リヴィジョンA (文春文庫 み 53-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910884

作品紹介・あらすじ

戦闘機も手がける航空機メーカー四星工業の技術者・沢本由佳は、開発に携わる仕事がしたいと願い、社の主力機TF-1の改修開発(リヴィジョン)を提案する。それはかつて、社の先達たちが目指し、挫折した計画でもあった。実現に向けた沢本の前には、巨額の予算を握る防衛省との折衝や、ライバル企業からの妨害、さらには社内の不正発覚など難題が山積し……。”地味部署”社員たちの夢と意地を乗せた新型戦闘機は無事に、大空へと飛び立つことができるのか!?航空機開発の舞台裏を描く圧倒的なリアリティともに、組織で働く悲哀と喜びを描く「お仕事小説」としても楽しめる、松本清張賞受賞作家、渾身の第2作を文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 未須本氏の戦闘機開発物語の第二弾。前作は航空ミステリーだったが、本作はものづくり、お仕事系の話。下町ロケットみたい。手に汗握るようなシーンは無く、盛り上がりに欠けると言えるが、ラストは良かった。

  • 2018年10月18日読了。

    317ページ。

    推定脅威の続編。
    航空自衛隊の練習機と戦闘機で使用中のTF–1の改良型を国内三番手メーカーが携わる話。

    作者は元エンジニアなので、設計やテストに関わる部分に非常に造詣が深い。
    前作もそうだが、航空小説ではあるが飛行シーンを期待すると全く期待外れになる。

    若干、ストーリーが先読みできてしまう場面もあるが、これはこれで面白い。

    このシリーズを離れて、どんな小説を書けるのか期待したい。

  • 仕事の休み時間なんぞにチョコチョコ読んでたら、読了まで思いのほか時間がかかってしまった。

    表紙絵はF-2っぽいが、話のモデルはやっぱT-2/F-1かな?

    ヒコーキ作りのお話は細部にわたり興味深い。が、夫人公の中途半端な恋愛ネタは余計だったかな。
    まだ前作を読んでないのでつながりがわからず、なんとも言えぬが。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。大手メーカーで航空機の設計に携わる。1997年よりフリーのデザイナー。2014年『推定脅威』で第21回松本清張賞を受賞しデビュー。他の著作に『ミステリーは非日常とともに!』『リヴィジョン A』『ドローン・スクランブル』『ファースト・エンジン』『絶対解答可能な理不尽すぎる謎』『音速の刃』。

「2022年 『天空の密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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