懲戒解雇 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年6月8日発売)
3.73
  • (16)
  • (26)
  • (24)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 352
感想 : 35
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167910846

作品紹介・あらすじ

一気読み必至!

信念を貫く男の勇気溢れる物語



大手合成繊維企業の総合企画部の課長・森雄造は、中堅の有望株。川井常務の拡大強硬の経営方針を批判したことで常務の怒りを買う。折りしも送られてきた常務を批判する投書を仕組んだとの無実の罪を着せられ、懲戒解雇の憂き目に遭う。

「もし、俺がこんな理不尽な暴力に屈服して依願退職にしろ、懲戒解雇にしろ黙って受けていたら、両親に対して、妻子に対して、友人や恩師に対して顔向けできると思うか。唯々諾々と従っていたら、俺の人生に陰が出来てしまう……」



会社を相手に、たったひとりの闘いが始まる!



「いまでも彼の生き方に学ぶべきところはあると思う。人間万事塞翁が馬。人間到る処青山あり。どんな不条理な扱いを受けても、腐らずに再び一からやり直せば、新天地を切り開けるはずだ」――著者「あとがき」より

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大手の会社は大抵辞めさせられて終わりなんだろうけど、黙って辞めないところがすごい。読みだしたらおもしろくて一気読みでした。しかも、実在モデルがいて、本当に優秀だったんだろうな。それでも上の反感を買えば退職に追い込まれるんだから恐い。

  • 実話を下にした話とは。。

    半沢直樹のようにはならないか、と思ったが実話ならそうなるよなぁと。
    結局、川井専務が醜悪過ぎて子供じみた人だったということだね。男の嫉妬ほど醜いものはない。

  • 実話だったとは思いもよらず。
    集団が大きくなればなるほど、論理やルールだけでは説明できない力が働くのは身をもって知ってきたつもりだ。

    自分の潜在的な欲望を満たす提案を受け、その提案が明らかに道理から外れていた時、自分を律する事ができるのか・・・。

  • ‪主人公が上層部の不正を知り糾弾したところ、上から嫌われ懲戒解雇を迫られる‬。 ‪緊迫感がありテンポが良く面白くて一気読み‬。 ‪だけど事実を元にしたお話だとか…‬。 ‪30年以上前の作品だけどあまり違和感なく読め、‬ ‪企業体制が昔と変わってないところも多いのかなと苦々しく思う…‬。

  • 人物描写が巧みで、物語に引き込まれる。
    40年以上前の小説だが、時代を感じさせない。

  • 【作品紹介】
    一気読み必至!
    信念を貫く男の勇気溢れる物語
    大手合成繊維企業の総合企画部の課長・森雄造は、中堅の有望株。川井常務の拡大強硬の経営方針を批判したことで常務の怒りを買う。折りしも送られてきた常務を批判する投書を仕組んだとの無実の罪を着せられ、懲戒解雇の憂き目に遭う。
    「もし、俺がこんな理不尽な暴力に屈服して依願退職にしろ、懲戒解雇にしろ黙って受けていたら、両親に対して、妻子に対して、友人や恩師に対して顔向けできると思うか。唯々諾々と従っていたら、俺の人生に陰が出来てしまう……」
    会社を相手に、たったひとりの闘いが始まる!
    「いまでも彼の生き方に学ぶべきところはあると思う。人間万事塞翁が馬。人間到る処青山あり。どんな不条理な扱いを受けても、腐らずに再び一からやり直せば、新天地を切り開けるはずだ」――著者「あとがき」より

    【感想】
    令和に入った現在、本当にこんなことが起こりうるのだろうか?
    昭和時代の話?と思いつつ、気に入らない社員(部下)の解雇を企てる当事者たちは、その社員の生活などあまり意識せず同様の処遇を行っていて、周りはその火の粉がかからないように距離を置いている、現実には現在もでも起こっていること。
    この作家の作品は当たりはずれがあるので、恐る恐る手に取ったが、久々のヒット作であった。

  • 2018.08.06購入


  • 1985年に講談社文庫より文庫本刊行されて、今回2018年6月に文春文庫より再度刊行されたので、時代背景にちょっとズレがあり、携帯電話やメールが無い時代ですが、そんなことは忘れるくらいの臨場感溢れるストーリーです。
    主人公は大手合繊繊維企業に勤める東大工学部出身のエリート会社員、森雄造41歳、総合企画部付課長。理不尽な常務と真っ向対立して、懲戒解雇の憂き目に。親友の同窓同期の人事部課長に支えられながらも、一人で会社と闘う強い姿に胸が熱くなる。
    常務、社長を追い込んでいく過程に心が躍るが、最後の決着には少し爽快感が欠けて不完全燃焼。それでも主人公には実在のモデルが存在して、その後実在のモデルは国際的な成功者となった聞いて、この決着は良かったと納得した。
    理不尽な会社の上司、経営者に堂々と意見し、対立して屈伏しない、自分の出世より又は安住の居場所より自分の信念を優先し、両親に妻子に友人に恩師への誇りを大切にすることを最優先として考えて行動する主人公。人生はそうありたい。

  • 古い作品とは思えないほど、面白かった。
    今とは多少時代背景が違うところもあるけど、本筋は変わってないかなーと。
    そして、こういう本が楽しいと思うってことは、、自分も年をとってきたなと、

  • R7.11.22
    サラリーマンにとっての人事って生きるか死ぬかと同じくらい重要な物なんだと思い知らされた。
    いくら不当な扱いを受けても、結局優秀な人間の周りには優秀な人間が集まって最後には協力してくれるのが胸熱だった。

  • サラリーマンは大変だな、仕事以外にこんなに心労なことがあるんだな。半沢直樹で銀行である出世争いは想像できるけど銀行だけでなく大きな会社にはあるあるなんだろうな。上司に恵まれないと大変なことになる。人間関係は生きているかぎり必ずあることだけれどできるだけ諍いのない環境で過ごしたい。
    それにしてもどうなることかと思ったら最後は無難ににおさまってそれがかえってリアルに感じた。気持ちとしては裁判となりマスコミにその悪事を露呈されて悪者は成敗されて欲しかったけど、、

  • 悪役の上司が不快すぎるかなぁ。

  • 今自分が考えていることが書かれていて示唆に富んだ話だった。
    ただ、わたしの考えでいることと違うのは私は
    主人公のような才能も
    恵まれた仲間も上司もいないし、
    再出発もでけ来てないところだ。
    人生は上手く行く人ばかりではない。

  • 本人は正義のつもりでも、全て正しいとは限らない。正義を振りかざすのは場所、立場を考えるべきでは。と思わされた。

  • 噂を流していると決定されて、不当に追い詰められ
    会社を相手に戦い始める。

    絵にかいたような悪役ですが、その背後には…という
    甘い蜜と権力に胡坐をかいた人々登場、です。
    それに立ち向かっていくわけですが
    途中で面倒になったというか、飽きてきたというか。
    まぁ本人達が納得した決着なら、よろしいかと。

  • 1978年に、旧三菱油化で実際に起こった事件がモデルなっている。40年ほど前の旧財閥系企業で起こった事件が素地になっているとはいえ、現在の企業でも起こりうる、いや起こっている事柄。

  • 森はどうなるんだろうと一気に読んだ。
    最後は確かに消化不良感はあるが、実在のモデルがいると知ってびっくり。
    自分だったらこんなに強く会社に立ち向かえないよ、絶対。さっさと辞めてますね。
    世の中には強い人がいるんだなと思う。

  • The hero who fights against the organization is exactly like my boss.
    This hero is also similar to me who returned to the office full of enemies.
    I was surprised that he, who was fighting against the organization, is a real person.
    After leaving the company, he became a celebrity in the new world.
    That's very nice. And I am very encouraging.

  • 企業内の不正に立ち向かう中堅サラリーマンと彼をサポートする同僚。役員から猛烈な逆風を受けながらも会社の将来を案じ、身を投じて対応する姿は、下町ロケットを思い出させる。結末にドンデン返しが無かったのは少々消化不良だったが、全体としては読み応えがあった。

  • 高杉氏の企業物は、読んでいて熱くなれて読了感が心地いい。
    でも、いまこんなことが出来る企業って少ない気がする。

全25件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高杉良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×