女ともだち (文春文庫)

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 428
感想 : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910389

作品紹介・あらすじ

村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都――当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か……微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説アンソロジー。コワくて切なくて愛しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。

感想・レビュー・書評

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  • COPY 村山由佳
    ト・モ・ダ・チ 坂井希久子
    卵の殻 千早茜
    水底の星 大崎梢
    こっちを向いて。 額賀澪
    ブータンの歌 阿川佐和子
    ラインのふたり 島津輝
    獣の夜 森絵都
    8人の女性作家による、女性ばかり出てくる8つの短編集。豪華な顔ぶれの短い話が詰まっているから読み終わるのがあっという間でなんとももったいない。けど、読んだことのない作者の作品を読んで興味を持つきっかけとしていい機会になったかも。
    男性目線でよく描かれるような、勘違いとか思い込みによるおかしな描かれ方を全くしてないから、不快感がなくて安心して読める。その代わり女同士のイヤな感じの世界観はごまかしがなく描かれてしまうから、思い当たるフシがある分、胸が痛い。

    COPY
    あーいるいる。こういう子。と思わせておいて、えっ、そうなの?というどんでん返し。佐智子が大学辞める理由とか、玲がなぜそんな回りくどい方法を取るのかよくわからなかった所があった。
    ト・モ・ダ・チ
    人との距離感をすごくうまくやっていけてる、と思わせる早苗。途中、普通なら1時間で終わらせる入力作業を指1本で午前中いっぱいかかっているあたりからあれ?と思わせて、やっぱり、問題のある女子はキミだったのね。怖い怖い。
    卵の殻
    いいよいいんだよ。遼子さんは何も間違ってない。私だってそうしたいと思うもの。普通はそこまで出来ないけど。
    水底の星
    子ども時代のスイミングスクールでの話。女ともだちというよりもスポーツを習うということに主体がある。けどやっぱり女子同士の嫉妬や怒りで起きてる話だから、やっぱり女友達の話なのかな。自分の生きてきた中でも思い当たることがたくさんありすぎて、ずっしりきた。裕のその後が気になる。

    こっちを向いて。
    あまりピンと来なかった。仕事上の付き合いの人とは所詮仕事が切れたら赤の他人なのか?というような話?いい大人の女性が二人でいつまでもメニューを決められないでいるところとか、私情でクライアントの無理な値引き交渉にダメと言えない所とか。読んでいてイライラ。仕事の出来ない女だってそこまでバカじゃないだろう。

    ブータンの歌
    学生時代の思い出せないくらい地味なクラスメート。たまたま再会して、いつの間にか自分に元気をくれる、すっごく大事な存在となっていたようだ。もう会えないけれど。なんだかいい話。ほっこり。

    ラインのふたり
    工場のラインで仲良くなった二人。何でもない日常なんだけどおもしろい。毎日こんな感じでいいじゃないか。と思わせてくれる。

    獣の夜
    これはね。いいよいいよー!自由!
    肉を食べて、ボトルを空けて、思うがままに自由に生きるのさ。乾杯!イェイ!って感じ。読後感爽快!

  • 女友達ってこんな感じーと、うなづける物もあって楽しめました。

    とくに一話目、二話目のは怖かった〜 

    思い当たる節ある。

    女の人って友達にも依存する人結構いるよね。
    友達の取り合いとか。
    私だけの◯◯ちゃんみたいな。
    ヤキモチ妬かれたり。

    恋愛時と似てるのかもね。

    女の私で面倒くさいと感じる子は、やはり振られたり離婚したりしてるもんな。


    男女限らず依存する人って、魅力ないのよ。
    気をつけないとね。

  • ドロドロから始まり
    清々しく終わる、いい構成。

    こっちを向いて。は
    この年齢で読むと響く内容。

  • 8人の女性作家のアンソロジー
    村山由佳
    坂井希久子
    千早茜
    大崎梢
    額賀澪
    阿川佐和子
    嶋津輝
    森絵都

    額賀澪さん、嶋津輝さんは初めましての作家さん。
    ”女ともだち”って…
    ちょっと恐ろしい…

  • *村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*

    前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
    特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳取らないとわからないかも。型に嵌らず反旗を翻す二人がカッコよくて、痛快な物語。

  • 女性作家8人の短編。どれも面白かった。ゾクっとしたり、女友達ってそうだったなーと身に覚えもあるものもあり、やはり女性作家だけにリアリティがありつい肯いてしまった。初めましての作家さんとも出会えるのが短編を楽しむ醍醐味でもある。

  • 額賀澪さんの「こっちを向いて。」は読んでいて切なく共感しました。
    社会人になってからの友達作りがテーマ。私自身も大人になってから友人を作ることの難しさを常々感じていたので。

    恋愛と友情は異なるものとはいえ、友情も「両想い」にならないと成立しないという現実。そして、仕事上の建前のお付き合いと、プライベートでの本音のお付き合いの垣根をどう乗り越えるのか、という難題。
    そこに果敢に挑戦しようとする主人公。

    お仕事や趣味を通して知り合って、素敵な方だな、と思って、もっと近しくなりたい、プライベートで会いたい、と思うような出会いがたまにある。稀なことだからこそそのチャンスを成就させたい。
    でも大体が私の片思いで終わります。もしくは「あれ、思っていたのと違うな」で終わります。それくらい大人になってからの女友達づくりは難しい。
    何度かの失敗を経て、諦めの気持ちが心に充満する。
    だからこそ、今いる少ないけど気の合う友達を大事にしなくてはと思うのです。

  • 今の女友達、過去の女友達、あの頃とは違う女友達、
    女友達について書かれた8つのアンソロジー

    前半は重たく後味も悪く、このまま最後まで重たい内容であれば
    読むのをやめようかと思いながら読んでいると
    後半は風通しがよくなった

    獣の夜は、大人になった今読むからわかる
    清々しい夜だと感じた
    きっと学生時代の私が読んでも雰囲気しかわからなかっただろう

  • 全体的に「女ってコワイ、友情って一歩間違えると執着なのか…?」というオチが多い短編集ですが、そんな中だからこそ、阿川佐和子・森絵都の二編の友情が引き立ちました。
    特に森絵都の短編は、話の転がり方がぶっ飛んでいるし登場人物がいろんな意味でユルすぎるのですが、そんなめちゃくちゃな中から描かれる女の友情が不思議で元気づけられました。

  • 女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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著者プロフィール

1964年生まれ。立教大学卒業。『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞受賞。『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『放蕩記』『天翔る』『天使の柩』『嘘LoveLies』『はつ恋』『風よあらしよ』など。エッセイに『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』などがある。

「2020年 『雪のなまえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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