極悪専用 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167910785

作品紹介・あらすじ

ノワール×コメディの怪作!

裏社会の大物を祖父に持つ俺は、ヤンチャが過ぎた代償に、奇妙なマンションに管理人助手として送り込まれる。そこは武器でも毒物でも持ち込み自由、死体が出たら管理人が処分するという、入居者全員極悪人の最凶マンションだった!

CIAクズレ、毒物マニアのばあさん、二重人格の美女、爆弾マニアの外国人など多士済々の入居所たち。ゴリラのような管理人・白旗にこき使われ、爆弾の処理やヤクザの襲撃を何とか乗り切る俺だが、やがて、マンションのなかがにわかにきな臭くなる。きっかけは、住人である二人の殺し屋美女。その二人を巡り、謎の管理人・白旗の意外な過去も明らかになる……。命がけで業務をこなす俺に、明日はあるのか!?

解説・薩田博之

みんなの感想まとめ

反社会的勢力が集う高級住宅「リバーサイドシャトウ」を舞台にした短編集は、個性的なキャラクターたちと緊張感あふれるストーリーが魅力です。主人公の拓馬は、祖父の影響で裏社会の管理人として奮闘し、成長してい...

感想・レビュー・書評

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  • 極悪人しか住まない、「反社会的勢力」による、「反社会的勢力」に属するもののための、専用高級住宅である「リバーサイドシャトウ」を舞台としたアウトローなどたばた短編集。
    反社会的な物語はあまり読まないが、引き込まれる舞台設定と面白いキャラクターたちで読む手が止まらなかった。
    私は一見普通に見える優しげなおばあちゃんフルヤさんと、2人目の主人公と言っていい管理人の白旗がお気に入り。
    悪者にも何者にも侵されたくない平穏が欲しいのだと、当たり前のことを実感する話だった。

  • 祖父の七光で悪さ三昧の半端者が裏社会の極悪人専用のマンションの管理人になり奮闘して立派な裏社会の男に成長していく。
    なんでもありのノワール小説。

  • 「空港で売れている本No.1」とのことなので、気になり手に取りました。
    武器持ち込みOK、毒物持ち込みOK、死体の処分サービス付き、まさに「極悪専用マンション」を舞台とした連作短編。
    警察や政治家も恐れる裏の世界のドンである祖父の存在を盾に、自堕落な生活を送っていた望月
    拓馬。
    調子に乗りすぎて、祖父にお灸を据えられる形で、リバーサイドシャドウの管理人助手を務めることに。
    まるで獣のような管理人の白旗、いきなり切りつけてくる狂人、雨に毒物を混ぜて遊んでくる老婆、出身国不明の怪しすぎる外国人等々、個性的なキャラクターが沢山出てきて、読んでいて飽きることがありませんでした。
    出てくる人物は皆ネジが飛んでいるので、一歩間違えたら死ぬという緊張感のある世界観なのですが、コメディ色も強く、拓馬と白旗のやりとり等々笑えるシーンたくさんあって、しかも過剰にグロテスクでないので、軽い気持ちでずっと読めました。
    最初は情けなかった拓馬が、居住者との様々な修羅場を潜り抜け、少しずつ逞しくなっていくサクセスストーリーが展開されていて、なんだか自分も頑張ろうと前向きになれる作品でした。

  • 何でもありのトンデモマンション。
    裏社会の大物祖父にヤンチャが過ぎた代償に、裏社会専用のマンションに送り込まれる。
    なんでもありのマンションにもルールがあり、それは破ると退去処分に。
    マンションでは様々なエンターテイメントが繰り広げられ、コメディ要素⁈も加わった作品

    テンポが良く物語りが進んで行き面白い作品でした。もうちょっと詳細知りたい所もチラホラと。
    他の住民の絡みをもう少し見たかったのが、心残りかな。

  • タイトルはつまらなさそうだったけど割と面白かった。ぶっ飛んだ設定でテンポも良いが、終盤はちょっとゴチャゴチャした感じはある。

  • 裏社会の大物を祖父に持つ俺は、ヤンチャが過ぎた代償に、奇妙なマンションに管理人助手として送り込まれる。そこは武器でも毒物でも持ち込み自由、死体が出たら管理人が処分するという、入居者全員極悪人の最凶マンションだった!

    そんなにあっさりと人殺しちゃいかんだろう。
    殺された人の親に気持ちになれよ!
    最後はおねえちゃん同志の殺し合い・・・
    何というかエンタメと割り切って読了

  • 表紙から見える設定がおもしろそうすぎてハードル上がりすぎてしまった。おもしろそうなキャラクターがせっかくたくさん出てくるのにあまり活躍を見れなくて残念だった。設定が好きなので続き読みたい。

  • 話は無茶苦茶だけど、たまにはこういうのもいいかと。設定勝ち

  • 気軽に楽しめるハードボイルド。
    アルバイト・アイ的な感じで、ライトノベルより。
    軽い感じで裏社会を描いてて、実際にもあるかもねという内容で面白かった。

  • ちゃらんぽらんの主人公が本当の悪を知って、改心?し成長する話と。
    住んでる、関わる人達のはちゃめちゃ具合も私は楽しく読めました。

  • 日曜日は戦争

    特別回収費、百万円プラス消費税
    (値上げ→百二十九万六千円)
    消費税かかるんだ…

  • テンポが良くて面白かったけど、尻すぼみ感が否めない。ぶっ飛んだ設定はだいぶ好きだった。


  • タイトルと内容はとんでもないが中身はとても人間味あふれる内容。感動すら覚える作品。とても読み応えがあり、読みやすかった。

  • 図書館で借りた本

    極悪人専用のマンションが舞台。マンションに入居した住人が主人公かと想像してたけど、主人公はマンションの管理人助手だった。これはこれで面白い。

    マンションの住人は、共用部分で知らない人を見ると、自分への追っ手である可能性からすぐに殺そうとしたりする。死体が出ても100万ほどの処分費を払えば始末してくれる仕組みが整っている。このマンションの中では、犯罪が軽い。

    マンションの中には住人しか入れず、警察も来ない。月額100万とか200万とか高額な家賃が払える犯罪者が、自身の安全を買う。このマンションの中にいれば恨みを買ったヤクザも入ってこられない。一方、守る守らないはあるにしても、住人同士のトラブルはご法度。マンション内の独自なルールに対する違反があれば即退去。このルールで、マンション内の治安が保たれている。

    このルールを守らせるため、あるいはマンションの外からの攻撃から守るため、ターミネーターのような活躍をする管理人が、このマンションを管理している。主人公は裏社会の大物の孫。祖父の威を借り、街で好き放題をして祖父に見限られそうになるが、最後のチャンスでこのマンションの管理人の助手をさせられる。逃げれば待つのは死。仕方なく仕事を始める。しかし、この仕事もうまく生き延びられないと、死につながる。ちゃらんぽらんだった主人公は徐々に成長していく。

    意外に面白い。

    管理人を含め、住人が個性的。トラブルの解決方法も個性的(犯罪的)だったりする。本来は重い犯罪なのだろうけど、この小説の中で起きると軽いので読みやすい。最後のドタバタは、ありふれた感じになってしまって残念。

  • 終わって欲しくないくらい面白かったです!
    望月&白旗コンビ最高!
    望月には助手ではなく管理人まで登りつめてほしいですね◝(๑꒪່౪̮꒪່๑)◜

  • 祖父ちゃんの威光を笠に着て好き放題やってた男が、とあるマンションの管理人助手を任される。そのマンションには極悪人たちが世界中から入居していて…。

    ノワールコメディって言うんですってw
    確かに入居者たちのバックボーンは、とんでもない設定だから、常人では考えられない管理業務が行われているわけです。
    助手の前任者は短期間で絶命していて、チンピラ上がりの主人公もいつ殺されてもおかしくない極悪専用マンションなのですw

    こーゆー設定だと笑いに傾きがちだけど、そこはほれ、ハードボイルド作家さんらしく「ノワール作品」なワケです。
    ゴリラ風貌の両頬に傷を持つ管理人の不気味な寡黙さ、すぐ「廃棄」し「特別処理」しようとする管理人の指示のもと管理業務の下積みを経験する主人公の成長譚でもあります。

    にしても、女の狂暴さは半端ない。そして、やたらとモテる管理人とか非道な祖父ちゃんとか、キャラが面白かったです。
    主人公が最後まで生きてて、よかったよ~。

  • 殺し屋や詐欺師や闇医師など裏稼業の人、某国の亡命王族、警察・殺し屋・CIAから追われる人など、ヤバい人しか入居しない賃貸マンションを舞台に、住み込みの管理人とその助手が数々の騒動に巻き込まれるコメディタッチのハードボイルド短編集。
    登場するマンション住人はキャラが濃すぎで加減知らずで、とても楽しい。「めぞん一刻」の住人が「うる星やつら」の登場人物ばかりだった…というイメージ。
    実は管理人助手の成長物語だったという構成も非常に楽しめた。

  • 思考停止で読める
    1クールのドラマみてるかんじ

  • もっとハードボイルドな内容を期待したが本作は全く路線が違った。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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