- 文藝春秋 (2018年6月8日発売)
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感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167910952
作品紹介・あらすじ
もし地球の水の量が10分の1だったら? もし太陽系に木星がなかったら?
「生命の存在する星は、地球にも必ずあるはずだ」という信念のもと、
様々な「if」を想定しながら、生命が存在できる惑星の条件を、
宇宙生命学の世界的研究者・阿部豊氏が明快に答える。
2016年科学ジャーナリスト大賞受賞作!
解説は、阿部豊氏ご夫人の阿部彩子さん(東京大学大気海洋研究所教授)と、
2015年に大宅壮一ノンフィクション賞を受けた須田桃子さん(毎日新聞科学環境部記者)。
【目次】
序 章 地球以外のどこかに
第1章 水
第2章 地面が動くこと
第3章 大陸
第4章 酸素
第5章 海惑星と陸惑星
第6章 惑星の巨大衝突
第7章 大気と水の保持
第8章 大きさ
第9章 軌道と自転と他惑星
第10章 恒星
結 び 「ドレイクの方程式」を越えて
補 遺 磁場は生命に必要なのか
解 説――「信念」を「科学」に変える 阿部彩子
文庫版のための解説――科学は「人の営み」 須田桃子
みんなの感想まとめ
生命が存在する星の条件について考察する本書は、地球の水分量やプレートテクトニクス、酸素など、生命維持に必要な要素を緻密に分析しています。著者は、地球が持つ環境の特徴を通じて、他の惑星にも生命が存在する...
感想・レビュー・書評
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──私は、生命の基礎になっている化学反応が、普通の物理化学の法則にしたがう以上、条件が整えば生命が誕生することは認めてよいように思います。しかし、(中略)その生命が現在の地球の生命とそっくり同じに進化するとはいえないでしょう。(P212)
──恒星は時間とともにゆっくりと明るくなります。(中略)地球が暴走温室状態になるのは、太陽放射が10~15%増大するおよそ10億年後と推測されています。(中略)気温は1000℃を超え、岩石さえ融けてしまいます。(P119)
ふむふむ、だいたい知っているようなことが書いてあるな。でも分かりやすくていいな。と思いながら読んでいたら、3年前に読んだ本でした。10年前に読んだとかならまだ分かるけど、3年前で完全に忘却するの、老化を感じて嫌だなあ。
地表の水が少なく、繋がった海が存在しない「陸惑星」の方が現在の地球のような「海惑星」よりもハビタブルである条件が緩いというのはやはり面白い。
プレートテクトニクスが地球型生命発生の必要条件と考えられるというのも、なるほどと思うところ。
と、この文庫版の紹介を見ると「早逝した著者による」と書かれていて、検索したら2018年にお亡くなりになっていたのか・・・。著者紹介にALSであると書いてあったことにも気づいていなかった。10年後の状況を踏まえた新作も読みたかったものです。
自分用にリンク
https://booklog.jp/users/paleblued0t/archives/1/4163903224#comment詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生命が発生する星の条件を考察する一冊
今よりも1/10程度の水分の方が地球を維持させるには最適解だとか・・・
それにしてもあと10億年程度で地球には生命が住めなくなる環境になるとは思わなんだ。
なんかノウンスペースシリーズを読み返したくなる内容でした。 -
水・プレートテクトニクス・酸素など各要素でハビタブル(住むに適する)環境の条件を紹介してゆく。
地球に似た環境の系外惑星の話でも始まるのかな~と思ったら、地球が持つ生物の生存に関わる様々な要素が緻密に分析されていた。
地球のこんな要素が生命の維持に寄与しているんだ!という発見があり楽しい一方で、「でもそれって単に地球に適応する生物がいることを紹介してるだけで、他の環境なら他の環境に適応した生物が生まれるんじゃないの」という考え方もできてしまい(私が素人だからだとは思うが)、それは本の中で自己批判がなされていた。
ただ、それを言い出すとソースが少ないことを理由に議論が止まってしまう。宇宙という壮大なスケールの話を聞くと、夢があってとても楽しいが、その話がどういった研究結果に基づくものかまでは目が行かない。
だからこそ、仮説と検証という果てしないプロセスが地に足の付いた宇宙論を作っていく、という当たり前のことを知ることができて良かったと思う。 -
【早逝した天才研究者による科学ジャーナリスト大賞受賞作】もし地球が一面、海に覆われていたら……。逆に水量が十分の一に減ったら……。生命が存在する惑星は、地球以外にもあるはずだ!
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地球以外に生命がいる星は存在するのか、という問いの答えを、著者の専門である地球惑星システム科学という学問から探る本です。
理図書 445||A12 12018571
著者プロフィール
阿部豊の作品
