- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167910884
作品紹介・あらすじ
戦闘機も手がける航空機メーカー四星工業の技術者・沢本由佳は、開発に携わる仕事がしたいと願い、社の主力機TF-1の改修開発(リヴィジョン)を提案する。それはかつて、社の先達たちが目指し、挫折した計画でもあった。実現に向けた沢本の前には、巨額の予算を握る防衛省との折衝や、ライバル企業からの妨害、さらには社内の不正発覚など難題が山積し……。”地味部署”社員たちの夢と意地を乗せた新型戦闘機は無事に、大空へと飛び立つことができるのか!?航空機開発の舞台裏を描く圧倒的なリアリティともに、組織で働く悲哀と喜びを描く「お仕事小説」としても楽しめる、松本清張賞受賞作家、渾身の第2作を文庫化!
感想・レビュー・書評
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未須本氏の戦闘機開発物語の第二弾。前作は航空ミステリーだったが、本作はものづくり、お仕事系の話。下町ロケットみたい。手に汗握るようなシーンは無く、盛り上がりに欠けると言えるが、ラストは良かった。
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2018年10月18日読了。
317ページ。
推定脅威の続編。
航空自衛隊の練習機と戦闘機で使用中のTF–1の改良型を国内三番手メーカーが携わる話。
作者は元エンジニアなので、設計やテストに関わる部分に非常に造詣が深い。
前作もそうだが、航空小説ではあるが飛行シーンを期待すると全く期待外れになる。
若干、ストーリーが先読みできてしまう場面もあるが、これはこれで面白い。
このシリーズを離れて、どんな小説を書けるのか期待したい。 -
仕事の休み時間なんぞにチョコチョコ読んでたら、読了まで思いのほか時間がかかってしまった。
表紙絵はF-2っぽいが、話のモデルはやっぱT-2/F-1かな?
ヒコーキ作りのお話は細部にわたり興味深い。が、夫人公の中途半端な恋愛ネタは余計だったかな。
まだ前作を読んでないのでつながりがわからず、なんとも言えぬが。