波止場浪漫 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167910679

みんなの感想まとめ

明治から大正にかけての日本を舞台に、博徒の大親分として名を馳せた次郎長とその養女けんの物語が描かれています。けんは、幼少期から次郎長とその妻おちょうに可愛がられ、成長するにつれて清水の人々のために尽力...

感想・レビュー・書評

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  • 時は明治。
    博徒の大親分として名を馳せた次郎長。老いた今は清水のために働き開港に奔走する。
    その養女となったけんは、幼い頃から次郎長と妻おちょうに可愛がられ、船宿末廣のおけんちゃん、波止場のおけんちゃんと呼ばれていた。
    長じて養父母譲りの義侠心で清水の人々のために心を砕くけんだが、心の奥深くには忘れがたい恋を抱えていた…。
    波止場の活気と喧騒、明治から大正にかけての日本の混乱を背景に、この時代ならではのままならない恋を描く。
    憎むべき相手でも憎みきれず手を差し伸べてしまう、手に負えないと分かっていても抱えてしまう、そんなけんを頼って次々と問題を持ち込む人々。
    その中で心の拠りどころとなる唯一が恋人の存在であるのに、もう少し欲を出してもいいのでは、とやきもきしてしまった。
    とはいえ、史実とフィクションとがうまく絡みあった興味深い一作だ。

  • 【清水の次郎長の娘の運命の恋!】稀代の侠客として名を馳せた次郎長。ご維新以降、旧幕、官軍入り乱れる清水で名士となった。その養女のけんの身も時代に翻弄される。

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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