松本清張の「遺言」 『昭和史発掘』『神々の乱心』を読み解く (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167910211

作品紹介・あらすじ

推理小説の人気作家であると同時に、超一流の歴史研究家でもあった松本清張。

2・26事件など、近現代の出来事に新たな照明をあてた『昭和史発掘』は、

その代表作です。

そして、その成果からつながる未完の小説『神々の乱心』は、

清張が折に触れて「いつかあの話は小説にしておきたい」と繰り返し、

死の瞬間まで情熱に取り組んだ遺作です。



清張が生涯をかけて取り組んだ「昭和」と「天皇」。

2つの作品にこめられた清張の遺志を、作品の熱心な読者であり、

日本政治思想史の研究者でもある原武史さんが読み解きます。

みんなの感想まとめ

歴史と推理が交錯する深いテーマを持つこの作品は、松本清張の遺作『神々の乱心』と『昭和史発掘』を通じて、昭和という時代の本質を探求しています。特に『神々の乱心』では、天皇家や日本神話に迫る内容が盛り込ま...

感想・レビュー・書評

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  • 『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』からの『松本清張の「遺言」』。本屋さんの文庫コーナーでたまたま見つけて。文春新書で読んだことあったけど、文庫だったっけ?と、よくよく見たら新書の時の「神々の乱心」だけじゃなくて文藝春秋で掲載された「昭和史発掘」についても一緒になっていてお得!今年3月に放送されたEテレ100分de名著の松本清張シリーズの後、出版されているらしくホヤホヤの旧著でした。「隠蔽と暴露」では政治体制と官僚制と経済界に召喚され、「遺言」では天皇制に呼び出され、今、松本清張、大忙しです。それは、「昭和」という時代を大きく捉えることについてのニーズがかつてないほど高いからなのだと思います。新しい元号を迎えるこの一年、昭和をリセットするのではなくディスカバーする、ということが大切なのかも、です。

  • 例によって?鉄道がらみの記述が、マニアック。

  • 【清張の代表作と遺作に秘められた真実】厖大な未発表資料と綿密な取材で埋もれた事実に光を当てた『昭和史発掘』と宮中と新興宗教に斬りこむ遺作『神々の乱心』を読み解く。

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著者プロフィール

1962年生まれ。早稻田大学政治経済学部卒業,東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授,明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。98年『「民都」大阪対「帝都」東京──思想としての関西私鉄』(講談社選書メチエ)でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』(朝日選書)で毎日出版文化賞、08年『滝山コミューン一九七四』(講談社)で講談社ノンフィクション賞、『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『皇后考』(講談社学術文庫)、『平成の終焉』(岩波新書)などがある。

「2023年 『地形の思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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