さよならクリームソーダ (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2018年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167910891

みんなの感想まとめ

青春の葛藤と成長を描いた物語は、意外にも深いテーマを持ちながらも、共感を呼ぶ要素が散りばめられています。美大合格を機に上京した友親と、彼を優しく見守る先輩・若菜の関係は、互いに抱える問題を通じて描かれ...

感想・レビュー・書評

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  • 「読書感想文は、“本のことではなく、自分のことを書く作文”」作家が伝授するスラスラ書ける“攻略法” | 文春オンライン
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    文春文庫『さよならクリームソーダ』額賀澪 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910891

  • 意外と重めの話しでした。
    でも共感できるところはあり、嫌な感じはしなかった…

  • やっぱり額賀さんの青春小説好きだな~。
    刺さる言葉がたくさんあるし、登場人物たちの関
    係性とか心の動きに自分自身を重ねて色んな感情
    になりながら読むことができる。
    私は大学生になって、すっかり青春とは無縁の生活を送っていたから、自分のやるべきことに向き合いながらも、ある時には悩んで葛藤して、ある時には訳の分からない行事に全力で取り組んで…。そんな大学生活を送っている友親たちが羨ましかった。
    解説で川崎さんが紹介していた本も読んでみよう
    と思う。

  • 爽やかな表紙とは裏腹にどっしり重くのしかかるような美大生のお話。
    同じアパートに住む先輩と交流していく中でお互いの抱える問題に真正面から向き合う物語。
    複雑な家庭環境、恋愛、いじめ、忘れることのできない過去、美術作品を生み出す苦悩。「皆『価値観の多様性』という言葉を使って自己中心に生きているのではないか」という主人公のセリフは心に引っかかっていた何かがスッと落ちるような感覚がしてなぜかとても腑に落ちた。
    誰でも一度は親に反抗をし、家族なんて、親なんていらないと思うことがあるだろう。そして、「家族や親を大事にしなきゃいけない」とも言われるのではないだろうか。しかし、なぜ人は大事にしたいと思えない理由を知ろうともせず、頭ごなしに大事にしろというのだろうか。様々な問題の中でも家族とは何か、とても考えさせられた。

  • ちょっと自分語り。
    私も母から「裁縫上手ね」と褒められて服飾専門に進んだ。ずっと服づくりしてきたから、この道に進むのが私のためであり親孝行でもあると信じていた。
    でも進んでから思い知った。自分にはなにもない、アイディアもないし情熱もない。才能なんか当然ない。
    周りが輝いて見えて、自分なんかここに居ちゃいけない人間だろうと思えて毎日毎日苦しいだけで4年通い卒業。その後は全く関係のない業種に就いた。惨めで情けなくてしょうがない思い出。

    この物語の主人公が、そんな当時の私の気持ちを代弁してくれて少しだけ救われた気もする。
    正直いまだに引きずっていたし、自分だけが辛いと思っていた。
    でも「何もなかったから方向転換できたんだ」と知ることができた。これは大きな気づき。長年堂々巡りしていた脳みそに風穴開けられた感じ。
    本を閉じた後ちょっとだけ泣いた。
    あの頃の私に、卒業おめでとうって言いたい。

  • 【松本清張賞作家の描く美大生の青春】美大合格を機に上京した友親に、やさしく接する先輩・若菜。しかし、二人はそれぞれに問題を抱えており――みずみずしい青春の日々。

  • 【ただ恋愛してハッピーエンドなんて青春小説ではない】
    青春小説より切れ味がある。
    最初に泣けたのはヨシキさんの実家に若菜さんがいって線香をあげるシーン。母親が一番つらいはずなのに、ちゃんと若菜さんに現実を伝えてあげるその人としての強さとなんとも言えない苦しさにぐっときてしまった。

    一番泣いたのは屋上のシーンで、もし自分がこの場にいたらなんて声をかけるだろうと思ったときに死なないでしか言えないだろうと思って自分と重ねてしまった。大事な時に薄っぺらい言葉しか出てこない自分を憎んで、必死に言葉を紡いでいくのだと思った。

    この本から、人の価値観はそれぞれで他人に押し付けるものではないし、自分のありのままを愛すことが大切というメッセージを感じた。言われてみれば当たり前のことだけどそれを自覚できないこともある。

    自分の考えが正しいと信じて家族と衝突したこともあるので、そこにも自分を重ねることになった。

    「言いたいことをちゃんと自分の言葉で言う人が好きなんです」

    もうこの考えにたどり着いてからこの本を読んだけど、昔に読んでたらもっと響いてたかも

  • きらきらと舞い上がっていく気泡に、置いていかれる。この世界を満たす青が、滲んだ感情を身体中に流し込む。僕を息苦しくさせて、冷たく深く痛めつける。さよならも、言えなかったんだ。白い夢からもう目覚める時間だな。絵筆に触れた気泡がそっと、弾ける。

  • 中学生の時から額賀さんが好きで、この作品も読んでいたが、当時は他の作品に比べて分かりにくかった、としか思わなかったので5年越しに再読

    中学生で読んだ時は、キスの一つで何を焦ってんねんこいつは、とか思ってたけど、今読むと、家族だと認めようとした人から「家族ではありえない行動」をとられ、その結果自分に生まれた「家族に対してはありえない感情」が気持ち悪くなったと言うことなんだろうな。ちゃんとそういった描写もあるし、ただ過去の私が行間を読めていないだけだった

    「家族なんていらない」と思うのも、誰かに「生きていてほしい」と思うのも、結局は当人だけの感情で、それがいとも簡単に他人に伝染して皆で分かりあうなんて楽観的すぎる
    けど、たまにその思いが通ずることがあるから人間はやめられないんだよね、みたいなメッセージを私は受け取った。

    やっぱり額賀さんの書く青春が好きだ


  • 初めて額賀澪の作品を読んだ。
    爽やかなタイトルとは裏腹に、物語のテーマは結構重ためだったが、それでも描かれている世界観は、とても綺麗で眩しかった。

    読了後、少し陰鬱な気分なのに、優しい気持ちになる不思議な感覚。

    あっという間に読み終えてしまいましたが、早く読みたいという気持ちとは裏腹に心にズンとなる感覚が引き止めてくるから苦しかった。

    柚木若菜のように、全てを見透かしているようで、当の本人は全く掴みどころがない人は実際には少し苦手だけれど、惹かれる部分もあり、ずるいと思う。

    非常に面白かったです。次も額賀澪の作品を早速読みたいと思います。

  • 尾崎豊と美大生とクリームソーダ。
    エモい要素しかない。
    私がこれを映画化させたい。
    もう一度ゆっくり読みたい。

    意外と複雑なお話。

  • 片付けをしていたら出てきたので(多分娘のもの)読んでみることにしたけど、ベタベタの恋愛小説かと思いきや、それほどでもなかった。逆に感動の物語でした。

  • 割と後半までタイトルの回収はこないので少し辛抱した。自分の思っていた作品の系統とは少し違ったかもしれない、?

  • あまり好きな系統ではなかったかも
    もやもや

  • 額賀澪さんの本は、「風に恋う」、「拝啓、本が売れません」についで3作目です。
    「拝啓~」でこの「さよならクリームソーダ」のことが触れられていたので、読んでみました。
    以前から、図書館で本作を見かけて、タイトルに惹かれて気にはなっていましたが、文庫本を購入して読みました。
    「拝啓~」では、この「さよならクリームソーダ」は重版がかからなかったと書かれていましたが、その事実が信じられないくらいに、とても良い小説でした。

    序盤は話の方向性が見えなくて、読む人によっては退屈してしまうかもしれませんが、進藤さんが登場して、若菜さんの高校のころの話が出てくるあたりから、俄然面白くなってきます。

    ネタバレになるので多くは語りませんが、本作の読後、村上春樹さんの「ノルウェーの森」を読み直したくなりました。

    登場人物の視点や時間軸が入れ替わるのは「風に恋う」と同じような構成ですが、本作のほうが読みやすく感じました。

  • 題名と表紙に惹かれ読み始めたが、想像よりもずっしりと来るものがあった
    芸術を専攻する自分とも重なり色んなことを考えさせられた

  • 美大で、自分を探す若い人たちの物語。

    圧倒的な才能をもち、人当たりもいい柚木若葉。
    頭もよく、見た目も整っている。
    入学し、彼と同じ寮に入った後輩の寺脇友親は、そんな彼にひきつけられながらも、違和感がぬぐえない。
    何か後ろ暗いバイトもしているようだ。

    友親も、家族の中で自分の位置を捕えかねている。
    母は再婚したばかり。
    義父、義姉と、何とかいい家族になろうと努めてきたが、義姉の手ひどい拒絶を受けた過去がある。

    若葉がなぜ今のような空虚を抱えることになったのか。
    若葉を追い回し、友親に接近してくる恭子は何者か。
    油絵科の先輩、明石小夜子は、高校まで輝かしい受賞歴を持つ実力者なのに、描けなくなったのか。
    こんなことが明かされながら、一年がたっていく。

    もっとも変わっていくのは友親かもしれない。
    入学後、自分が何をしたいのか分からなくなり、美大に来たのも母を喜ばせたかっただけだったのでは、と悩む。
    無力な彼が、若葉たちと関わる中で、価値観が違う相手ともまっすぐぶつかることをし始める。
    一年でこの境地にと思うと、ちょっと早いかなあと思ったりするが、読者としては、彼の成長が喜ばしかったりする。

    読んでいて、ちょっと『ノルウェイの森』を思い出した。
    ただ、イメージは水の中から立ち昇る泡のキラキラした透明感に貫かれている。
    美しい青春小説になっていると思った。

    あと、川崎昌平さんの解説がすばらしい。

  • 主人公たちがもがいていく姿が面白かった。

  • 気づいたら夢中になって読んでいた。しかし、一気に読みきることはできなかった。それはつまらないからでは無い。読んでいると胸が苦しくなってしまうからだ。

    美大を舞台に和気あいあいの雰囲気が漂う学生生活。新入生の寺脇と同じ目線で、本を読み進めて行くと、確かに意味のわからない学校行事があったなと微笑ましくなった。

    学生寮の生活は、美大生だけあり絵と共にある。若菜(男)という頼もしい先輩と寺脇が互いに語り合う。すると若菜という男が寺脇にとって掴めない存在となって行く。

    大学生活を謳歌する。それは新入生の誰もが見る夢である。しかし実際に学生になり時間が経つと周囲の人間が自分とは違う悩みを抱え、抱えきれなくなることを知る。寄り添うこともできないのだ。一年生と四年生が見る、大学生の姿の違いが大きすぎて苦しくなる。本当に苦しい。

  • 家族のありがたみ、家族のしがらみ、家族関係への依存、家族関係の強制。年齢によっても、自立できる自分の環境にもよる。この歳になっても、考えさせられる。

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著者プロフィール

1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する。著書に、『ラベンダーとソプラノ』『モノクロの夏に帰る』『弊社は買収されました!』『世界の美しさを思い知れ』『風は山から吹いている』『沖晴くんの涙を殺して』、「タスキメシ」シリーズなど。

「2023年 『転職の魔王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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