億男 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 564
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910266

感想・レビュー・書評

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  • 先に言うけど『世界から猫が消えたなら』の概念の方が好きかな。

    途中から、展開は分かってしまう。
    ただ、結末をどうするか難しいだろうなあと思いながら読んでいた。

    「億男」はお金にどんな答えを見出すのか、そして妻と娘にどんな答えを見出すのか。

    何かを得れば、何かを失う。
    それは、当たり前のことなんだろうか。
    生きていく上で、全ては得失だとは言える。
    でも、「何か」を得ることに関わって「何か」を失ってしまう、そういうものなんだろうか。

    それがなくても、生きていける。
    それがなくては、生きていけない。
    今の自分にとっての、知足の範囲みたいなものは考えさせられる。

    それなら、お金があって変わってしまった自分は「失って」しまったものに入るのだろうか。

  • 「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

  • ずっと身近にありながらもその正体はよく分からず、多すぎても少なすぎても困ってしまう「お金」。一男(かずお)と九十九(つくも)という二人を主人公にしながらもこの本の真の主役はお金かも。チャップリンやサウンドオブミュージック、落語に実在の人物たちの名言などが散りばめられていてストーリーそのものよりそういった雑学みたいなことが面白かったです。ストーリー(というか主題というか)の「お金」と幸せの関係については結局というかやっぱりというか、各自お考えください的な終わり方で不完全燃焼。映画化されるそうで文庫版の解説は主演俳優さんが書かれていました。

  • 2018026

    突然、3億円が手に入った男のお話。

    お金は手段であって、目的ではないと言うけど、お金があれば、悩みの半分は解決するのかなと思ってしまう。対人関係が苦手だけど、お金があれば働かなくても生きていけるという選択肢もあると思う。生きていく上で大部分のプロセスはお金を稼ぐことにあるような気がします。

    最近流行りのビットコイン、株式投資。ひとの欲望を増幅させる役目を果たすのが現金。

    それでも所詮、ひとが作ったシステムでしかない。たかが現金。されど現金。

    チャップリンの人生に必要なもの。それは勇気と創造力と、ほんの少しのお金さ。
    ほんの少しのお金に振り回されるひとと、振り回されないひとの差ってなんでしょう。

    個人的には、健康と時間が人生の資産だと思う。

  • 金を持っていると人から見られる目が変わる

  • お金にまつわる様々な金言や、落語、チャップリンの言葉。「人生に必要なのは勇気と、想像力とほんの少しのお金」。ストーリーは落語の「芝浜」を現代に焼き直した面白さ。
    お金があったら本当に幸せなのか?と自問自答することができる小説だった。

  • かなり話が飛躍していますが、言いたい事は伝わってくる。
    取り敢えず、宝くじ当たって良かった。
    奥さんの態度だと難しそうだけど
    昼夜働いてきた彼に
    家族の時間が取り戻せますように。。。

  • 本当に幸せなことと、本当に悲しいことは似ている。1番心に残ったのに、1番わからない。
    落語をちょっと知ってたからこそ楽しめた部分があってうれしい。

  • 面白かった!!
    働く全ての人に、1度は読んでみてほしい。
    途中でつまんないと投げ出すのも、はまりこむのも
    そこに答えがある気がする。



  • 復習するために、映画を観に行く。

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プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。

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