半分、青い。 下 (文春文庫 き 42-3)

著者 :
  • 文藝春秋
4.10
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本棚登録 : 412
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (667ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911171

作品紹介・あらすじ

互いの道を歩み始めた幼なじみの律と鈴愛を待ち受ける運命とは…。ドラマで放送されなかった、著者渾身のセリフも収録された完全版。

感想・レビュー・書評

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  • 2019年16冊目。
    ようやく下巻読破。ボリューミーだけど苦痛感はない。むしろクルクル表情を変えるキャラクターたちを早く追いかけたくて、ページをめくる速度は速くなっていった。後半、大きな試練に立ち向かう時、人はどうあるべきか考えさせられる。支えてくれる家族、友達、恋人、それすらも超越するパートナーとの絆に思わず目頭が熱くなった。上下巻で濃密な人生を追体験できます。

  • 再放送を観るように場面や台詞が浮かんであっという間に読み終わった。
    また総集編を観ようっと。

  • 舞台は岐阜県。病気で左耳を失聴してしまったスズメと、同じ日同じ病院で生まれたスズメのサポート役を務めるリツの幼馴染二人が様々な出会いや別れを経て、互いの存在の大切さに気づきます。二人が何度もすれ違いをし、もどかしい一面もありますが、やっと思いが通じ合う場面では、感動を味わうことができ、読む中でスズメとリツと一緒に自分も成長しているような感覚に浸ることができます。(上海蟹)

  • スズメちゃんが強くで見ていて応援したくなる。
    終わり方も綺麗で好きだった。
    朝ドラ、まともに通してみたことないけど本なら自分のペースで読めるし、
    ドラマや映画と違って人生の一部を切り取っている感じがしなくて、
    1人の一生を見ているような感覚があって面白かった。

  • 「スズメ、ひとりでがんばるな。なんのために俺がおる」
    リツの言葉素敵すぎる。こんなことプロポーズで言われたら、嬉しすぎる。くっつきそうな場面が沢山なのに
    もどかしい感じ…きゅんきゅんが楽しい。続きが気になりすぎて一気に読みました!

  • 上下巻を読み終えて。
    朝ドラはちらっと見ていた程度。ちゃんと見れば良かったなあと後悔。

    小説を読むときは、文章の美しさや描写の細かさに惹かれることが多いけれど、どんどん話が展開していき、ストーリーそのものを楽しめるこういう本も好き。
    真っ直ぐなセリフやメッセージに勇気づけられた。何があっても挫けず、周りの人を支え、支えられながら頑張っていこうという、当たり前のことを大切だと思わせてくれる。

    そして、リツとスズメの関係性がとても良い。つかず離れずもどかしい距離感だけど、ずっとずっと大切な関係。
    ちょっとしたすれ違いで、何年も離れてしまったりしたけれど、それもまた運命なのかなと。
    大切すぎるから、何かが壊れるのがいやで、想いを伝えるのが怖い。そういうことあるなぁ、と思った。

    元気をもらいたい時におすすめ。

  • 下巻の方が引き込まれた。秋風の、最後のあたりのセリフがいい。グッとくる。
    いろんな人の生き様が書かれているけど、みんなみんな強いと思った。弱いように見える人も、誰かのためにという想いで強くなれる。いつのまにか強くなってる。
    リツとスズメの関係は特別だと思う。なんだか、双子の兄妹みたいで、知らずに以心伝心しているというか、頭の中が元々繋がっているというか、不思議だ。
    600ページ超えの文庫本だったけどあっという間に読み終わった。
    途中、B'zがチラリ出てきたのには驚いた。

    p.647
    「スズメ、律くん、元気だろうか?
    短い手紙を書きます。
    人生は希望と絶望の繰り返しです。
    でも、人には、想像力があります。
    夢見る力があります。
    明日を、これからを、どんなにひどい今日からだって、夢見ることはできます。
    もう、ダメだと思うか、いや、行ける、先はきっと明るい、と、思うかは、その人次第です。
    律くんとスズメには、その強さがあると、信じています。
    秋風羽織」

  • 2023.11.29読了

  • 永野芽郁ちゃんが好きになり、なんとなく読み始めましたが、上下巻あっという間に読み終わりました。
    センキチの戦争の話や、ひたすらに感じる母の愛が素晴らしかった。
    ただ、震災の話は必要だったかなと思う。
    2011年と出てきた時点でもしかしてと思ったがやはり。
    ドラマも見てみたい。

  • ドラマの印象よりよっぽど読後感良かった!
    もう生きられない人のため、何かを成し遂げよう、懸命に生きよう。

    地元の駅でのリツのプロポーズを断って以来、スズメの人生の歯車はうまく回らなくなった。漫画家を辞めて百円ショップで働きながら、映画監督を目指すダメンズと結婚・出産・離婚して、田舎に戻る。娘のスケートをやりたい欲を叶える為、上京し、勤めた会社が倒産した後、シェアオフィスで起業。震災でユーコを失ってしまったが、ハルの為、そよ風ファンを開発。

    リツはワコさんを看病するため、実家から名古屋へ勤務。出世レースを降りたように見た妻より子と折り合い悪くなる。アメリカへ2年間転勤するが、ロボット事業が無くなり帰国・離婚。
    田舎でスズメと再会し、シェアオフィスで起業。スパロウリズムを立ち上げ、そよ風ファンを開発する。

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著者プロフィール

シナリオライター。早大卒。作品に「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」「最後の恋」「たったひとつの恋」「半分、青い。」など。

「2023年 『夕暮れに、手をつなぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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