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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167910266
みんなの感想まとめ
お金と幸せの関係を深く考察する物語は、突然巨額の資産を手に入れた主人公が、どのようにそのお金と向き合うかを描いています。読者は主人公の奮闘を通して、富がもたらす様々な影響や欲望の危険性を共に考えること...
感想・レビュー・書評
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1.著者;川村氏は、多彩な顔を持つマルチ人間。映画プロデューサー・小説家等。自宅にテレビがなく、幼稚園に行かず、小学生の頃は、父親と名作映画を毎週見続けたそうです。優秀な映画製作者に贈呈される『藤本賞』を最年少で受賞。初の小説「世界から猫が消えたなら」は21か国で出版。大ヒット作「君の名は」など、多数の作品を手掛け、国際映画賞等を受賞。
2.本書;宝くじで3億円を当てて億万長者になった一男(主人公)を巡る「お金と幸福」について考えさせる小説。一男は、失踪した弟の借金(三千万円)を返済すべく、昼は図書館司書、夜はパン工場で働く。そんな頃、老婦人に貰った福引券で宝くじを当て、それが3億円当選していた。この3億円を巡り、チャップリン等の偉人の言葉を噛みしめつつ、真の幸せを追求していく物語。7章構成。
3.個別感想(印象に残った記述を3点に絞り込み、感想を付記);
(1)『第1章』より、「九十九(一男の親友);“福沢諭吉の『天の上に人を造らず、人の下に人を造らず』ってやつ、知ってるだろ?” “あれ、『人間はみんな平等だよ』みたいな事を言っていると思ってるだろ” “違う” “その後にある文章を知ってるか?” “『実語教』に、『人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり』とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり” ・・・“つまりは『身分の貴賤上下は生まれながらのものではなく、学問の有無による』という事さ”」
●感想⇒『人間はみんな平等』について、『法の下に平等』と言われるように、人間は法的権利・義務においては平等です。但し、生活上での不平等感はあると思います。生まれた環境に差(資産の有無・親族関係・・・)があります。しかし、どんな環境であろうとも、この世に生を受けた以上、不平等を嘆いても仕方がありません。所与の条件で、目標を持ち、達成に向けての努力が重要です。その努力は、人生の糧となり、自信になります。また、『身分の貴賤上下は生まれながらのものではなく、学問の有無による』というのは、精神的な貴賤だと思います。健全な精神を作るには学問と道徳観ある人に学ぶ事です。道徳心の無い例です。“車に高齢者マークを貼っていながら、荒っぽい運転で交通ルールを守らない人” “スーパーで、ばら売りリンゴを数個買うだけなのに、置いてあるリンゴを全部素手でこねくり回す人”等、道徳心が欠如し、自分さえよければよいという考えなのでしょう。お金はなくとも、人への気配りが出来る人でありたいと思います。“氏より育ち” “人のふり見て我がふり直せ”ですね。
(2)『第4章』より、「九十九(一男の親友);最近ようやくボクも気付いたんよ。世の中、金じゃ買えへん事もぎょうさんあるって事を。プライスレスっちゅうやつやな。忘れられへん思い出とか、大切な友情とか、かけがえのない家族の愛情とかそういうやつや。そういう金で買えへん幸せっちゅうもんを幾つ持っているかっていうのが、人生の豊かさを決める」「そうプライスレスや・・・なんつって!んなはずあるかいボケぇ!この世の中、金さえあればなんでも済むやろ!」
●感想⇒しばしば、“お金があれば何でも出来る”と言われます。一理かも知れません。私事です。経済的に大学進学出来る状況ではありませんでした。それでも、学びたいという一心で、奨学金とアルバイトで何とか進学・卒業できました。その過程では、沢山の人に有形無形の温情を頂き、忘れる事はありません。恩師から教えて頂いた、“励ましや読むべき書物の紹介・・・”などです。自慢ではなく、お金には変えがたいものがあると言いたいのです。『この世の中、金さえあればなんでも済むやろ!』という割切った考え方には賛同出来ません。
(3)『第7章』より、「“人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ”チャップリンは言う。“戦おう。人生そのものの為に。生き、苦しみ、楽しむんだ。生きていく事は美しく、素晴らしい。死と同じうように、生きる事も避けられないのだから”」「僕たちは人生そのものの為に戦い、苦しみ、そして生きていくしかない。勇気と想像力と共に」
●感想⇒チャップリンは、子供の頃、貧困と苦難の日々で、救貧院に何度も収容される生活を送ったそうです。その後の努力で、映画史のなかで最も重要な人物の一人と言われるほどの成功を納めました。私は、チャップリン映画の中では、『街の灯』が好きです。そのラストシーンの会話です。『花売り娘「あなたでしたの?」、放浪者「目が見えるようになったのかい?」、花売り娘「ええ、見えるようになりましたわ」』目頭が熱くなります。このような感動はお金では買えません。“人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ”『ほんの少しのお金』は人それぞれです。私は、お金に変えがたい精神生活を送れれば、“衣食住出来るレベル+少しのα”で十分。生きるという事は、悪い出来事もありますが、勇気をもって乗越えれば、生きるって満更でもないのです。
4.まとめ;ビル・ゲイツが言っています。「うまくお金を使う事は、それを稼ぐのと同じくらい難しい」と。「ほとんどの宝くじ高額当選者は十年後、元の生活に戻ってくる」そうです。人間の欲求はお金だけではなく、精神的な喜びを求めると思います(手段として何がしかのお金が必要かもしれませんが)。それには、人との出会い、読書での知識習得・疑似体験・・・など、枚挙にいとまがりません。作家の五木寛之さんが書いていました。「人間は大人になって死ぬまでの間、お金の事で苦労しながら生きてゆきます。・・・お金の方が主役で自分はそれに振り回されているつまらない存在の様に感じられる事があります」と。人間は、生まれ育った環境が異なります。そうした中で、お金に振り回されず、自分ならではの幸せを願って、夢をもって生きていきましょう。(以上)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お金と幸せの答え探し」の話
急に大金を手にしてしまった主人公がどう大金と向きあうかを 読んでて一緒に考えさせられる作品
読みやすく、ページ数も多くなく 無理なくそして面白かったです
自分もギャンブルはしませんが、宝くじ大好き
ただ自分もまず「億男」にならないと始まらないですね
俺が宝くじあたったら まずやりたい事…
「とりあえずVolvicで風呂を沸かす」
器小さっ!!… -
以前、話題になったと思い購入。出てくる金持ちの言動が嫌すぎる。家に大金を隠し持ったり、競馬に明け暮れたり、金の宗教を作ったり。主人公自体が宝くじの大金に翻弄されていて、持っていかれたお金に執着して渡り歩いている。主人公の借金で逃げ出した嫁さんも、大金があっても駄目なら、どうすれば良いのかわからない。真意を求めようとして、もう一度読み進める気力が無い。お金はやっぱり戻って来るのだが、最後は娘とのシーンでヨリも戻るのかな?
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2025/08/24
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8番出口の元のゲームは知ってるんですが、あのゲームから物語を作るとなるとなかなかネタが限られてきて大変そうだなと思いました笑
やっぱり評価も...8番出口の元のゲームは知ってるんですが、あのゲームから物語を作るとなるとなかなかネタが限られてきて大変そうだなと思いました笑
やっぱり評価も割れてるみたいですね。
興味本位で映画をいずれ観るかも。2025/08/27 -
2025/08/27
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タイトルに惹かれて読みました(^-^)
お金は人を変えると聞きますが、もし自分が大金を手にしたらどう変わるだろう?と思いながら読んでいきました。宝くじが3億当たっても豪遊せずにちょっとした贅沢をしながら今の生活のまま暮らしていきそうな予感がします。
一男と万佐子さんの出逢い方がとても素敵なところや、登場人物に漢数字が使われているところがいいですね!
2023年大晦日に読み納め(?笑)したことをここに記す。 -
宝くじにより突然3億円手にした男の話。
その使い道を相談する為大学時代の親友九十九に会いに行き相談したがその夜一緒に豪遊し、朝気がつくと九十九と3億円が消えていて九十九の旧友3人に話を聞き、3億円を取り返していく物語。
富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど喉が渇いていく。
九十九は大金持ちになり「お金と幸せの答え」を見つけようとしていた。
お金によって奪われた大切なものは、欲。
富を得た多くの人間がそれで幸せを失った。
欲は人間を狂わせるがそれと同時に私たちを生かしている。
人生に必要なものは、それは勇気と想像力とほんの少しのお金という言葉が胸に深く刺さった。 -
お金と幸せの答えを探す本。
大金持ちになれば幸せになれるのか?よくある質問だ。幸せの定義は、人によって違うだろうが、お金が全てでないことは確かだ。想いを共有できる人がいて欲しい。
『人は、明日を生きるために"何かを欲する"生き物』そんなふうに考えたことが無かった。確かに、全て叶えられて、何も欲する事がなくなってしまったら、したいことも見つからなくて、なんてつまらない日々を過ごさなければいけないんだろう。欲というのは、明日への活力になるのだ。
『人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。戦おう。人生そのもののために。生き、苦しみ、楽しむんだ。生きていくことは美しく、素晴らしい。死と同じように、生きることも避けられないのだから___チャップリン』1度きりの人生。辛いこともたくさんあるだろうが、楽しんで生きていきたい。 -
お金と幸せの答え、というテーマを追いかけた物語。宝くじに当たった主人公は、15年ぶりに再会したかつての親友に3億円を持ち逃げされてしまう。彼と3億円を探す中で様々なお金の話を聞くことになる。
印象に残ったのは2つ。1つは、「どれほどお金を持っているかよりも、お金の使い方で人間がわかる」ということ。お金にルーズな人間が嫌われたり、気風のいい使い方をする人が慕われていたりすることからとても納得をした内容だった。
もうひとつは、「欲がないといけない」ということ。主人公の別居中の妻は、お金を手にして失うのは欲である、という風に言った。お金が手に入ることで欲がなくなるというのは全く考えたことがなく、新しい視点である。人生は欲があるから楽しいのかもしれない。
お金について何か考えたいという人はぜひ読んで欲しい。説教的な本ではなく主人公と一緒にぼんやり答えを追っていくような、それでいてなんだか現実的な話をしているような、そんな本である。 -
お金と幸せについて考えさせられる小説でした。
一男と九十九はどちらも良いやつ。会わなくなっても、信頼で成り立っている友情は素晴らしい。きっと一男も九十九のこと信じてたと思う。ほんと2人で百な関係素敵だった。
お金はあるに越したことはないけど、ありすぎても人生狂わすこともあるよねって思いました。お金を上手に使って、お金に狂わされない人生を歩みたいものですね。 -
お金の話。欲がありすぎても、無くてもうまくいかない
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図書館とパン工場で働く主人公に、三億円が当たるというあらすじを読んで面白そうと思って図書館で貸し出しました。でも、思っていた感じのお話の流れじゃなくて、、んーー。
もちろんお金と幸せについてのお話とは知っていたけれど。九十九さん、、そこまでしなくても一男さんに伝える方法が他にあったのでは?!と思ってしまった(笑)
一男と万佐子の出会い方が書かれていた場面は、素敵だなと思いました。
お金と幸福について考えさせてくれたのと改めて自分のお金の使い方を見直そうと思いました。 -
お金持ちの登場人物が皆幸せそうに描かれてなかったが、それが言いたかったことなのかも。
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三億円の宝くじを当て、いきなり「億万長者(億男)」となった図書館司書の一男(カズオ)が、大学時代の親友九十九(ツクモ)のもとを訪ねて行き〝お金と幸せの問題〟の相談に端を発する、奇想天外な青春小説。 九十九が一男の三億円と共に失踪する謎を追いながら、古今東西の偉人たちのお金にまつわる格言のアレコレ、落語の演目「芝浜」を絡ませて展開する物語は、「幸運と悲運」が循環する人生で〝人間に必要なもの〟を問いかける、真っ向勝負の黙考小説。
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読んでいる本と現実が一致する、あるいは現実が追いかけてくるという状況は往々にしてありますが、こんなにもシンクロしてしまうのは中々にきつかったです。「家族で幸せに暮らしたいだけ」と熱弁する一男を拒絶する万佐子は強欲で身勝手だと思うけど、それに反論できない一男と自分がもどかしく、そして苦しい。まどか(彼女だけが数字にまつわる名前ではないのも示唆的です)の背伸びを見るにつれ、なお苦しい。まあそこは私個人の感想であまり他人受けしないでしょうけど、そんな一冊でした。
もうちょっと一般的な事を書いておくと、大金によって翻弄される登場人物の描写、微妙な歪み方、そして満たされない感情(川村さんはここが上手いですよね、いつも)、その辺りの配合が実に良く練られていて、ぐいぐい読み進んでしまいました。結局結論はぼんやりとして、読者それぞれの心のうちにある。「青い鳥」以来のベタな展開かもしれませんけれど、私は好きです、このパターン。
落語がちょいちょい挟まれますが、「昭和元禄落語心中」を思いだして(またネタが被るんだ)ちょっと懐かしかったです。あれも原作読もうかなあ。
あ、一応書いておきますが、3億当てたわけではないですよ(笑)。 -
三億円という大金が手に入ったら、自分が願っていたことや、やりたいことなど幸せを手に入れることができるのか。
この本を読むと私たちはお金に振り回されているということを感じた。 -
お金とは?を考えさせられる本。ただストーリーには期待し好きてしまっていたせいか私はあまり面白くなかったです。
お金ってら紙切れなのに、あるのと無いのでは気持ちも周りも変わる。恐ろしいですよね...
そんな意味も含めて様々な視点で書いているところは面白いです。
※本の概要※
宝くじが当選し、突如大金を手にした一男だが、三億円と共に親友が失踪。「お金と幸せの答え」を求めて、一男の旅がはじまる! -
お金と幸せ。
この時代、生活が立ち行かなくなる最低限のお金がないのは、やっぱり不幸せに思う。
大金持ちは幸せなのかな?自分の仕事に見合った収入、お金は生きがいとか、色んな意味で幸せに繋がるのだと思うけど。
たまにテレビで、連れ合いや親の財産でセレブな無職な方々が豪遊してるのは…幸せには見えないな。
羨まし…くもないな。笑 -
大きな壺の中に大きな岩を入れていき、これ以上入らないところまで入れた。
この壺は満杯か?
⇨はい
その壺の中に、小さな石を詰め込み大きな岩の隙間に入れた。
この壺は満杯か?
⇨いいえ
その壺の中に、表面ギリギリまで水を詰め込んだ。
この有名な話に似てる。
上の例え話では、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は2度とないということを伝えている
壺は"人生"で置き換えて、岩や砂利や水というのは自分にとって大事なものを表す。
自分にとっての岩は、仕事なのか、家族なのか、友達なのか、お金なのか。
価値観の再認識をするいい機会になりますた
早く結婚したいです。 -
こんなに簡単に人を信じ
裏切られていく主人公にどきどきする。 -
「お金と幸せ」
この最難関のテーマに対して問いかけてくる物語り。
愛・信頼・夢
どれも当てはまる様な、当てはまらない様な…
「お金が無くても幸せだ」の「無い」は0を指してはいない。余分なお金は無くても幸せだってこと。
私が感じた答えは「お金は選択する自由を広げてくれる」かな
その自由を幸せと感じるところまでが、私が「お金があって良かった」って思えるキャパなんだろうな。
読んで何かを学べるかより、お金について考えるきっかけになった作品でした
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