まったなし (文春文庫) まんまことシリーズ 5

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910440

作品紹介・あらすじ

俳優・福士誠治さんも絶賛!大好評「まんまこと」シリーズ第5弾!江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、大好評の短編連作シリーズの第5弾!独身で嫁取りの話がひきもきらない清十郎ですが、いったいその理由は?未だ妻を亡くした悲しみが癒えない麻之介、養子に入った家で年齢の離れた許婚のいる吉五郎、そして彼らの親友で大金持ちの金貸し丸三とその妾のお虎。いずれも清十郎の運命の人が現れることを願っているが、様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。町名主の跡取り・麻之助に「真真事」は見抜けるか!祭りのための寄進が今年に限って集まらないのは?(「まったなし」)。消えた子犬が発見された場所と火事の因果関係は?(「子犬と嫁と小火」)。大江戸とは思えぬ見知らぬ景色から帰る方法は?(「運命の出会い」)。幼い子供を悪名高い高利貸しに預けたのは一体なぜ?(「親には向かぬ」)。婚礼用の白無垢に染みを付けてしまったのは誰?(「縁、三つ」)。親友・清十郎の縁談が一向に進まなくなった理由は?(「昔から来た文」)。

感想・レビュー・書評

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  • 2021. 読了
    前回読んだのに全然忘れて借りてきてしまった。

    まんまこと 第五弾
    モテモテの清十郎の結婚をすすめる回

  • まんまことシリーズ第5弾。
    麻之助はお寿ずさんを喪った悲しみから一歩ずつ立ち直ってきている感じ。
    だけど清十郎の縁談話でお由有さんにも別の縁談話が持ち上がったけれど、結局麻之助との縁は無かったんだねぇ。

    「縁、三つ」に出てきたもめ事、長治郎、おしん、お真知の三人のお話。
    読んでいて、お真知の底意地の悪さというか、根性の悪さが浮き彫りになって、真相がわかっても全然同情できなかった。ちゃんと仕立て代と慰謝料分は弾んだんだろうか。将来この根性悪を嫁にする人は周りを不幸にするだろうなーと。兄妹揃って似たもの兄弟だったな。

    「子犬と嫁と小火」の犯人に対する麻之助のあさってな同情の仕方もなんだろうな~と。放火は現在においても重罪だし、年端のいかないのが遊び半分でやったから許してやろうはおかしいと思う。大人と同じように裁いて償わせたほうが後々良かったのでは、ともやもやした。

    全体的に犯人…というかもめ事を起こした人たちがろくでもない、同情もできないような悪党だったり根性悪ばかりで、もう少しスカッとする解決を希望したけど、長治郎の言葉に、とっちめるのは簡単だけど、そうもできない事情があるのね、とやるせなくなった。

    お安さんと清十郎の話だけが救いだったかな。

  • いいお話

  • 麻之助が単なる怠け者ではなく、実は他の人たちより知恵と優しさを持ってトラブルに対処していることが少しずつ周囲に認識されてきた感じがする。
    この時代の恋愛や結婚は不自由さと妙なおおらかさが面白い。
    最初の頃はイマイチ起伏が乏しいシリーズだと思っていたけれど、だんだん良さが分かってきた気がします。

  • お気楽息子の麻之助の元に次々舞い込む厄介事。結構真面目に働いてるのに周囲の人の評価低過ぎで報われないね。
    数多な縁組に悩む親友清十郎にもついに運命の人が…。
    そしてお由有と幸太の真相が明らかに。
    今までお由有を少し疎ましく感じていたけれど、あまりに可哀想で…。
    皆良縁に恵まれ、幸せになってほしい。

  • まんまことシリーズの第5弾は、短編6編という構成でしたが、今回は、主人公の麻之助を中心としながらも、親友の清十郎の嫁取りがメインテーマでした!紆余曲折ありながらも最終的には嫁が決まり、めでたしめでたし!といったところです。早いところ続編をいってみます!

  • 最近人と人とのご縁を感じさせられるものをよく目にしたが、こちらもそう…
    どんな風にあるものかは、後々となればわかるけど、きっとその時はなんとなく~しか思わないんだろうな~。
    今回は素敵なご縁が多かったけど、悪い人もいた。
    今後は大変なことが興りそう。

  • 前作を読んだのが、かなり前だったので、入り込むのに、時間がかかった。でも、問題なかった。

  • 面白かった!
    しゃばけよりも好きになってきたかも。
    清十郎を初めていい男だと思った。
    おゆうさんはかわいそうだな。
    救いがない可哀想さだな。
    どうにもならないのだな。
    切ない。

  • 再読だった
    清十郎がしあわせになれそうで嬉しい
    麻之助はまだまだ考えられないよねえ
    初恋の人とは結ばれないのが彼らの縁なのかねえ

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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