- 文藝春秋 (2018年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167911195
感想・レビュー・書評
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遣隋使の頃をテーマにした歴史小説だけど、そんな古代史って感じがしないです。
国と国の関係性、人と人の関係性って、時代が変わってもそんなに違いないものですよね。
宗像大社かぁ…興味はあるけど遠いなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遣隋使の真の目的とは。大国・隋との冊封関係をもって東アジアの戦乱を収め、日本と朝鮮半島に平和を導くこと。
という外交問題に関わることになった九州の海の民、宗像一族を中心に物語が進んでいきます。
タイトルの「姫神」が示す存在の伽耶。彼女が迎える結末と、残された彼女に近しい人々の有様が、なんだか納得できない。
物語上都合よく、の生き様を迎えてしまったようで。 -
「遣隋使」の構想を実現させようと、抵抗勢力の様々な妨害にも負けずに打ち込む熱い人達が在り、それに共鳴する宗像の疾風や、九州北部の水軍の関係者が在り、そういう男達の間で平和を願う可憐なヒロインの伽耶が在る。実に好い!!
一寸面白いのは…大和朝廷の人達や、彼らと接していて日本語を話す朝鮮半島の関係者は「普通の日本語」を話す。“姫様”の伽耶も「普通の日本語」だ。が、疾風達のような水軍の男達、或いは伽耶の身近に使える侍女は「バリバリな福岡弁」を話している。「古代の日本の話し言葉?」ということになるが、本作の感じは「中央や外国に対して地方」という具合なので「疾風達が話す福岡弁」が妙にハマる…
戦いを繰り広げる男達が操る船や武器、作中人物達が身に着けるモノや、細々したモノに関しては、それなりに“考証”もなされた描写で、加えて「未だに古い伝統を受け継いで、人々の立ち入りを制限している」という島も含めた自然、四天王寺のような大和側の都会や朝鮮半島や大陸の都市というような情景も生き生きとしている。本作を読んでいると、何か「7世紀頃の世界で冒険をしている」ような不思議な気分になる…
偶々ながら、なかなかに愉しい作品に出会った!!或いは…本作は「映画化?」ということにでもなれば、なかなかに華々しい作品になりそうだとも思った… -
【大陸、半島、日本を取り巻く緊迫した日本海に渦巻く陰謀!】争いが続く朝鮮半島と倭国の平和を願う聖徳太子の遣隋使計画。国内外の妨害工作に悩まされながら、若き巫女が起こした奇跡とは――。
著者プロフィール
安部龍太郎の作品
