さよならクリームソーダ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 129
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910891

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  • 【松本清張賞作家の描く美大生の青春】美大合格を機に上京した友親に、やさしく接する先輩・若菜。しかし、二人はそれぞれに問題を抱えており――みずみずしい青春の日々。

  • もんどりうって泥の中に倒れて、泥まみれのまま歩き出す感じが凄く良い。
    人の心の動きが丁寧で、若い青さに溢れてる。

  • 親元を離れ入ったオンボロの学生寮で、友親が出会った四年生の若菜。
    彼らが籍を置くハナビこと花房美術大学を舞台に、家族に過去に未来に問題と悩みを抱える学生達の青春小説。

    美大とか仲の悪いのにやたら絡んでくる義理の姉とか、ネタのせいで某漫画家の作品イメージがどうしても消えない。
    あと登場人物が多くて話があちこち飛ぶので全体的に散漫になってるなあという印象は先に読んだタスキメシと同様。
    元々展開に予想がついている上にエピソードが短過ぎてヨシキの魅力が今ひとつ見えてこないので悲愴性が意外とない。
    小夜子なんて後半に入って登場して出番も少ないのに最後にはメインキャラみたいになっていたし。
    友親の結論も若菜の結論も実は当初から何も変わっていないので何となく消化不良。
    この中途半端さが青春小説だと言われればまあそうかなあ…。

  • 気づいたら夢中になって読んでいた。しかし、一気に読みきることはできなかった。それはつまらないからでは無い。読んでいると胸が苦しくなってしまうからだ。

    美大を舞台に和気あいあいの雰囲気が漂う学生生活。新入生の寺脇と同じ目線で、本を読み進めて行くと、確かに意味のわからない学校行事があったなと微笑ましくなった。

    学生寮の生活は、美大生だけあり絵と共にある。若菜(男)という頼もしい先輩と寺脇が互いに語り合う。すると若菜という男が寺脇にとって掴めない存在となって行く。

    大学生活を謳歌する。それは新入生の誰もが見る夢である。しかし実際に学生になり時間が経つと周囲の人間が自分とは違う悩みを抱え、抱えきれなくなることを知る。寄り添うこともできないのだ。一年生と四年生が見る、大学生の姿の違いが大きすぎて苦しくなる。本当に苦しい。

  • 家族の形に悩みながら美大で油絵を描く友親と若菜を中心にした青春小説。
    登場人物が悉くひねくれているので物語に入りづらいなあ…

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著者プロフィール

額賀 澪(ぬかが みお)
1990年生まれ、茨城県行方市出身の小説家。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2015年『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。2016年刊行の『タスキメシ』は第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書に選出され、さわや書店の「さわベス」第2位を獲得。
小説を記す一方、自らの来歴を紹介しつつ、自著を増売するための方法を求めるルポ『拝啓、本が売れません』も刊行している。
ほか、『さよならクリームソーダ』『君はレフティ』『潮風エスケープ』『ウズタマ』『完パケ!』など。近刊に『風に恋う』。

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