億男 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 761
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910266

感想・レビュー・書評

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  • 先に言うけど『世界から猫が消えたなら』の概念の方が好きかな。

    途中から、展開は分かってしまう。
    ただ、結末をどうするか難しいだろうなあと思いながら読んでいた。

    「億男」はお金にどんな答えを見出すのか、そして妻と娘にどんな答えを見出すのか。

    何かを得れば、何かを失う。
    それは、当たり前のことなんだろうか。
    生きていく上で、全ては得失だとは言える。
    でも、「何か」を得ることに関わって「何か」を失ってしまう、そういうものなんだろうか。

    それがなくても、生きていける。
    それがなくては、生きていけない。
    今の自分にとっての、知足の範囲みたいなものは考えさせられる。

    それなら、お金があって変わってしまった自分は「失って」しまったものに入るのだろうか。

  • 「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

  • 借金を抱えた主人公が、3億円もの大金を手にし、どう行動したら良いのか。ふと、お金と幸せの命題を解くため、親友の元を訪ねることになります。そして親友とともに消えた3億円を取り戻すべく、親友をめぐる人々を探し話を聞いて行きます。主人公と親友の九十九を通して、自分にとってのお金とは?幸せとは?色々考えさせられました。自分の置かれている立場により、その二つのバランスが微妙に変わるだろうなあ。とりあえず、わたしは今が幸せです

  • 借金を肩代わりしたことをきっかけに幸せを失った主人公が、宝くじの当選によって幸せを取り戻せるかという話。 お金は選択肢を増やす。しかし選択肢ばかり増えてもそれ自体は幸せじゃない。自分にとって幸せな選択肢を選ぶこと、つまり使い方も大事なんだと当たり前のことを思った。

  • ずっと身近にありながらもその正体はよく分からず、多すぎても少なすぎても困ってしまう「お金」。一男(かずお)と九十九(つくも)という二人を主人公にしながらもこの本の真の主役はお金かも。チャップリンやサウンドオブミュージック、落語に実在の人物たちの名言などが散りばめられていてストーリーそのものよりそういった雑学みたいなことが面白かったです。ストーリー(というか主題というか)の「お金」と幸せの関係については結局というかやっぱりというか、各自お考えください的な終わり方で不完全燃焼。映画化されるそうで文庫版の解説は主演俳優さんが書かれていました。

  • 2018026

    突然、3億円が手に入った男のお話。

    お金は手段であって、目的ではないと言うけど、お金があれば、悩みの半分は解決するのかなと思ってしまう。対人関係が苦手だけど、お金があれば働かなくても生きていけるという選択肢もあると思う。生きていく上で大部分のプロセスはお金を稼ぐことにあるような気がします。

    最近流行りのビットコイン、株式投資。ひとの欲望を増幅させる役目を果たすのが現金。

    それでも所詮、ひとが作ったシステムでしかない。たかが現金。されど現金。

    チャップリンの人生に必要なもの。それは勇気と創造力と、ほんの少しのお金さ。
    ほんの少しのお金に振り回されるひとと、振り回されないひとの差ってなんでしょう。

    個人的には、健康と時間が人生の資産だと思う。

  • 映画化を前に、読んでみたかったので手を出す。テーマはお金と幸せの答えとは何か。220ページほどの中編小説だが、最終的にその答えは読者に任さられているんだなという印象。人物描写や展開には少し物足りなさも残る。

  • 映画が気になっていたので、その前にと思い、手に取りました。

    場面設定が少し無理矢理だなぁと思うところもありましたが、楽しくさくさく読みました。

    「もしお金持ちだったら、幸せになれる‼︎」と思っている時に手に取ったら感慨深いかもしれない。

    そしてお金の話をできる友情って凄いなと思った。

  • 小説というよりも自己啓発本にストーリー性を持たせてみましたという印象。サクサク読める。特にそれ以上でもそれ以下でもなし。

  • いろんな人が出てくるけどありがちな設定という気が。

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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