいそうな境遇から最後はハッピーエンド…ってストーリーはありふれてるんだけど、なかなかファンタジーの中身がおもしろかった☆パラレルワールドの京都に行ったありすは、そこで自分の存在意義を模索していく。ちょっとジブリっぽいなと思ったら作者さん憧れてたらしい。これは中学生だったらどハマりしたろうなぁ☆可愛いお話でした☆

  • 京都によく似た異世界の京洛の森を舞台にしたファンタジーの第1作。ファンタジーとしては中途半端に感じる。京都を離れた方が良かったことない?あと2冊出てるので、次作に期待

  • 両親が亡くなったために叔母に育てられたありすが、故郷の京都に戻ってくる際に不思議な世界に入ってしまい、思い出の男の子に再会するまでのお話。
    リアリティとメルヘンチックが同居していて、それでいて自分の存在意義みたいなものも考える内容。
    ほのぼのしていて読みやすいけど、特に事件らしい事件も起きないので、人によってはつまんなく感じるかも。

  • 不思議の国のアリスは高校生の時に読んでから、なぜか心に残る作品である
    アリスの心を振り向かせたいばかりに不思議な物語を語る人生を送りたいものだ
    (この世界は並行世界、心のありようが自身に降りかかってくる)

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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