アンタッチャブル (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2018年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784167910990

感想・レビュー・書評

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  • あとがきが良かったです。何でこれを書いたか。

  • 久しぶりに馳星周を読んでみたら、なんとこれがコメディ。
    馳さんといえばノワール、ノワールといえば馳さん、くらいに思っていたので、
    この展開はレア。そしておもしろい!

    馳さんもさすがにノワールに飽きていたのか、いい加減に嫌になっていたのか。ネタ切れだったのか。本作は、とにかく作者がいちばん楽しんでいる感じがします。

    ストーリーも楽しい。登場人物もイキイキしてる。状況設定はいつものノワールとあんまり変わらないんですけどね。続編も読んでみたい。映画化はあるのかな。椿警視はぜったい阿部寛だな!

    文春文庫、686ページ。

  • 公安を舞台に、馳さんのいつもの作風とは違う、コミカルな雰囲気の世界。
    いつシリアスに、暴力的に、破滅的になるのかなあ、と待ち構えていたが、結局そうはならずに終わった。

    新境地、といえばそうなのかもしれないが、主人公がドツボにハマっていく、追い詰められ八方塞がりで逃げ場がなくなっていって胃がキリキリと締め付けられるような焦燥感も無く、舞台にはどちらの社会からも疎外され孤独な半々も、流氓も故買屋もヤクザも殺し屋も黒社会も、汚職警官や八百長選手も、ましてや犬も出てこない。
    同じ東京を舞台にしても、これまでの作品とこうまで景色が違うものかと衝撃すら感じた。

    やや馴染めぬ登場人物たちだったけど、続編も出ていることからも、ある程度読者に愛され、また作者の思い入れもあるのだろう。

  • 展開が速くて、テンポが良いのだが、長い。
    私はのめり込めなかった。映像化すれば面白いかもしれない。


  • 馳星周と言えばダークノワールものが鉄板だが
    なんとコメディ作品

    しかも、公安もの

    登場人物はさほど多くないものの、各キャラクターが実に色濃い

    公安の中でもアンタッチャブルとされる存在に捜一から左遷されてきた元刑事が各案件に当たって行くのだが

    このアンタッチャブル、頭がいってしまってるのか演技なのか

    伏線の量が多いこと、多いこと

    馳氏の新しい世界を見ました

  • 2019.09.09~09.14
    黒い笑い、とあったが、この人の作品に私はそれを求めてないことがわかった。緊張感が切れちゃうんだよね。

  • 馳星周『アンタッチャブル』文春文庫。

    馳星周はお気に入りの作家の一人なので、新作が出れば、必ず読むのだが、帯に『黒い笑いに満ちたコメディ・ノワール誕生』の気になる文字が踊る。一体どんな作品なのか……

    シリーズ化を念頭に書かれた作品のようだが、イマイチの読後感。馳星周にはハードな正統派ノワールを書いて頂きたい。

    ミスを犯し捜査一課から警視庁公安部外事三課特別事項捜査係へ異動させられた宮澤は、公安のアンタッチャブルと呼ばれる物凄い変わり者のキャリア上司・椿と共に北朝鮮の女性工作員を追跡する……

  • 捜査中にミスを犯した主人公・宮澤は、捜査一課から警視庁公安部外事三課へ異動させられる。将来の警察庁長官候補だったが離婚を機に言動がおかしくなり、周囲に腫れ物扱いされる公安の“アンタッチャブル”こと椿とともに、北朝鮮工作員らしき女の追跡を始めるというお話。
    あらすじを読まずに手に取ったので、はじめのうちは「これ、どういう系の話だ?」と思いながら読んでいった結果、「ブラック公安コメディ」という結論に至りました。かなり新感覚です。
    シリアスか?え、そっちなの?みたいな感じで終始アンタッチャブルこと椿に振り回されるのですが、主人公・宮澤も同じように振り回されてくれるので、そこが良い緩衝材になってくれています。
    シリアスを期待して読むと少し物足りなさを感じるかもしれませんが、次作以降へのシリアス展開の布石もあるので(これも振り回されているのかもしれませんが)、とにかく次作も読みたくなると思える作品です。

  • 今までの馳星周とは一線を描く。面白いのか、そうでないのか。はたまた極端なエロも入ってしまい、現実的ではないところもまた面白い?ただ単におふざけ的なところが強い小説ではあったが、続きがある、シリーズものということなので、ちょっと次回を楽しみにしたい。

  • *ドジを踏んで左遷された宮澤と、頭がおかしくなったと噂される公安のアンタッチャブル椿。迷コンビが北朝鮮工作員のテロ計画を追う!*

    うーん…?
    やっぱり公安モノとコメディタッチって相容れないな、と言うのが正直な感想です。
    そしてこのタッチで636頁はダレました…
    ストーリー展開は良かったので、これは普通にシリアスタッチで読みたかった。
    続編あるみたいですが、読むの迷うな…

  • 少しテーストを変えるだけでかなりハードボイルドな小説にもなったはずなのに、馳さんはよほどコメディ小説を書きたかったんだね。おもしろく読ませていただいたけど、このコンビで公安警察のシリアスな小説も読んでみたいな〜。 (*^_^*)

  • のめり込みました!
    この著者の別の作品も読んでみようと思います。

  • あっという間に読み終えた!面白かった!秀逸。すぐに「殺人の許可証」も読みたい。しかし著者のいうところのブラックコメディとは受け取り切れなかった。なんだか悔しくて、怒りの感情が芽生えてしまう。それほど入り込んじゃった。

  • 漫画的で入り込みやすく、駆け足で読み終えてしまった。愉しかった。

  • 公安のアンタッチャブルと呼ばれる巨漢の椿警視と、捜査一課から追い出された宮澤巡査部長のコンビ。この2人が北朝鮮工作員によるテロを防ぐために奔走し、周囲の人間を巻き込みながら大騒動に発展するというのが大まかな話の筋になりますが、展開としてはドタバタコメディーですかね(誉め言葉です)。これまで笑いとはほぼ無縁であるノワールの世界ばかりを描いてきた馳さんにとって、新境地といえる作風に仕上がっています。まずそれに挑んだ心意気は買いたいと思いました。
    全体のストーリーについてはこれだけの長さにもかかわらず、破綻も無くよくできています。直木賞の選評にもあった通り、すいすい読めて、適度な意外性のあるラストへと至るのはベテラン作家のなせる技でしょうか。しかし肝心の笑いの部分に関しては、著者の狙い通りにハマった所と、ちょっとスベったかなあと感じてしまう所がありました。一番気になったのは宮澤が独り言をしゃべる箇所で、どうぞ笑ってくださいと言わんばかりのわざとらしさが気になり、正直あまり乗れませんでした。もう少し引き締まった地の文で統一したほうが絶対に良かったのではないかと。
    あと登場人物のキャラクターについてですが、宮澤およびアクの強い脇役たちは少々強引ながらも個性が際立つような描き方がされておりまずまず好印象だったのですが、唯一椿警視に関してのみ、奥田英朗さんの『イン・ザ・プール』に登場する伊良部一郎そっくりで、確かにインパクトはあったものの、個人的には既視感のほうが勝ってしまったのがやや残念でした。

  • ブラックコメディ。公安。好き。

  • 職場の人から面白いからといただいたので読んだ
    ジャンルも何も知らないで読んだので、ミステリなのかサスペンスなのか?なんだ?と思ってたらコメディでした
    椿のあれは全部演技で、実は何か大きな使命があるとか?と読んだりしたけど真相は誰にもわからない
    今後、実は全部演技でこの時のために演じてたんだよ〜みたいな展開があったらアツい
    コメディじゃなく、普通に陰謀を明かすようなストーリーでも読んでみたかったかも
    あとがきかなんかでノワールっていうジャンルを初めて知ったけど結構合いそうな気がしたので、これを機にこの人の他の作品も読んでみようかな

    登場人物が面白くてよかった
    特に宮君は、できない男かと思えば意外と肝がすわってたり、なんだかんだ千紗を大切にしてたりでかなり好きだった
    2があるらしいのでそっちは自分で買って読みたいな

  • 公安警察と工作員ということで、きな臭い内容を想像していたが、見事に裏切られた。笑いあり、エロあり、感動あ・・ないか、ボリュームありと読み応えのあるストーリーであった。続編も購入済みなので、読みたくなるタイミングを見計らい精読したい。

  • 今年最悪の作品かもしれません。

    まず個人的に、そのまま脚本になりそうな作品は受け付けません。

    次に、設定に無理が有りすぎます。
    捜査一課でそれなりに働いていた主人公(?)が面識のある人間を思い出せない事、接触した人物の名前を忘れている事、報告事項に抜け漏れが有りすぎる事。

    著者が描いたシナリオに、無理やり帳尻合わせした感が否めません。

    受賞候補になったくらいだし…と最後まで読みましたが、私には大変退屈でした。

    2015年36冊目。

  • 読み出して直ぐにいつもの馳節とは全く違うなと感じた。
    読み進むにつれて、プッと笑いが込み上げて来る場面に数多く遭遇するのだ。
    「あれま〜、馳ワールドがお笑いに変じちゃったよ」って感じなのだ。
    600ページを遥かに超える長編なのだが、ノリに乗った馳氏の世界に引き込まれ、寝不足が2日続いた。
    まさにコメディーなのだが、公安警察の緊張感と主人公達のユーモラスな駆け引きが面白おかしく綴られている。
    馳氏は、これまで小説のシリーズ化を考えて執筆したことは無いらしいが、この「アンタッチャブル」の文体からは、馳氏がノリに乗って書き上げた感が伝わって来る。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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