劉邦 (三) (文春文庫 み 19-42)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911157

作品紹介・あらすじ

宿敵、項羽登場!劉邦は項梁の反秦連合に参加し、項羽と協力して秦と戦い、彼の勇猛さと、複雑な人間性を知る。やがて楚王より関中平定という無謀な命を受けた劉邦は、張良の献策もあり、秦の街を次々に攻略、ついに秦は降伏する。そんな劉邦に、鴻門の地で危機が迫っていた。項羽と劉邦、対照的な二人のリーダー像を作家の目で見事に描き、深い示唆を与える第三巻!

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ劉邦は関中へ。ダメ人間に戻りつつあった劉邦が張良、項伯と鴻門の会へ。劉邦の振り幅が激しいが、話はクライマックスの最終巻。はやく韓信、陳平に会いたい。

  • いよいよ鴻門の会まで来た。然らずんば籍何を以て此に至らん、まで。劉邦が素晴らしい人物に描かれすぎてる感があるけど、秦の宮殿に入った途端酒と女にだらしないザ劉邦に描かれている。

  • 司馬遼太郎さんの項羽と劉邦の方が好き。

  • 困ってるひとを助けてやろう、という精神が劉邦を動かしている。その情にふれたものが、利害をこえて劉邦に結びつく。劉邦軍の比類ない固さと柔軟性は、そこに由来している。

  • 本作で注目せざるを得ない人物と言えば秦将・章邯だろう。飽くまでも脇役でありセリフは無く描写されることも無いが、劉邦や項羽といった面々に勝るとも劣らない輝きを放っているのは確かだ。
    歴史をつくったのは劉邦や項羽だが、歴史を動かしたのは章邯かもしれない。滅びゆく秦という国の最後の一閃だろうか。

    「人は、憎む相手を失うと、弱くなります」(呂雉のことば)『楚王朝』より。
    「敗残の将などというものは、常識家になるだけである。」『逆襲の時』より。
    「人は危殆に瀕すると本性がでる。」『再出発』より。

  • あっという間に3巻!

    劉邦は関中へ、そして項羽は叔父を失い覇道の道へ!

    劉邦軍はだいぶ陣容が厚くなりました。あとは王陵と韓信が加われば鬼に金棒、張飛に蛇矛です。

    私の勝手なイメージでは項羽=剛田武と思っていたのですが本書の項羽はそれほど暴虐武人には描かれていないように感じます。
    それにつけても次巻はいよいよ項羽と劉邦の戦いとなっていく訳ですが、楽しみでしかありません!!!!

  • ついに項羽が登場。
    これまで私が思い描いていた項羽像とは大きく異なっていて新鮮だった。この項羽がどのように最後の時を迎えるのかが今から楽しみ。

  • 劉邦の人望が兵を増強し、張良の献策で関中に至り、ついに秦を降す。2018.9.11

  • 起承転結の転。いよいよです。

  • 【項羽との最終決戦、大河小説完結】秦軍を撃破しいち早く関中を征した劉邦だったが、項羽により漢の地に左遷され、そこから楚漢の最終決戦が始まる。大河小説完結篇。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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