つまをめとらば (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.00
  • (9)
  • (16)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 107
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910808

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 藤沢周平に負けず劣らずの素晴らしい内容。男女の機微を会話の中に上手く入れ込んでいて、いたく共感出来る。

  • 時代ものの短編集。男女の縁があったあと、どうなったかが色々なパターンで書かれている。設定がきっちりしているためか、1つ1つの編に読みごたえがあって楽しい。
    下手をすると一揆になる藩の飛び地に一人で赴任する「ひと夏」、亡くなった妻の書いた本を読むか悩む「つゆかせぎ」、妻目線の悩みが書かれる「乳付」辺りが印象に残った。

  • 藤沢周平の方が好きだな。
    つまをめとらばは、面白い話しばかりだと思うけど、
    料理で例えるなら味付けが濃くて…この1冊でお腹いっぱい。
    藤沢作品の様に、味付けは薄く、でもダシは良く味わえる作品の方が好み。
    全体が現代の匂いがする。
    江戸時代の情緒が漂わなかったなぁ。

  • 太平の世、江戸時代
    下級武士たちの恋と友情、生活を描いた短編集

    時代は変われど、男女の仲は同じ。
    どの話もちょっと捻った終わり方が楽しい

    ふわ~っとした読後感

  • ひともうらやむ、つゆかせぎ、乳付、ひと夏、逢対、つまをめとらば
    の6編。
    どの作品もなんとなくさわやかな読後感が残る、柔らかい春風のような読み終わりだった。
    いい作品集だった。

  • 「乳付」は良かった。

  • 読みやすい時代物で助かった。表題作以外も基本的に男と女の関係が中心かもしれない。通り一遍じゃない話で微妙に落ちが予測しづらいのが良かった。

  • 一定以上の年齢になったからこその、異性たる女性への男性目線を鮮やかに描き出す。
    それを女性である私が読むと、う~ん、そういうものかも知れないなぁとなる。
    時代小説の形だから書ける物語なのかも知れませんが、この味わいは格別。

    表題作にもなった「つまをめとらば」。隠居する年齢になってからの気が置けない同性の友人とのお茶漬けの味のような暮らし。その終わりがしみじみとして切ない。

  • ひともうらやむ
    つゆかせぎ
    乳付
    ひと夏
    逢対
    つまをめとらば

    第154回直木賞
    著者:青山文平(1948-、横浜市、小説家)
    解説:瀧井朝世(1970-、東京都、書評家)

  • 山本周五郎さんと対極にあたる「めおと感」
    直木賞受賞作、この短編集にある小説の数々に思いました

    「夫婦ってなんだろう」と突き詰めれば様々に答えが出てくるのですし
    これが決定版とか、超現代の様相だからとか結論付けはありません

    池波正太郎さんは洒脱の中に深くあたたかい愛情
    司馬遼太郎さんはユーモアにくるんだ慕情
    そして山本周五郎さんは厳しいまでの自律を経ての愛情

    「めおと感」を時代小説として表した過去の作家たちを見て思うとき
    はて
    青山文平さんの「めおと感」はかなり異色
    突き放されて、突き放して何が何だかわからなくなってくるのが
    現代っぽいというか、現代に即しているというのか

    つまり、夫婦をやっておりますと
    ポロポロこぼれ落ちるものや、ボロボロになるものがあって
    両者とも「私が正しい」「私は間違っていない」になるんだとさ

    そう言えば藤沢周平さんの「めおと感」は何だっけ?
    わたしは感知していないよう、わからない、残念

    というのも、周五郎→周平→文平さんの印象だから

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

青山 文平(あおやま ぶんぺい)
1948年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤務したのち、フリーライターに。
1992年、「俺たちの水晶宮」で第18回中央公論新人賞を受賞(影山雄作名義)。2011年『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞。評論家の島内景二氏は青山文平を60歳を超え遅れてきた麒麟児と呼んだ。
2014年『鬼はもとより』が第152回直木三十五賞候補となる。2015年、同作で第17回大藪春彦賞受賞。2015年『つまをめとらば』で第6回山田風太郎賞候補、第154回直木三十五賞受賞。以降、『半席』『励み場』『遠縁の女』などの作品を刊行。

つまをめとらば (文春文庫)のその他の作品

青山文平の作品

つまをめとらば (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする