ある町の高い煙突 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910365

作品紹介・あらすじ

明治38(1905)年、買収によって茨城の地に開業した日立鉱山。やがて鉱山の宿命ともいえる煙害が発生。亜硫酸ガスが山を枯らし、農民たちの命である農作物までも奪っていく。そこで、立ち上がったのが地元の若者・関根三郎(モデルとなった実際の人物は関右馬允)である。郷士であった名家に生まれ、旧制一高に合格、外交官という夢に向かって進んでいた。しかし、祖父・兵馬が煙害による心労で倒れ、人生が変わる。こうして、地元住民たちと日立鉱山との苦闘のドラマが幕を開ける。試行錯誤の末、1914年、当時としては世界一の高さを誇る155.7mの大煙突を建設し、危機を乗り切るのであった。足尾や別子の悲劇がなぜこの日立鉱山では繰り返されなかったのか。青年たちの情熱と今日のCSR(企業の社会的責任)の原点といえる実話を基にした力作長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 「ある町の高い煙突」
    公開日:2019年6月
    1910年。茨城県の地主の家に生まれ育った関根三郎の村で、隣村にある日立鉱山によって煙害が発生していた。三郎の祖父・兵馬は鉱山会社へ掛け合いに行くが、煙害は我慢するよう一方的に言われてしまう。兵馬の死後、三郎は煙害に立ち向かうことを決意した。
    キャスト: 井手麻渡、渡辺大、小島梨里杏、吉川晃司、仲代達矢
    監督:松村克弥
    Twitter https://twitter.com/takaientotsu

  • 新聞の書評で紹介されて読んでみた。日立に住んでいた事もあったがこの煙突の事は知らなかった。企業が地元と共存していく上での参考事例になるお話。

  • 【映画化決定! CSR(企業の社会的責任)の原点に迫る】日立市の象徴「大煙突」は、百年前にいかにして誕生したか。煙害撲滅で、住民との共存共栄を目指す企業。奇跡の実話を描く長篇。

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著者プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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