懲戒解雇 (文春文庫 た 72-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910846

作品紹介・あらすじ

一気読み必至!信念を貫く男の勇気溢れる物語大手合成繊維企業の総合企画部の課長・森雄造は、中堅の有望株。川井常務の拡大強硬の経営方針を批判したことで常務の怒りを買う。折りしも送られてきた常務を批判する投書を仕組んだとの無実の罪を着せられ、懲戒解雇の憂き目に遭う。「もし、俺がこんな理不尽な暴力に屈服して依願退職にしろ、懲戒解雇にしろ黙って受けていたら、両親に対して、妻子に対して、友人や恩師に対して顔向けできると思うか。唯々諾々と従っていたら、俺の人生に陰が出来てしまう……」会社を相手に、たったひとりの闘いが始まる!「いまでも彼の生き方に学ぶべきところはあると思う。人間万事塞翁が馬。人間到る処青山あり。どんな不条理な扱いを受けても、腐らずに再び一からやり直せば、新天地を切り開けるはずだ」――著者「あとがき」より

感想・レビュー・書評

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  • 実話だったとは思いもよらず。
    集団が大きくなればなるほど、論理やルールだけでは説明できない力が働くのは身をもって知ってきたつもりだ。

    自分の潜在的な欲望を満たす提案を受け、その提案が明らかに道理から外れていた時、自分を律する事ができるのか・・・。

  • ‪主人公が上層部の不正を知り糾弾したところ、上から嫌われ懲戒解雇を迫られる‬。 ‪緊迫感がありテンポが良く面白くて一気読み‬。 ‪だけど事実を元にしたお話だとか…‬。 ‪30年以上前の作品だけどあまり違和感なく読め、‬ ‪企業体制が昔と変わってないところも多いのかなと苦々しく思う…‬。

  • 人物描写が巧みで、物語に引き込まれる。
    40年以上前の小説だが、時代を感じさせない。

  • 【作品紹介】
    一気読み必至!
    信念を貫く男の勇気溢れる物語
    大手合成繊維企業の総合企画部の課長・森雄造は、中堅の有望株。川井常務の拡大強硬の経営方針を批判したことで常務の怒りを買う。折りしも送られてきた常務を批判する投書を仕組んだとの無実の罪を着せられ、懲戒解雇の憂き目に遭う。
    「もし、俺がこんな理不尽な暴力に屈服して依願退職にしろ、懲戒解雇にしろ黙って受けていたら、両親に対して、妻子に対して、友人や恩師に対して顔向けできると思うか。唯々諾々と従っていたら、俺の人生に陰が出来てしまう……」
    会社を相手に、たったひとりの闘いが始まる!
    「いまでも彼の生き方に学ぶべきところはあると思う。人間万事塞翁が馬。人間到る処青山あり。どんな不条理な扱いを受けても、腐らずに再び一からやり直せば、新天地を切り開けるはずだ」――著者「あとがき」より

    【感想】
    令和に入った現在、本当にこんなことが起こりうるのだろうか?
    昭和時代の話?と思いつつ、気に入らない社員(部下)の解雇を企てる当事者たちは、その社員の生活などあまり意識せず同様の処遇を行っていて、周りはその火の粉がかからないように距離を置いている、現実には現在もでも起こっていること。
    この作家の作品は当たりはずれがあるので、恐る恐る手に取ったが、久々のヒット作であった。

  • 2018.08.06購入

  • 悪役の上司が不快すぎるかなぁ。

  • 今自分が考えていることが書かれていて示唆に富んだ話だった。
    ただ、わたしの考えでいることと違うのは私は
    主人公のような才能も
    恵まれた仲間も上司もいないし、
    再出発もでけ来てないところだ。
    人生は上手く行く人ばかりではない。

  • 本人は正義のつもりでも、全て正しいとは限らない。正義を振りかざすのは場所、立場を考えるべきでは。と思わされた。

  • 噂を流していると決定されて、不当に追い詰められ
    会社を相手に戦い始める。

    絵にかいたような悪役ですが、その背後には…という
    甘い蜜と権力に胡坐をかいた人々登場、です。
    それに立ち向かっていくわけですが
    途中で面倒になったというか、飽きてきたというか。
    まぁ本人達が納得した決着なら、よろしいかと。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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